
Ciao!今回はフィレンツェの隠れた名所『ヴァザーリの回廊』に行ってきたのでレポートします!
ヴァザーリの回廊とは?







ヴァザーリの回廊(Corridoio Vasariano)とは、メディチ家のトスカーナ大公コジモ1世の命により、跡取り息子であるフランチェスコ1世・デ・メディチと神聖ローマ皇帝フェルディナント1世・皇后の末娘であるジョヴァンナ・ダズブルゴとの結婚を記念して、当時コジモ1世のお抱え芸術家であったルネサンス後期(マニエリスム期)の画家・建築家であるジョルジョ・ヴァザーリによって1565年に造られました。
メディチ家のメンバーが自宅であるピッティ宮殿から、ヴェッキオ橋の上を通り、ヴェッキオ宮殿や職場(Ufficio/現ウフィッツィ美術館)へ一度も外に出ることなく安全に向かうための約1kmの隠し通路です。回廊の途中にはサンタ・フェリチタ教会もあり、メディチ家のメンバーは回廊を通って2階の専用席からミサに参加することもできていたようですよ。
2016年からメンテンナンスのため見学中止となっていましたが、2024年12月21日にリニューアルオープン。以前は絵画などの展示もあったようですが、現在はヴェッキオ橋の上を通る部分の回廊に彫刻が展示されているのみです。
見学は完全予約制。15分毎に出発にする約35~45分間の美術館スタッフによる引率ツアーのみ。(各ポイントではスタッフによる簡単な解説あり)
定員は各回最大25名。ウフィッツィ美術館2階にあるミーティングポイントから始まり、ボーボリ庭園にあるブォンタレンティの洞窟の横から出て、ピッティ宮殿の中庭で解散となります。解散後はそのままピッティ宮殿やボーボリ庭園(要・別チケット)の見学やカフェで一休みすることもできます。職人の工房が集まる下町であるオルトラルノ地区の散策もオススメです。
ヴェッキオ橋を上から見ることができる、隠れた名所として非常に人気です。チケットは早めに売り切れるので、日程が決まったら早めに予約しましょう。
ヴァザーリの回廊のチケット

ウフィッツィ美術館入場付き
※ウフィッツィ美術館にはヴァザーリの回廊予約時間の2時間前から入場可能
- 事前予約チケット(Intero) 47ユーロ
- 当日券(Intero) 43ユーロ
ヴァザーリの回廊のみ(PassePartout singolo) 20ユーロ
※ウフィッツィ美術館のチケットをすでに購入済みの場合のみ
完全予約制。記名制で購入後の変更・返金は不可。(当日はパスポートなどの原本提示が必要)
ウフィッツィ美術館の鑑賞を2時間以上満喫したい方は、ウフィッツィ美術館の予約チケット(当日25ユーロ/事前予約29ユーロ)とヴァザーリの回廊のチケットは別に購入することをおすすめします。
ヴァザーリの回廊の集合場所





ウフィッツィ美術館の見学自体は3階(piano 2)から始まりますが、ヴァザーリの回廊の集合場所は2階です。
2階(piano 1)のD19室のミーティングポイント (Cappellina Veneziana)に予約時間の5分前に集合です。
D19室へは、D15室(ブロンズィーノ)から行くことができます。
ティツィアーノ(D23)やカラヴァッジョ(E4)の作品はミーティングポイントの後にあるので、鑑賞後にミーティングポイントへ引き返すことになります。
ヴァザーリの回廊の注意点

- 完全予約制
- 毎月の第一日曜など入場予約無料日でも予約は必須。すぐに満席になるので早めの予約推奨
- チケットは記名制、当日に集合場所にてパスポート原本などの身分証明書の提示が必要
- 公式のアナウンスでは、ウフィッツィ美術館の入口から集合場所まで約45分かかるとされています。早めに入場するようにしましょう
- 2026年3月時点の展示レイアウトでは、ティツィアーノやカラヴァッジョのエリアはヴァザーリの回廊集合場所の後にあるので、鑑賞したい場合は後戻りする必要がある
- 入場無料日など、美術館入場に時間がかかる日はヴァザーリの回廊予約者用のファストレーンあり
- 回廊の見学中はビデオ撮影禁止。写真撮影はOK!
- 出口はピッティ宮殿内。一度出口を出ると、ウフィッツィ美術館に戻ることはできません
見どころ
ヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)上区画からの景観






回廊はヴェッキオ橋の上部部分を通っています。いつもと違ったフィレンツェの写真を撮ることができる人気のスポット!
ローマ時代の胸像





1990年代から倉庫に保管されていた50点以上のローマ時代作の胸像がヴェッキオ橋上部の区間を飾っています。
オルトラルノ地区

職人たちの工房が集まるオルトラルノ地区を上から見ることができるのも『ヴァザーリの回廊』ツアーならではの貴重な経験ですね。
マンネッリの塔(Torre de’ Mannelli)


計画では直線的な通路にする予定で塔を壊すことが計画されていました。しかし、当時の塔の所有者が壊すことを拒否したため、最終的には、回廊は一部が曲がった造りになったそうです。現在でも、回廊内で塔の一部を見ることができます。
サンタ・フェリチタ教会(Chiesa di Santa Felicità)






最初の設立はローマ時代に遡る、フィレンツェ市内で最も古い教会のひとつ。ヴァザーリの回廊の途中に位置し、回廊から教会内の2階のテラス部分に降りてミサに参加することもできていたそうです。
ブォンタレンティの洞窟(Grotta del Buontalenti)


ボーボリ庭園の中にある人口の洞窟。ボーボリ庭園とピッティ宮殿に水を供給する水道橋を基に、計画は1551年ダヴィデ・フォルティーニや1557年ジョルジョ・ヴァザーリなどの手に引き継がれました。最終的には、1587年にかけてベルナルド・ブオンタレンティが現在のような洞窟に改造する工事を指揮し、ヴァザーリの建築設計に基づいて、装飾部分全体の設計と施工を行いました。
まとめ
今回は、ウフィッツィ美術館の『ヴァザーリの回廊』について解説しました。政敵などから身を守り、メディチ家のメンバーが安全に自宅から職場に移動できるように設計された回廊は、フィレンツェの街を上から見たり、メディチ家の気分で歩いたりすることができるため非常に貴重な経験でした。フィレンツェに来たら一度は体験しておきたいですね。
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