Ciao!今回は、ボルツァーノと一緒にチェックしておきたいアルト・アディジェ/南ティロル(Alto Adige/Südtirol)地方のスポットをご紹介します。
レノン/リッテン(Renon/Ritten)
イタリア語読みでレノン、ドイツ語読みでリッテンです。ボルツァーノよりも高い山間部の地域で自然豊かなアクティビティを楽しむことができます。ハイキングやトレッキング、スキーにも最適です。本格的な登山装備がなくても、散策程度で気軽に行くこともできるのでオススメですよ。
レノンのロープウェイ(Funivia del Renon)
麓のボルツァーノ(Bolzano/Bozen)と山頂のソプラボルツァーノ(Soprabolzano/Oberbozen)を結ぶロープウェイです。
2009年に開通しました。高低差は950m。全長4560 m、雄大な渓谷を見ながら約15分の空の旅です。遠くにはドロミテ山塊も見ることができますよ。また、眼下にはワイン畑や山間の美しい自然が広がります。地上にいる牧畜の鈴の音がカランコロンと聞こえてきていました。
ソプラボルツァーノの集落は標高1220mに位置し、気温も麓よりも5℃ほど低いです。1枚羽織るものを持っておくと良いでしょう。
ロープウェイは最大20人定員で、比較的大きめですね。入場ゲートのランプが緑になってから進みましょう。
なお、紙の当日券を購入した場合は、切符に打刻する必要はありませんが、駅員さんがいたら一応見せて乗るようにしましょう。黒い磁気帯がついているカード式などの場合は、乗る度に刻印機に通して有効化させましょう。
レノン鉄道(Trenino del Renon)
ドイツ語読みだと、リッテン鉄道。
ソプラボルツァーノとコッラルボ(Collalbo/ Klobenstein)を結ぶ小さな鉄道です。1907年に開通し、昔ながらのクラシックカーで世界中の電車ファンにも愛されてきました。2023年に訪れた際には、電気化された2両編成のモダンな車両でしたね。
のどかな山岳地帯を片道約20分かけて、ゆっくりと進みます。時間があれば途中で降りてトレッキングも素敵ですね。車窓からの風景は絶景です。終点のコッラルボ付近になるとドロミテ山塊が比較的近くに見えてその雄大さに圧倒されました。小雨でも感動したのですから、晴れた日の素晴らしさは言わずもがなでしょう。
ソプラボルツァーノの駅は、ロープウェイ駅の目の前にあります。約30~1時間間隔で運行しています。復路では、時々、ソプラボルツァーノを超えてマリア・アッスンタ(Maria Assunta)が終点の場合がありますので、乗り過ごしにはご注意ください。
できれば早い時間(午前中に往復)がおすすめです。オフシーズンでも11時には観光客でいっぱいでした。
なお、ロープウェイと同じく、当日券を購入した場合は切符に打刻する必要はありません。駅員さんがいたら、一応見せて乗るようにしましょう。黒い磁気帯がついているカードなどの場合は、乗る度に刻印機に通して有効化させましょう。
レノン(リッテン)の土柱(Piramidi di terra del Renon)
レノン鉄道の終点、コッラルボの隣町にある自然の土柱です。長い年月をかけて脆い土壌が風雨に浸食され、現在のような形状になりました。細い土柱の上に岩が乗っているものもあり、不思議な光景です。固い岩はそのままで、その下の柔らかい部分だけ浸食され続けた結果だそうです。
コッラルボの鉄道駅から片道徒歩30分です。歩道も整備されており、気軽に行くことができますよ。
レノンの観光案内所
ソプラボルツァーノの駅前
コッラルボ
リッテン・カード(Rittencard)
レノン地域にある提携先に宿泊すると貰えるお得なツーリストカードです。
レノン鉄道やレノンのロープウェイを含む、アルト・アディジェ地域の公共交通機関が無料&約90の文化施設などに無料で入場することが可能、アクテビティツアーの割引など、メリットがたくさんあります。
カードのみを購入することはできず、提携している宿泊施設の宿泊料金にこのツーリストカードの料金も含まれています。
ロープウェイやバスで麓にあるボルツァーノとの往復も可能ですし、ボルツァーノ周辺に数日滞在する場合は、ツーリストカードを貰うためにレノン地区に滞在するという手段もアリだと思います。
提携宿泊施設のリストは、公式HPをご覧ください。
カレッツァ湖(Lago di Carezza/Karersee)
世界自然遺産ドロミーティの中にある、標高1520 m地点にある湖です。『虹の湖(lago dell’arcobaleno)』と称されるほどの色彩の美しさを誇ります。天候がいい日はもっと綺麗だと思うのですが、訪問日は残念ながら雨模様でした。
最深部はは約6m~17m。春の雪解け時に一番の水量を誇り、10月末の雨季前に一番少なくなります。訪れたのはちょうど10月下旬だったので、一番水位が低いときですね(笑)
背後にはドロミテ山塊がすぐ傍に聳え、湖の周囲にある遊歩道を散策することが可能です。
ボルツァーノからバスで簡単に行くことができますよ。バス停の目の前がすぐ湖です。
バス停・駐車場には数件の飲食店や土産物店がありますが、あまり数は多くありません。また、オフシーズンには休業しています。1時間後のバスでボルツァーノへ帰るプランが良いでしょう。
公共交通機関でお越しの方
- ボルツァーノから:ボルツァーノのバスターミナルから郊外行きバス180番線で約1時間。片道4.5ユーロ。切符はバスターミナルのチケット売り場にて往復で購入しましょう。
お車でお越しの方
- ボルツァーノから約35分(26km)
メラーノ/メラン(Merano/Meran)
イタリア語読みでメラーノ、ドイツ語読みでメランです。
ボルツァーノから約35km北に離れた街。温泉(テルメ)保養地として有名です。
イタリアのテルメはプールのようなものなので、入る際は水着が必須ですよ。
公共交通機関でお越しの方
- ボルツァーノから:普通電車(R)で約40分。2等車で片道5.00ユーロ。
お車でお越しの方
- ボルツァーノから約30分(35km)
まとめ
今回は、数日ボルツァーノに滞在する場合に行っておきたいスポットをご紹介しました。このほかにも、アルト・アディジェ地域には、魅力的な街がたくさんあります。夏のトレッキングやハイキング、冬のスキーをはじめとしたウィンタースポーツ、ワイナリー巡りなど様々なアクティビティがあり、1週間くらいゆっくり滞在したい地域です。正直、2日間では全然足りませんでした。また戻ってきたい地域ですね。
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