
Ciao!今回は、ローマ最大級のカタコンベであるプリシッラのカタコンベに行ってきました。
カタコンベとは?
カタコンベ(Catacombe)とは、古代の頃に地下に造られた共同墓地のことです。キリスト教が迫害されていたころ、紀元後3~4世紀のローマを中心に発展しました。ちなみに、イタリアだけではなく、他の国や他宗教でも同様の共同墓地は発掘されています。
ローマには70以上のカタコンベがありますが、現在、一般公開されているのは7つだけです。その中でも最大級のカタコンベがプリシッラのカタコンベです。骸骨の装飾で有名なカタコンベもありますが、すべてがそうというわけではありません。基本的には、死者を葬るために利用された洞窟や洞窟のように掘られた場所です。
非常に神聖な場所なので気軽に行くようなところではありませんが、初期キリスト教・旧約聖書の世界などを知ることができる非常に興味深いスポットとなっています。
プリシッラのカタコンベ(Catacombe di Priscilla)


「カタコンベの女王」と呼ばれる、ローマの北西のやや郊外、住宅地の中にあるカタコンベ。現時点で分かっているのは、柔らかい凝灰岩を掘って造った2層からできています。地下1階は紀元後300年頃でより古く、下階は紀元後400年代と下に掘り進める形の地下共同墓地でした。古代ローマの貴族であるプリシッラと呼ばれる女性とその一族によって、当時迫害されていたキリスト教支援の目的で造られたと考えられています。一般庶民から貴族や7人の教皇とあらゆる身分の人々が埋葬されており、最古の聖母子像や最古の善き羊飼いの図など文化的にも非常に興味深いスポットです。旧約聖書の世界感たっぷりのカタコンベをぜひ訪れてみませんか?
内部は総距離13kmとかなり広く、大部分はカタコンベ入口から道路を挟んだ反対側にある公園の地下部分に広がります。迷子防止のため自由見学は不可。イタリア語・英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語・スロベニア語・ロシア語のガイドツアーのみですが、日本語を含めた各言語の説明文のファイルを貸してもらえます。
なお、現在見学できるのは地下1階の一部のみです。地下2階部分はローマ・サピエンツァ大学等により発掘、研究が進んでします。
予約は必須ではありませんが、各回の定員が決まっているので事前に予約しておくのがベターでしょう。10人以上のグループの場合、予約は必須です。
なお、写真・ビデオ撮影は厳禁です。
夏でも約13℃と気温が低いので、1枚ジャケットを持って行くと良いでしょう。また、湿度がかなり高いです。
骸骨による装飾はありません。閉所・暗所恐怖所の方にはオススメできません。
予約方法
公式HP(https://catacombepriscilla.com/informazioni/)から予約依頼します。
チケットは現地払いでも大丈夫です。現地払いの場合は、ツアー開始時間の10分前くらいまでに到着するようにしましょう。
プリシッラのカタコンベ内部

Cappella della Velata(ベールをかぶっている女の礼拝所)
鮮やかなフレスコ画で装飾された礼拝堂です。色彩はオリジナルで紀元後3世紀の頃のものとされています。ある一族の私的な礼拝堂だと考えられています。
正面の壁画には女の人生の象徴が3つに分けて描かれています。左には結婚、右には母としての場面、正面には手を広げて祈っている(天国を見ている死後の魂)場面です、
天井部分には、有名な「善き羊飼い(Buon Pastore、=イエス・キリスト)」のフレスコ画。
その他に部分は、ヨナの物語やイサクの犠牲、バビロンの3人の少年など旧約聖書の有名な物語が描かれています。
四隅には鳩も描かれており、旧約聖書の世界観が満載の礼拝堂ですね。
Le Gallerie(カタコンベの地下道)
現在は、発掘が進んでいる部分の大部分は人の大きさの空洞が残っているのみとなっています。土葬文化のため、腐臭対策としてテラコッタや大理石で密閉されていた内側には元々多くの人々がそのまま眠っていましたが、北の諸外国からの侵略で盗掘され、キリスト教徒の遺骨を保護するために当時の教皇がローマ市内に遺骨の一部を移しました。その後、遺骨や遺品に聖遺物として商品価値が見出され、市場に売り出すために発掘されたことによって、この共同墓地ますますは暴かれることになりました。ちなみに、非公開部分には手つかずで今も眠っている亡骸もあります。
墓碑や石碑には、ラテン語やギリシャ語で埋葬された人の名前や年齢、仕事、亡くなった人へのメッセージなどについて書かれていました。また、初期キリスト教のシンボルである魚や鳩、碇の形が至る所で見られます。魚は、ギリシャ語で「イエス、キリスト、神の子、救世主」の頭文字をとるとΙΧΘΥΣ(魚)となることに由来しています。鳩は平和のシンボルですね。碇は十字架を表しています。
そのほか、大理石の販売元である団体のシンボルマークやキリスト教公認したコンスタンティヌス1世のマークなども見られます。
明かり取り用の天窓や、ろうそくやランプを置いたであろう窪みやでっぱりもオリジナルのまま保存されています。
La Madonna(聖母マリアの間)
公開されている地下道部分の最奥には、最重要人物が埋葬されていたと考えられる間があります。キリスト教の迫害によって殉教した聖人の一人や教皇たち、有力貴族一族などです。
この間の天井のフレスコ画が特に貴重なもので、ポンペイ様式と呼ばれる方式で描かれています。特に有名なのが、最古の「聖母子像」(紀元後180~200年)。赤ちゃんのイエスを抱く聖母マリアの隣にいるのはバーラムと呼ばれる予言者だそうですよ。
ここにも羊飼いの画がありますが、2人いるのでイエスを表わしているのではなそうです。
その他、動物や花、鳥などが楽園を連想させ、ここでも旧約聖書の世界観が表現されています。
Criptoportico e cappella greca(地下のポーチとギリシャ礼拝堂)
元々は貴族の屋敷の一部であったと考えられている部分です。実際に死者を弔う際の会食場と使われていたと考えられています。
正面には最後の晩餐(パン、葡萄酒、魚)を囲む人々のフレスコ画があります。
その他には、ラザロやノアの方舟、ダニエル書のスサナ(スザンナ)やバビロン3人の少年の話、モーセやフェニックスなど、特に旧約聖書の復活に関連するものが多く、死者への祝福を感じさせる礼拝堂となっています。
プリシッラのカタコンベへの行き方
公共交通機関でお越しの場合
- ローマテルミニ駅からメトロB線Jonio行きS. Agnese Annibaliano駅下車。徒歩15分。
- バス310番線や92番線で停留所Priscillaで下車。徒歩5分。ローマテルミニ駅からの所要時間は約30分。
車でお越しの方
ローマテルミニから約12分
まとめ
今回はプリシッラのカタコンベについて解説しました。たまたま機会があり、行ってみたのですが旧約聖書の内容を知っていればもっと面白かったのだろうと思います。イタリア語のツアーに参加しましたが、ガイドさんの話はとてもわかりやすかったですね。他にも英語のグループなど多くの人々が訪れていました。内部は同じような景色が続き、案内板などもありません。はぐれないようにガイドさんについていきましょう。
これを機に他のカタコンベにも行ってみようと思います。
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