
Ciao!4月の天気がいい週末に日帰りで念願のチヴィタ・ディ・バーニョレージョへ行ってきました。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョとは?




チヴィタ・ディ・バーニョレージョとは、ラツィオ州のヴィテルボ県バーニョレージョにある集落のひとつです。エトルリア人が築いた集落のひとつで一時期は3000人ほどが暮らしていましたが、現在は観光業を営む20人前後しか住んでいないそうです。エトルリア人は井戸掘りによる取水システムや採掘術に長けており、凝灰岩の高台にこういった多くの集落を築きました。オルヴィエートやヴィテルボ、ペルージャ、シエナなどにもその名残が残っています。
現在は地盤浸食のため崩落の恐れがあるとして『死にゆく街(il paese che muore)』として知られています。
24時間365日体制で観測が続けられており、いつ入村禁止になってもおかしくはないと言われています。また、宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』のモデルであるとされ、チヴィタの名前が世界的に有名になり、多くの観光客が殺到するようになりました。冬の早朝に広がる雲海に浮かぶ風景も有名ですね。一生に一度は見てみたい光景ではないでしょうか。
村に入る唯一の手段は、隣町バーニョレージョとの間にある約300mの長い橋を渡ることです。橋は予想以上の急こう配です。歩くのに不安がある方には結構つらいかもしれません。
村自体は中世の面影残る可愛らしい雰囲気です。10分ほどで横断できるくらい小さな集落には、数件のレストラン、お土産屋さん、B&B、2つのミュージアムがあります。
ランチには地元の食材を使ったパニーノを広場で美味しそうにほおばっている人も多かったですね。
チヴィタ自体は10分も歩けば反対側に到着するような本当に小さな村です。1~2時間も散策すれば満喫できるでしょう。意外と歩くので疲れますが、体力が残っているようであれば、半日はオルヴィエートやヴィエルボ観光と組み合わせるのがおすすめです。
ローマやフィレンツェからも日帰りは可能です。この絶景を見に行く価値はありますよ!
6月の第一日曜日と9月の第二日曜日にはロバによるレース(パリオ)が開催されます。
イタリアの最も美しい村クラブに加盟しています。
今回、管理人はローマ・テルミニ駅から6時08分発の急行電車(フィレンツェS.M.N行)でオルヴィエート駅に8時10分到着。そこからオルヴィエート駅9時10分発のバスでバーニョレージョの停留所に9時35分到着というルートで行きました。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョの入村料
2025年4月現在の入村料は、1人5ユーロ。
バーニョレージョの観光案内所かチヴィタへつながる橋の入口前でチケット(QRコード付きのレシート)を購入することが可能です。
村の入口にある橋の入口にいる係員にチケットを提示して橋を渡りましょう。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョのみどころ
展望台(Belvedere)/バーニョレージョ

バーニョレージョ側にある展望台。定番の写真スポットですね。
サン・ドナート教会(Chiesa di San Donato)


7世紀に起源を持つチヴィタの中心にある教会です。現在のファサードは1500年代、内部には1400年代のドナテッロ派による十字架が保管されています。
ポエタ庭園(Giardino del Poeta)


チヴィタの入口とは反対側にある小さな庭園。周辺の地形・隆起が良くわかる絶景ポイントです。
入場料は、内部にあるショップで地元産のお土産を1点以上購入するか、寄付すること。
蜂蜜の小瓶や名産のヘーゼルナッツのロースト、栗のジャムなどがおすすめです。
古代市民博物館(Museo Antica Civitas)




実際にエトルリア人が掘った住居後に昔の生活道具が展示されています。
地質・地崩れについての博物館(Museo Geologico e delle Frane)




世界的にも珍しいチヴィタの歴史と地質、地崩れにフォーカスした博物館。大きくはありませんが、地質学に興味がある方は必見です。
サン・ボナヴェントゥーラの洞窟(Grotta di San Bonaventura)/バーニョレージョ


現バーニョレージョの生まれであり、聖ボナヴェントゥーラが重病を患っていた時、バーニョレージョを訪れた際にアッシジの聖フランチェスコが使っていたこの洞窟で奇跡により治癒したと謂れがある洞窟。
少々わかりにくいですが、バーニョレージョ側の展望台の片隅に洞窟へ降りる階段があります。
バーニョレージョの観光案内所

簡単な地図が1ユーロで販売されています。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョの岩壁のかけらもお土産として販売されていました。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョへの行き方
別記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

まとめ
日本の方にも大人気のチヴィタ・ディ・バーニョレージョについて詳しく解説しました。とても小さいながらも世界中から多くの観光客が訪れる人気の観光地です。1~2時間ほどで後にする人が多いのですが、1泊して朝から夜まで絶景を堪能するのも素敵ですね。浸食による崩落は現在も続いており、いずれは立ち入り禁止になることが危惧されていますので、機会があれば早めに訪れることをおすすめします。
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