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Ciao!海外旅行や現地生活にも使えるWiseのマルチカレンシー口座とデビットカードをご紹介します。2022年10月に突然N26銀行から口座閉鎖のお知らせ(のちに誤送信メールだと判明)が来たので、慌ててN26銀行に預けているユーロの移動先の一つとして開設しました。
海外送金についてはこちらの記事をご覧ください。
Wiseとは
Wise(ワイズ/旧称トランスファーワイズ (TransferWise))とは、国際送金サービス・電子マネー機関で、イギリスに本社があるWise Payments Limitedが運営しています。
日本では、ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社(Wise Payments Japan K.K.)が支店として運営しています。きちんと関東財務局で免許登録(第2種資金移動業者)されていますので、安心ですよ。もちろん、日本語のサポートもあります。
ヨーロッパでは、Wise Europe SAが支店として運営しています。ベルギーで法⼈化され、ベルギー国⽴銀⾏により認可されている決済機関です。
- 大手銀行などに比べると、手数料が安価で送金手続きが早い
- 送金前に手数料や為替レートも確認できる
- 送金依頼申し込み時の為替レートは一定時間保証
- 送金先に届く金額が事前にわかる
- 送金時の本人確認や書類確認も簡単
- 操作画面・カスタマーセンターは日本語対応OK
- 海外在住の場合、マイナンバーカードが手元になくても日本円で送金可能
- ログインには、アプリからの2段階承認や指紋認証などの生体認証設定可能
マルチカレンシー口座とは?
Wiseの外貨電子マネー口座です。銀行口座ではありません。50通貨以上を保有することが可能です。(2023年8月現在)
銀行口座またはデビットカードを使って、アカウントに資金をチャージしながら使用することができます。
また、資金の受け取りに必要なIBANなどの口座情報を取得することが可能です。ただし、2023年8月現在、日本円の受け取り用の口座情報(口座番号)は、ありません。
ユーロ(EUR)のマルチカレンシー口座に紐づくIBANは、Wiseのヨーロッパ支店がベルギーにあるため、「BE」から始まるベルギーのIBAN及び銀⾏コード(SWIFT / BIC)となります。住所登録した国のIBANが取得できるわけではありません。
イタリアで税務申告をする場合は、外国にある口座として申請する必要があるので、高額貯金することはオススメしません。
為替レートが良いときに換金チャージして、必要な時に自分の生活費用の銀行へ送金するといった使い方も可能ですね。
その他、資金受け取り用リンクやIBANなどの口座情報、メールアドレス、Wiseの連絡先などを利用して、他の人から支払いを受け取ることも可能です。割り勘時などにも使えそうです。
開設費用や維持費は?
開設費用や維持費など月額の手数料は、無料です。
ただし、開設時に最低20ユーロ(ユーロ建ての場合)の資金チャージが必要です。
なお、口座へのチャージであって、手数料の支払いではありません。
マルチカレンシー口座(現地の口座情報)の開設方法
① Wiseへ会員登録またはログイン
② 個人アカウントTOP画面の「開く」を選択
③ 「残高」を選択
④ 保有したい通貨の種類を選択
→ 例:ユーロを選択して、「承認する」
⑤ 資金のチャージ
→ ユーロの場合、最低20ユーロ(デビットカードや日本の銀行から振り込み入金可能)
⑥ 本人確認
→ スマホから身分証明書(日本のパスポート)と自撮りのアップロード
→ 米ドルまたはユーロの口座情報を取得する場合、身分証明書を持ったままでのセルフィー(自撮り)が必要です。
⑦ マルチカレンシー口座開設完了
⑧ 1種類以上の通貨の口座開設後、アカウントのメニュー「管理」から「口座情報」
⑨ 希望する通貨の「口座情報を追加する」でIBANなどの口座情報を取得することが可能
マルチカレンシー口座へのチャージ方法
① Wiseへログイン
② チャージしたい通貨を選択
→ 例:ユーロ
③「チャージする」を選択
④ チャージ金額と入金通貨の種類を選択
→ 例:100ユーロを日本円で入金を選択して「続行」
⑤ 合計の支払い額や両替レートなどを確認する
⑥ 送金の目的を選択
→ 例:毎月の生活費、旅費など
⑦ 入金方法を選択
→ 銀行振り込みorデビットカード払い
⑧ 入金確認後、マルチカレンシー口座へのチャージが完了
貯金箱システムとは?
「貯金箱」口座を開くこともできます。マルチカレンシー口座の残高とは別に保管されるので、送金やデビットカードでの決済には利用することができません。
基本的に利子はつきませんが、欧州経済領域(EEA)地域で住所を登録している場合は、毎月のキャッシュバックの対象になります。
キャッシュバック制度
Wiseは事業資金とは別に、規制当局により安全性が確保された口座でお客様の資金を安全に保管しています。最近の金利の上昇により、この口座でお客様の資金を保有することにより利益が発生しています。残高のキャッシュバックは、この利益をお客様に還元するものです。
Wise公式の「残高のキャッシュバックの仕組みについて」
EUR/GBP/USDを保有している場合、残高や貯金箱に対し、毎月キャッシュバックを受け取ることができます。年間キャッシュバック率は、EUR3.31%、GBP3.31%、USD3.85%です。(変動あり/2024年2月現在)
(以前は、EUR0.65%、GBP1.25%、USD1.50%だったのに上がってますね…)
ちなみに、今のところ、キャッシュバック率は2024年2月に保有していた残高に対して適用されるそうです。
なお、Wiseのヨーロッパ支部はベルギーにあるため、ベルギーの源泉徴収税(30%)の対象となります。キャッシュバックは、Wise側で税金を差し引いた後、残高や貯金箱に入金されます。
海外で口座を保有していると口座使用料で残高が減ることはあっても増えることはないので、このキャッシュバック制度はありがたいですね。
500ユーロほど保持して、毎月50セント前後を受け取っています。
誰が利用できるの?
欧州経済領域(EEA)地域に在住している人(Wiseの住所登録がEEA内である)限定の制度です。
特別な手続きは必要なく、自動的にキャッシュバック開始の登録がされます。
キャッシュバックの受け取りを停止したい場合は、いつでもオプトアウトすることも可能です。
欧州経済領域(EEA):
アイスランド、アイルランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク
Wiseデビットカード
Wiseでは、Wiseのマルチカレンシー口座の「残高」から決済できるデビットカードを発行することができます。
カードでのお買い物のほか、ATMで現地通貨の引き出しも可能です。タッチ決済(コンタクトレス決済)にも対応しています。カード番号など必要な情報はすべて裏面に記載されていてスタイリッシュなカードです。
イタリアで発行した場合は、Visaカードでした。
Wiseアプリやマイページを通じて、カードの即時凍結や決済方法選択などのセキュリティ管理も可能です。
紛失や盗難が怖い場合には、オンライン決済を不可にしたり、ATM出金を不可にしたりと、自身に必要ない決済方法は不可にしておくとよいでしょう。
Wiseアカウントとアカウント内の残高にある全ての通貨は、Wiseデビットカードにリンクされます。(「貯金箱」内の通貨以外)
Wiseアカウント内のいずれかに必要な資金がある限り、カードを利用することが可能です。ただし、異なる通貨から決済する場合は、為替手数料が発生します。
また、欧州経済領域(EEA)またはイギリスで発行されたVisaやMastercardの場合 は、カード番号を使用して資金の受け取りが可能です。
イタリアでのATM引き出し手数料
- 1ヵ月あたり200EURまで:無料
- 200EURを超えた場合:超過金額×1.75%
1回で500ユーロを引き出す場合は、無料200ユーロ分を除いた300ユーロ×1.75%=5.25ユーロの手数料となります。
また、3回目以降の現金引き出しに関しては、毎回0.5ユーロの手数料が必要です。
カード発行手数料
現物のカード発行手数料は、7ユーロ(1200円)(2023年9月現在)
また、無料のバーチャルカードの発行も可能です。
カード発行に必要な日数
- 送料無料の場合は、約14日以内
- 有料オプションのDHL速達を利用する場合は、2営業日以内
に指定した自宅に届きます。
今回は送料無料で注文しました。実際には、注文から1週間でドイツからイタリアの自宅へ普通郵便で郵送されてきました。ポストへ投函されるので、表札を忘れずに設置しておきましょう。
イタリアを含む欧州経済領域(EEA)や日本で発行した場合は、カード手元に届く前にカード情報を確認することができます。すぐにオンランショッピングでの利用が可能です。
カード取得方法
① 会員登録またはログイン
② Wiseデビットカードを注文
→ 登録住所の確認、PINの設定、手数料の支払いを行います。
③ 届いたら、カードをアクティベート
→ 実店舗やATMにて、PINを利用してのお買い物or現金の引き出しでアクティベートしましょう。
Wise登録方法
Wiseの初回利用時に必要な書類や海外送金についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
海外送金だけでなく、海外旅行やEU内でのユーロ口座保持にも役立つWiseをご紹介しました。ATMでの現金引き出しも可能ですし、非常におすすめです。海外旅行の際にも、為替レートが良いうちにマルチカレンシー口座へユーロで換金して、後は現地でデビットカードで支払いという方法がお得そうです。海外の銀行は気軽に口座閉鎖を通知してきますし、今後はリスク管理の面からもいくつかの保管先に分けておく方がよさそうですね。
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