【Patronato】イタリアでの市民生活の支援機関パトロナートへ行ってみた

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Ciao!今年は、初めて滞在許可証申請のサポートをお願いしにパトロナートへ行ってきました。

目次
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パトロナートとは?

パトロナート(Patronato)とは、市民生活のサポートを目的とした非営利の第3セクター団体で、特に労働者や年金受給者、移民に対して情報提供・支援・助言・保護などの様々な市民生活に必要なサポートサービスを行っています。各種労働組合の下部組織によって運営されています。イタリアの法律の下で規定され、労働社会政策省の監督で活動しています。
国籍を問わず、だれでも利用することが可能です。

主なサポート分野は、

  • 年金
  • 生活保護
  • 失業保険
  • 労働保険
  • 社会保険
  • 就職・就学
  • 産休関連
  • 滞在許可証
  • decreto flussi
  • 市民権取得
  • 生活相談

など

パトロナートの種類

いろいろな機関が運営しており、各地に支部があります。ここでは主なパトロナートをご紹介します。

ACLI (Associazioni Cristiane Lavoratori Italiani)
カトリック系の労働者組合(Associazioni Cristiane dei Lavoratori Italiani)が運営。
予約はオンラインからも可能です。
https://www.patronato.acli.it/

INCA (Istituto Nazionale Confederale di Assistenza)
イタリア最大の労働組合「イタリア労働総同盟(C.G.I.L. / Confederazione Generale Italiana del Lavoro)」が運営。
https://www.inca.it/

INAS (Istituto Nazionale Assistenza Sociale)
イタリア労働組合総連合(C.I.S.L. / Confederazione Italiana Sindacati Lavoratori)が運営。
https://www.inas.it/

ITAL (Istituto di Tutela E Assistenza Lavoratori)
イタリア労働組合(U.I.L. / Unione Italiana del Lavoro)が運営。
http://www.italuil.it/

「Patronato 地域名」で検索すると最寄りのパトロナートが出てきますよ。
その他の機関など詳しくは、https://www.lavoro.gov.it/temi-e-priorita/previdenza/focus-on/vigilanza-istituti-patronato/pagine/istituti-di-patronato

利用料金

基本的には無料
国からの補助金などで運営されています。
ただし、弁護士が必要だったなど、一部サービスには料金がかかります。

滞在許可証申請サポート

2024年9月、イタリア大学卒業後の職探し期間のための滞在許可証申請のサポートを依頼しました。
事前にメールでアッシジの旧市街唯一のパトロナートであるACLI連絡しましたが、特殊なパターンだったため、ペルージャのACLIの移民部門を紹介されました。すぐに紹介されたペルージャのACLIの移民部門にメールをして、申請に必要な書類などを確認しました。同時にHPよりオンラインで窓口の予約を行いました。

パトロナートへ行ったらKITに入っているModuloは使いません。現在所有している滞在許可証と有効なパスポート、指定された必要書類&必要そうな書類を渡すと、担当者が必要事項を入力していき、Moduloと同形式の申請書が印刷されます。その申請書と持参した書類をパトロナートの封筒に入れて返却されます。
※申請書に申請者のサインをすることを忘れずに!
最後に、個人情報や滞在許可証の記入委託に関する書類など数枚にサインをして終了。

費用は無料でした。所要時間は約30分ですね。

その後、パトロナートで用意してもらった一式を持って郵便局へ行き、通常通り、申請費用などを振込&支払いをして郵送します。

たまにこちらが意図していなかった番号間違いなどがありましたが、確認したら問題ないとのこと。おおざっぱかもしれませんが認定された機関なので、まあ大丈夫なのでしょう。出来上がった書類はよく確認することをおすすめします。
また、メールでの必要書類確認の際に、生活費の証明などは指示されませんでしたが、KIT内の説明書には記載されており、必要であることは他の方のブログで知っていたので追加で持参しました。

今回はKITを持って行ったため事前記入したKIT内の支払い用紙を利用しましたが、本来はこれも必要ないのかもしれません。

本当は下書きしたModuloの書き方が合っているのか確認してもらいたかっただけなのですが、そのサービスは行っていないそうです。KIT内のModuloを使いたい場合は、パトロナートはノータッチなので申請者自身で勝手に記入してとのことです。

バイト収入なしの学生用滞在許可証申請ならば比較的簡単なので、郵便局でKITが手に入るのであれば、一人でも申請は可能です。ただし、7~10月にかけては手に入りにくい状態です。KITが手に入らない場合やどうしても書き方がわからない場合は、パトロナートの書類作成サポートを利用した方が良いでしょう。
なお、パトロナートを利用したからといって、クエストゥーラでの初回アポが早いということはありません。招集の日時は、通常通り郵便局での手続き時に決まります。

今回は初めてのことだったので、こちらのnoteも参考にさせていただきました。ありがとうございました。
https://note.com/otti_ottimo/n/n69db4bd38a66
https://note.com/otti_ottimo/n/ne44de81667a6

まとめ

今回は、イタリアでの市民生活の心強い味方であるパトロナートを解説しました。今回初めて利用しましたが、職員の方は親切で親身に寄り添ってくださいます。困りごとを抱えた人が多く利用しているので、予約を取るのも一苦労ですが、2024年10月現在、24 のパトロナート機関があり、各機関が各地に支部を持っています。近隣に必ず数か所のパトロナートがありますので、空いている最寄りのパトロナートを利用すると良いでしょう。

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