イタリアでアパートを探してみよう!初期費用は?内見時の注意点も解説

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Ciao!今回は、アパートの探し方を解説します。
建物は年代物でも内部はリフォーム済みでとてもきれいです。生活に慣れてきたらアパート探しにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

目次
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人づてに探す

仕事中の会話

一番いい物件が見つかる方法です。
良い物件は市場に出る前に口コミで広まります。友達だけでなく、行きつけのスーパーやバールなどで部屋を探している旨を伝えておいたら話が来るかもしれません。
実際にインターネット経由で連絡を取った人から実は別のもっといい条件の物件を持っていると連絡が来たこともありますよ。
学生同士だと学校の掲示板や人づてに自分は引っ越すから後にどうぞということがよくあります。シェアハウスの場合、次の居住者を自分で見つけてこなければいけないということもあるようです。

大学や語学学校の仲介

オフィスで働く女性

留学生用のページにAccomodationがありませんか?
学校や地域が提携して学生向けの不動産会社を紹介しています。
学生向けだけでなく一般の物件も取り扱っていますが、仲介料が0や格安などの特典、学生用の契約にも長けており、何より学校紹介なので安心できます。責任をもって最後の契約書作成&登記まで仲介してくれるはずです。ちなみに、一般の不動産会社だと3年+2年の一般契約だったりします。
コロナ禍で実際に行けなかったときには、代わりに内見してWhatsAppで動画を送ってくれました。

掲示板サイトやFacebookで探す

PCを使って探す

写真も多く、いろいろな物件を見ているだけでも楽しいものです。
シェアハウスの一室、ワンルームから4LDKなどいろいろなタイプ、大きさの賃貸物件が掲載されています。
連絡先も不動産会社やプライベートなど様々です。いい物件があったらメールや電話などでコンタクトを取り、詳しい情報や内見の日取りを調整します。

一例をご紹介します。

検索例:『都市名 affitto』
Affitto 賃貸
Appartamento アパート
Monolocale ワンルーム
Stanza 部屋
Camera singola シングルルーム
Camera doppia ダブルルーム

詳しくは、こちらの記事でImmobiliare.itを例に、不動産情報サイトで使われているイタリア語を解説しています。

外国人に貸すことを嫌がる大家もなかにはいますので、きちんと事前に伝えます。
また、収入がない人に貸さないと明示されている場合もあります。学生の場合は奨学金の有無などを事前に説明し、必要に応じて提示用の預金証明など用意した方が良いでしょう。残念ながら、信用できない大家さんも中にはいます。内見だけでなく、大家さんときちんと会ったうえで判断しましょう。

実際に店舗へ行って探してもらう

OPENの看板

街を歩いているといくつかの店舗を見つけることができます。地元の不動産会社へ直接行って条件から探してもらうことも可能です。日本と同じように店舗外に掲示されている場合もあります。また、不動産情報サイトを見ていると掲載元が会社の場合、地域によっていくつかに絞られます。その会社へコンタクトをとってみるのもよいでしょう。

光熱費・共益費について

資料と電卓を持つ人

家賃にすべて含まれている物件であればかなり楽ができます。

共益費は、アパートの管理費などで家賃とは別に書かれていることが多いので要注意です。上層階でエレベーターありの場合は高めに設定されています。

また、イタリアの光熱費は日本と比べ高く設定されています。ガスの種類などによって、家賃と合算すると予算以上だったということがないように事前に目安を聞いておくと安心です。家賃にすべて含まれている場合でも、あまりに使いすぎると別途追加請求される場合もありますし、節度を持ってマナーよく使用しましょう。

定額ですべて家賃に含まれている場合

メリットは光熱費の心配なく使用できることです。ただし、前もって高めに設定されていることが多いです。

例)家賃310ユーロ、共益費0、光熱費190ユーロ(水道ガス電気・インターネット・ゴミ税込み)の合計月500ユーロ定額
→インターネットは上階と共有ですし、光熱費の月190ユーロは高いと思われます。

ただし、光熱費が高騰している現在の状況では、使用量をあまり気にする必要がない定額の方が有利な場合もあります。

請求書ベースで大家さんに支払う場合

毎月(または隔月)の請求書は必ず見せてもらいましょう。残念ながら、なかには請求書以上の額を要求してくる大家さんもいます。
また、請求書もメーターの数値を確認しないで請求している場合が多く、その場合は概算での請求となります。メーターの数値を調査員が確認した時点でこれまでの過不足を清算するシステムです。その他、メーター計測期間中に電気会社のHPにある専用ページにメーターの数値を入力する場合もあります。

自分で個別契約する場合

前の住人や大家さんが持っている契約番号やお客様番号を聞いて名義変更します。
デメリットは、自分ですべての契約をしないといけない点です。また、住民票が必要など手続きに時間がかかる場合もあります。到着したばかりでイタリア語に不安がある方には、かなりハードルが高いでしょう。

初期費用について

電卓

仲介手数料

大抵1か月分。
同じ不動産会社に頼んだとしても、大学のサイトに掲載している物件は手数料ナシですが、その他の物件は手数料アリということもあります。納得できなければ、すぐに質問しましょう。

デポジット

大抵1~2か月分。礼金はなし。
デポジットは退去時に全額返還が基本です。その他、最終月の家賃に充てることが多いです。
退去時の修繕費に充てる場合もありますが、よっぽどの過失がない限り全額返還です。
あとで高額な修繕費を請求されないように事前にしっかり確認しておきましょう。

退去時のクリーニング費用

必要ない場合が多いですが、一度だけ35㎡で50ユーロ支払いました。

内見は必ず行いましょう

引っ越してから想定外の出費が発生しないようにチェックします。食器や枕、掛布団なども備え付けのものがある場合が多いですが、1から買うとなると結構な出費です。
静かに生活したい場合は、生活音がどれだけ響くか確認した方がよいかもしれません。筆者の場合、一度だけかなり音が響く物件で、深夜まで近所の話し声が大きく聞こえるうえに、上階の猫が真夜中に大運動会を繰り広げるはで契約期限終了を待たずに引っ越しました…
また、大家さんが内見の約束をした時間に現れないなど、今後の付き合いに不安が残る場合は好物件でもやめておいた方が良いでしょう。できれば、知り合いのイタリア人と一緒に行くことをオススメします。一人で行く場合も、徹底的に疑問点は質問しましょう。言葉に不安があるとわかるとめちゃくちゃな要求をする大家さんがいることも忘れずに。大家さんとの信頼関係は大切です。仲良くなれば、おすそ分けをくれたりしますよ(笑)

確認ポイント

周辺の治安やサービス
  • スーパーやバールの位置
  • 交通機関までの距離、など

学生の場合、コピーショップが近所にあると便利です。

共用玄関は常にしまっているか、扉の鍵の数

空き巣被害が多いのが現実です。しっかり確認しましょう。

  • 共用玄関が開いていると誰でも入ることができるので必ずチェック
  • 自宅の鍵は2回以上回して閉める頑丈なタイプが望ましい、さらに上下2か所以上あるとベター
  • シェアハウスの場合、個人の部屋にも鍵があるほうが良い

メイン玄関と家の鍵、部屋の鍵と大量の鍵を持つことも多いですね(笑)

間取り
  • 上層階はエレベーターの有無
  • 2階以上が望ましい。1階の場合、窓に防犯柵がついているか
  • 十分な広さがあるかどうか、ベランダの有無

2重窓だと断熱効果が上がります

家具付き物件の場合、何が備え付けか
  • 基本家具のほか、リネン・タオルなどはついているのか
  • 洗濯機やテレビ、ベッドマットの有無
  • 自炊する人はキッチンの使いやすさ、ガスコンロか電気コンロか
  • 電子レンジやオーブンの有無
バスルームの確認
  • シャワーなどはきちんとでるか
  • トイレはきちんと流れるか
  • 必要な場合はバスタブの有無

アパートに限らず、水道設備に不安があることが多いです。

洗濯ものは外干しOKか

条例などで外干しNGなところもあります。

インターネット回線は設置されているか

インターネット開通には早くて2週間ほどの時間がかかります。オンライン授業などですぐに必要な場合は早めに契約しておきましょう。

シェアアパートではすでに設置されていることが多いです。
プライベートアパートでは個人で契約したり、オーナーが使用しているものを引き継いだりします。

事前修理が必要な場所ないか

後からトラブルの元です。必要な場合は大家さんに修理してもらいましょう。

ペットや楽器演奏可能か

希望する場合は必ず事前確認

家賃・初期費用などの支払い方法、金額

家賃は基本的には銀行振り込みのはずですが、手渡しが多いことも事実です。

イタリアで銀行口座を開設するには、滞在許可証(Permesso di soggiorno)のカードや税務番号(Codice Fiscale)の取得が必要となりますが、遅い人では1年間の留学中に滞在許可証カードが届かない場合もあります。

契約書の有無、契約期間、更新条件

必ず契約書は交わしましょう。知り合いの家に滞在する場合はDichiarazione di ospitalità(外国人を我が家に招待しますという宣誓)を最寄りの警察に家のオーナーが届ける義務があります。
賃貸契約書については、学生用は1年で自動更新。最大で学生登録されている期間のみ。
一般用には3年+2年の更新などいくつかの種類があります。

ゴミ税の支払い方法

住民票を作成したら支払う義務がありますが、オーナーがまとめて支払っていることもあります。

短期間の滞在では住民票は作らない場合が大半です。

ゴミの出し方
  • 歴史地区の場合、〇曜日の22時以降に各戸扉の前に出す
  • 指定のゴミ袋あり(ゴミセンターでもらう、または適当な袋でもOK。袋の色が決められている)で生ごみはオーガニックの袋を使用し、専用のボックスに入れて扉の前に出す
  • 郊外だと24時間いつでも集積所に出してOK。ただし、集積ボックスの鍵が必要
    など
その他

入居時にはブレーカーの位置もチェックしておきましょう。

ネーロ(NERO)とは?

現在のイタリアには、「Affitto in nero(アッフィット イン ネーロ)」と呼ばれる賃貸契約もあります。イタリア語で「黒い賃貸契約」という意味で、賃貸契約書を交わさない・Agenzia delle Entrate(税務署)に契約書を登録しないことを意味します。

実際、イタリアでは、別荘など複数の物件を所有していて、それを隠れて貸し出しているパターンが多くあります。隠れ収入となるわけです。基本的に家賃は銀行振込ですので、手渡しの場合は要注意です。また、外国人に有償で貸し出したり、無償であっても、友人など外国人を自宅に滞在させる場合は警察への届け出(Dichiarazione di ospitalità)が必要です。契約書の発行だけでなく、この届出も拒否するようでしたら、その物件はやめておいた方が良いでしょう。滞在許可証発行に必要な滞在先証明ができない可能性があります。契約書ではなくても、届け出たDichiarazione di ospitalitàの控えで滞在許可証は発行されますよ。また、市役所への住民登録もできません。

現実問題、ネーロ以外の物件を見つける方が難しいのですが、ネーロの場合は上記の危険性を考慮したうえで自己責任で借りるようにしましょう。

まとめ

必ず現地で直接物件を内見してから契約するようにしましょう。ネーロ(nero)と呼ばれる賃貸契約書を交わさない方法もありますが、違法ですのでできるだけ避けましょう。日本から探す場合や語学に不慣れな場合は特に、仲介料を払ってでも不動産会社を通して賃貸契約書を必ず発行してもらった方が良いでしょう。
契約書は一番大切です。しっかりと時間をかけて確認、または不安な場合は知り合いのイタリア人や学校に確認してもらうことをおすすめします。
尋ねればきちんと親身に助けてくれる人々が多い国です。根気よく探してあなたの理想の住まいを見つけましょう!

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