Ciao!今回は、国際白トリュフ見本市の開催地としても有名なアルバをご紹介します。
アルバとは?
アルバ(Alba)とは、ピエモンテ州クネオ(Cuneo)県にある小都市で、トリノからは南東約50 kmに位置します。その歴史は古く、新石器時代の紀元前6世紀から3千年紀頃にはすでに人が住んでいた形跡が見つかっています。また、中世に街を守るために建設された街壁は今でも残っています。かつて12~13世紀ごろには「百の塔の街」と呼ばれるほど塔が数多く建設され、現在ではその7ヶ所ほどが残っており、Risorgimento広場の周りには4本が当時の高さのままで保存されています。ボローニャやサンジミニャーノのように塔は中世世界において権力の象徴です。この地域も豊かな財源と文化に支えられて街が発展してきたことがわかりますね。
食文化に目を向けると、アルバは、ユネスコ世界文化遺産『ピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ=ロエーロとモンフェッラート』のランゲ(Langhe)地方の中心地です。白トリュフやワインの世界に名高い生産地のひとつとして、街全体で美食文化・ガストロノミーにも力を入れています。ワインやガストロノミーに興味がある方は、近隣のブラ(Bra)やアスティ(Asti)も合わせて訪れることをおすすめします。
アルバの旧市街地はとても可愛らしい平坦な町並みで街歩きにもおすすめです。街の様々なところに歴史的な遺構が残っているので、探してみるのも良いでしょう。教会巡りも楽しかったですよ。
アルバの見どころ
アルバの大聖堂(Cattedrale di San Lorenzo)
ローマ起源の古代の公共建物の跡地に建てられたアルバの大聖堂。床下には考古学エリアを見ることもできます。
ネオ ゴシック様式からバロック様式までのスタイルが混在しているのが特徴。
サン・ジュゼッペ教会(Chiesa di San Giuseppe)
1653年に個人の邸宅の上に建てられた教会。
教会の地下にはローマ時代や中世の遺構エリアがあり、見学が可能です。
また、鐘楼に上ることもでき、アルバ市街のパノラマを楽しむことができます。
サン・ジョバンニ・バッティスタ教会(Chiesa di San Giovanni Battista)
アルバで最も古い教会のひとつ。ピエモンテ州出身の芸術家たちの作品なども保管されています。
マッダレーナ教会(Chiesa della Maddalena)
アルバで昇天した福者マルゲリータ・ディ・サヴォイアマルゲリータ・ディ・サヴォイア(Margherita di Savoia)が眠る教会です。
サン・ドメニコ教会(Chiesa di San Domenico)
白と黒の装飾柱が印象的な教会ですね。14世紀から15世紀にかけてのフレスコ画や絵画が現存しています。訪問時はコンサートのリハが行われていました。
アルバのトリュフ博物館(MUDET – Museo del Tartufo di Alba)
トリュフに関する博物館です。歴史やトリュフハンターの生活など、約10室に渡って展示されています。
チケットは併設のバールやオンラインで購入できます。
市立考古学・自然博物館(Museo civico archeologico e di scienze naturali “Federico Eusebio”)
1897年設立の考古学・自然科学をテーマにした博物館です。約21の展示室と、内部は想像以上に広く、見応えがあります。
白トリュフ祭り(Fiera Internazionale del Tartufo Bianco d’Alba)
毎年10月中旬から12月初めにかけて開催される白トリュフのお祭り兼国際見本市。
期間中の土日祝日を中心に、多彩なイベントやマーケットがアルバの旧市街地などで行われます。
第94回目を迎える2024年は、10月12日~12月8日。
アルバの観光案内所
アルバへの行き方
公共交通機関でお越しの場合
- トリノ・ポルタスーザ/リンゴットから:sfm4番線アルバ(Alba)行きで約1時間18分。片道6,90ユーロ。
- トリノ・ポルタヌオーヴァから:CarmagnolaやTorino Lingottoでsfm4番線アルバ(Alba)行きに乗り換えて約1時間28分。片道6,90ユーロ。
- ブラから: sfm4番線Alba行きで約22分。片道3,30ユーロ。
- アスティから:バスで55分。
- ミラノから:トリノ・ポルタスーザでsfm4番線アルバ(Alba)行きに乗り換えて約3時間38分。片道16,70ユーロ。
お車でお越しの場合
- トリノから約1時間10分(63km)
- ブラから約25分(16km)
- アスティから約30分(30km)
- ミラノから約1時間520分(153km)
まとめ
アルバについて解説しました。白トリュフの産地として世界中に名が知られていますね。お土産にも最適です。白と茶色の街並みが印象的な中世の面影残す比較的小さな旧市街地は街歩きにもおすすめです。トリュフをはじめ様々なお店が立ち並び、お買い物も楽しいでしょう。近郊のブラと一緒に半日ずつ回ることの可能ですよ。
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