【ローマ(ROMA)】予約は必要？ローマの神々を祀るパンテオン(Pantheon)

パンテオンとは？

パンテオン（Pantheon）とは、ナヴォーナ広場とトレヴィの泉の間、ローマの中心部マルス広場にある教会です。正式名称は「Basilica di Santa Maria ad Martyres」
ギリシャ語で「万の神々の」を意味し、紀元前25年、初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近であったマルクス・ウィプサニウス・アグリッパによって建造されました。名前のとおり、かつてはローマ神話の神々に捧げられた万神殿と考えられています。現在の建物は何度か改修・再建されたものになります。

特徴的なのは、オルクスと呼ばれる天井の中央にある円形の天窓。採光のためにつくられたされています。通常の窓のようにガラスがはまっているわけではなく、ぽっかり開いたままになっています。そのため、雨の日は雨がパンテオン内部に降り注ぎますし、オルクスの下は一部入場禁止エリアとして柵が設置してあります。パスクア(復活祭)から数えて50日目に祝われるペンテコステ祭には、天窓からバラの花弁が降り注がれます。

現在の主な用途はイタリア・サヴォイア王家の墓所ですね。イタリア王国初代国王であるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世やウンベルト1世、ピッツァ・マルゲリータの由来でも知られているマルゲリータ王女などもこのパンテオンで眠っています。また、ルネサンス期の画家ラファエロ・サンティ(Raffaello Santi)の墓所もありますよ。

なお、2023年7月3日入場分より、有料（入場料は一人5ユーロ）となっています。
1時間当たり最大1000人まで入場可能。

  Piazza della Rotonda, 00186, Roma (RM)
  5ユーロ
毎日：9:00-19:00（最終入場18:30）
詳しくは、https://www.pantheonroma.com/home-eng/

チケット購入方法

イースター・夏休み・クリスマスシーズンなどの観光ハイシーズン(特に週末)や分刻みのスケジュールでチケット購入列に並ぶ時間がないという方は事前購入が安心です。しかし、短時間で見学を終える人が多く回転は速いです。時間に多少余裕があるという方は、基本的に予約は必要ないでしょう。

• 一般チケット：5ユーロ（ガイドツアー付きも5ユーロ）
• EU国籍をお持ちの18-24歳：2ユーロ
• 18歳未満：無料

毎月第一日曜日は無料デーです。予約はできません。

現地での購入方法

2023年12月現在、メインの入場口を挟んでサイドに3か所チケット売り場があります。
左側にはクレジットカード専用のタッチパネル式券売機と建物内にて現金専用のチケット売り場があり、購入時に受け取ったQRコード付きチケットをメインゲートで見せて入場します。
右側には、パンテオン内のチケットブースへの列があり、現金/クレジットカード対応です。こちらは、メインゲートに戻らず、そのまま入場することが可能です。

クレジットカード専用機での買い方

クレジットカード専用券売機はタッチパネル式です。当日分しか購入できません。大体一組当たり2分ほどで購入できるため、列が多少長くてもサクサク進みますよ。12月のある日曜日の夕方、結構長い列かなと思いましたが、30分くらいで購入できました。

オンラインでの購入方法

観光ハイシーズンで混雑が予想される場合や待ち時間のロスなく入場したい場合は、オンラインから事前購入も可能です。

決済はイタリアの税金などを支払うシステム(PagoPA)にて行われるため、日本で発行されたクレジットカードだと決済できない可能性があります。

まとめ

今回はローマ観光定番のパンテオンについて解説しました。チケットが有料になり、チケット購入に並ぶひと手間が増えましたが、見ごたえのある神殿です。時間がない方は、オンライン購入も試してみてくださいね。基本的には、見学時間は短めの施設です。必ず予約しないと入れないというわけではないのでご安心ください。