Ciao!今回はイタリアの郵便局からクリスマスプレゼントの小包を贈った時のことを解説します。2021年12月20日アッシジから発送して2022年1月3日に日本の埼玉県に到着しました。
国際宅配便を使った時のことは、こちらの記事をご覧ください。
今回送ったもの
クリスマスプレゼントとしてアッシジの修道士を模したワインボトルカバー
発送準備
いつも通りに封筒に入れて、封筒に送り主と宛先を記入。
今回、封筒は99セントショップで購入したエアークッション入りの封筒を使用しました。
空いているスペースがあれば、日本語でも宛先を記入しておくと親切です。
(最低限、JAPANと日本語の住所が書いてあれば、届くらしい…)
裏に書く場合、後で解説するmodulo CN 23の書類を専用封筒に入れて貼ってしまうので隠れてしまう場合があります。
濡れても大丈夫なように住所を書いた上からセロテープで補強します。
発送方法は?
今回はPoste italianeのPostapriority Internazionale
必要日数:アジア圏への郵送の場合、85%が7~8日営業日で配達完了とのこと。
https://www.poste.it/prodotti/posta-prioritaria-internazionale.html
日本はZONA2。今回は軽い98gだったので、5.2ユーロ(50g以上100g未満)でした。
家に近くの郵便局の窓口で日本に送りたい旨を伝えて相談しましょう。
追跡(Raccomandata)・保証付き(Assicurata)・安く送りたい・早く着くようになど適切なプランを提示してもらえます。
必要書類は?
ハガキを送る場合、特に必要な書類はありません。
小包の場合、以下の書類が必要です。
- modulo CN23
- パスポート
- Codice fiscale(持っている場合のみ)
Poste italianeの以下のプランで日本を含むEU圏外へ発送する際にはmodulo CN23の記入が必要です。
ハガキの場合は必要ないと思いますが、封筒状のものには必要です。
郵便
- Postamail Internazionale
- Postapriority Internazionale
- Raccomandata Internazionale
- Assicurata Internazionale
小包
- Poste Delivery International Standard
- Poste Delivery Globe
- Poste Delivery Europe
- Poste Delivery International Express
CN23 記入例
英語で記入します。
この書類は郵便局で専用封筒に入れるので、荷物の中には入れずに一緒に窓口へ持っていきます。
Da/Form(送り主)
- Nome/Name(氏名)
- Società/Business(会社名)
- Via/Street(通り名、番地など)
- Codice postale/Postcode(郵便番号)
- Città/City(都市名・県コード)
- Paese/Country(国名)
A/To(宛先/輸入者)
- Nome/Name(氏名)
- Società/Business(会社名)
- Via/Street(町名・番地)
- Codice postale/Postcode(郵便番号)
- Città/City(都市名・県名)
- Paese/Country(国名)
- Riferimento dell’importatore (se esistente) (codice fiscale/n. IVA/ codice importatore)(facoltativo) / Importer/address reference(if any) (tax code/VAT No./Importer code)(optional)
(もし知っていれば、輸入者(宛先)の税務番号)(任意記入) - N. di telefono/fax/e-mail dell’importatore (se conosciuto)/Importer address fax/e-mail (if known)
(もし知っていれば、輸入者(宛先)の電話番号・FAX番号・メールアドレス)
Descrizione dettagliata del contenuto/Detailed description of contents(品物)
Quantità/Quantity(数量)
Peso netto (in kg.)/Net weight (in kg)(重さ)
Valore/Value(価格)
→今回はボトルカバーでしたのでStoffaにしました。
Categoria dell’invio /Category of item
→プレセントの場合はRegalo/Giftの□にX
Data e firma del mittente /Date and sender’s signature(日付と署名)
追跡はできる?
Poste italianeのページでCerca Spedizioniに追跡番号を入れると履歴を見ることができます。
https://www.poste.it/cerca/index.html
追跡できるからと追跡番号も受け取っていたのですが、ずっとin lavorazioneで結局追跡はできませんでした。
確認するとPostapriority Internazionaleの追跡はPoste Italianeの国際郵便交換局への荷物が到着したかどうかだけのようですね…
最適なプランの探し方
Poste italianeのページより最適なプランを検索することができます。
https://www.poste.it/bisogni/spedire-e-ricevere.html
・Vorrei spedire(送りたい)/ricevere(受け取りたい)
→ spedireを選択
・in Italia(窓口からイタリア国内に)/ all’estero(窓口から外国に)/ online(オンラインで)
→ all’estero を選択
・In modo veloce(速く)/standard(スタンダード)/economico(安く)
→希望するものを選択
・veloce の場合、usando/non usando una confezione preaffrancata
→指定の箱を利用するかどうかを選択
・standard/economicoの場合、la mia confezione pesa meno di 2kg(2kg未満)/più di 2kg(2kg以上)
→小包の重さを選択
・standardで2kg未満の場合、vorrei/non vorrei tracciare la spedizione
→追跡したいかどうか選択
以上で利用できるプランの情報が検索することができます。
注意点
発送について
航空機に載せられないものや日本への持ち込みが禁止されているものは、郵送することができません。
また、荷物を勝手に開けられ、中身の盗難被害や紛失の話も聞きます。くれぐれも、貴重品や紛失すると困るものは送らないようにしましょう。基本的にイタリアの郵便事情を信用しないことが大切です。
個人的な荷物を送る場合の対策としては、
- 補償額が下がりますが、品物の金額を少なめに申請すること(合計10,000円以下)
- 新品ではなく、個人使用のための中古品だと申請する
- 自分の衣服など価値が0ユーロのものは、1ユーロと申告しておく
- 肉・野菜・果物等の絵が入った包装材や箱を使用しない
- 肉製品や植物の持ち込みを禁止している国は多く、イラストがあることで誤解を生む可能性があります
- 禁制品を連想させるイラストが描かれた段ボールを再利用する場合は、裏返しにして無地を表にして使用しましょう
- 品物はビニール袋に入れるなど、水没しても大丈夫なように梱包する
- 割れ物は、特に厳重に梱包する
- 液漏れしても大丈夫なように個別にビニール袋に入れる
- 段ボール箱を開けられにくくするために、空港でのスーツケースのように、周囲をセロハンで巻く
- 外箱に華美な包装をしないようにする
- 豪華な外装で送ると高価なプレゼントだと思われ盗難の可能性が高まります
- 関税対策に外箱にもGIFTと記載するかどうかは、自己判断で
などを聞いたことがあります。(商用の場合は、関税ルールに従いましょう)
関税について
個人間でする贈り物に関しては関税がかからないことが多いです。ただし、最終判断をするのは到着国の税関職員です。
たとえプレゼントであっても、関税の支払い対象となった場合の支払い義務は受取人側(輸入者)にあります。
※運送業者によっては、送り主(輸出者)が関税を負担することができるプランもあります。
最近、特にイタリア到着分について予想外の関税支払いが発生していると聞きます。個人であっても輸入関税が非常に厳しくなっているようです。
CN23などの税関告知書には、かならず個人利用のプレゼント(Regalo/Gift)だということを明記しましょう。小包の場合、外装にもGIFTと記載しておくと良いです。日本の場合、課税価格が1万円以下の場合は関税・消費税の支払いが免除されます。
(問)個人使用の物品や友人から送られた贈り物(GIFT)にも税金が課されますか。
東京税関HP よくある質問とその回答より
(答)課税価格の合計額が1万円を超える輸入郵便物については、個人使用の物品や贈与品(GIFT)であっても関税及び消費税等が課税されます。
他方、課税価格の合計額が1万円以下の輸入郵便物については、個人使用であるか否か、贈与品であるか否かに拘わらず、その関税及び消費税等が免税されます。
ただし、「関税を免除しない物品」として特に定められた物品(革製のバック、パンスト、タイツ、手袋、履物、スキー靴、ニット製衣類等)については、個人的使用に供すると認められる贈与品を除き、課税価格の合計額が1万円以下であっても、その関税及び消費税等は免税されません。
クリスマスシーズンについて
通常よりも大幅に時間がかかります。
12月のクリスマスシーズンは、イタリア国内の物流もクリスマスプレゼントなどの荷物であふれかえっています。そのため、イタリアから小包が出国するだけでもかなりの時間を要する場合や、紛失の可能性が高いことを知っておく必要があります。11月中に発送してしまうか、クリスマスを過ぎた辺りの落ち着いた頃合いを狙って発送すると良いでしょう。
このクリスマス期間に急ぎで発送する場合は、大手物流会社のDHLやFedExに依頼することをおすすめします。
郵便局以外でも送ることはできる?
郵便局の国際郵便の他に、国際宅配便があります。DHLやFedexなどの国際物流サービス会社の直店舗やPoste Italianeグループが運営する物流サービスのKipointに持ち込んでも荷物を送ることができます。
Kipointでは、いくつかの物流業者の中から希望のものを選ぶことができます。プランや会社によって送料はピンキリですので、ご自身の予算にあったものを選びましょう。2022年12月に聞いたときは、イタリアから日本へ500gの小包だと、約1週間のお届け日数で30~80ユーロでした。
まとめ
2021年12月現在、日本の郵便局からイタリアへの航空便が利用不可なのでどうなるかと思っていましたが、昨年の記録の1ヶ月より早い約2週間で届く結果に。追跡ができなかったのでどのルートを通ったのか不明ですが、Poste italianeきちんと仕事してくれました(笑)
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