【モンテ・ビアンコ(Monte Bianco)】ヨーロッパの屈指の山で山岳アクティビティを楽しもう

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Ciao!今回は、5月末の観光ローシーズンにモンテ・ビアンコ(モンブラン)へ行ってきたレポートです。プンタ・エルブロンナー/エギーユ・デュ・ミディ間のパノラミック・ロープウェイについてはこちらの記事をご覧ください。

目次
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モンテ・ビアンコとは?

モンテ・ビアンコ(Monte Bianco)とは、「白い山」という意味の西ヨーロッパで最高峰の山です。山頂の標高は4,810m。フランス語の「モンブラン」としての方が馴染みがあるかもしれませんね。モンテ・ビアンコ山頂から尾根に沿ってイタリアとフランスの国境線が設定されています。

頂上付近では年中雪が残るためスキーを楽しむことができ、夏にはトレッキングなど各種、山のアクティビティのために多くの人々が訪れます。ただし、イタリア側のモンブラン山塊の斜面は急なため、スキー場として開放されておらず、ウィンタースポーツのためにはフランス側から上る必要があります。しかし、フランス側の一番高い展望台はモンテ・ビアンコからは少し離れており、モンテ・ビアンコ頂上への近さやマッターホルン、モンテ・ローザなどの山脈見ることができるという観光面では、イタリア側に軍配が上がるでしょう。また、イタリア側でも中腹から麓にかけては夏にはトレッキングやハイキングを楽しむことが可能です。

スイスとの国境であるチェルヴィーノ(マッターホルン)と比べると、かなり一般観光地化されており、展望台周辺だけでも十分楽しむことができます。イタリア側の麓町であるクールマイユール(クールマイヨール/Courmayeur)やフランス側のシャモニー(Chamonix)から気軽に行くことができるようにモンブラン山塊へのロープウェイが整備されています。スキーや雪山登山目的でなくとも、老若男女問わず、単純に観光目的でロープウェイを利用する人も非常に多いです。山の心得や装備がなくても、気軽に行くことができますよ。小さな子どもたちなど学校の課外授業で訪れているグループも見かけました。クールマイユールとシャモニーはモンブラン山でのアクティビティの拠点であり、高級山岳リゾートです。

フランス側のシャモニーからフランス側の一番標高が高い展望台エギーユ・デュ・ミディ(Aiguille du Midi/3,842 m)まで上ってくる観光客はかなり多いのですが、それに比べるとイタリア側のプンタ・エルブロンナー(Punta Helbronner/3,462m)は多少観光客の人数も少なく感じました。また、夏季に限り、プンタ・エルブロンナーとエギーユ・デュ・ミディを結び、氷河の上を渡るロープウェイ「モンブラン・パノラミック・ロープウェイ」も運行しています。

山頂の気温は真夏でも0℃近くです。軽めのジャケットやウルトラライトダウンを持っていくことをおすすめします。5月末に訪れた際は、山頂の気温は-6℃。ヒートテック2枚+長袖シャツ+ウルトラライトダウンという服装で行きました。また、まだまだ雪が多く残っており、ロープウェイ中間駅にある高山植物園をはじめ、中腹より下にあるハイキングやトレッキングルートも閉鎖されていました。

ロープウェイ:スカイウェイ・モンテ・ビアンコ(Skyway Monte Bianco)

イタリア側のモンブラン山塊の人気観光ロープウェイです。全長は4.5km、高低差約1100mを2回に分けて上ります。使用されているゴンドラは最新式のもので、次の駅までの約10分の間に360°回転します。なお、麓から頂上まで(Courmayeur-Punta Helbronner)通して上ると、約25分かかります。

15分に1本最大47人乗りのゴンドラで、クールマイユール駅からパヴィロン駅へ出発する分に関しては完全予約制。予約時間の15分前から搭乗することができます。
天候が不安定な場合は、前日午後の気象予報や当日に山頂のウェブカメラを見て、時間を決めると良いでしょう。ただし、ハイシーズンは前日以前の予約がおすすめです。始発、9時台、12時台が比較的早く予約が埋まります。また、大型バスの観光客と重なると予約枠がすぐに埋まってしまうので、時間制限がある場合は早めに時間を予約しましょう。ちなみに、一度予約をした後でも、5回までは予約日時変更可能です。

チケットは、クールマイユール駅から山頂プンタ・エルブロンナー駅までの往復で、ウェブ購入だと56ユーロですが、現地購入は61ユーロ。また、10日前までの日時指定購入で割引チケット(39ユーロ)もあります。

頂上駅であるプンタ・エルブロンナー(標高3,462 m)は、乗り物を使って行くことのできる展望台の最高標高記録を持っていましたが、スイスのツェルマットにクライン・マッターホルン展望台(標高3,883m)が完成し2番目の高さとなりました。

スカイウェイ・モンテ・ビアンコロープウェイのクールマイユール駅は、クールマイユールの村にあるのではなく、クールマイユール村の集落のひとつであるエントレヴェス(Entrèves)村にあります。クールマイユール村からは、コミュニティバスなどで20分ほどかかります。

なお、営業終了時間の1時間前がクールマイユール駅から上り始めることができる最終時刻です。もしも、山頂に雲がかかっている&滞在時間の制限がない&午後も快晴予報の場合、少し時間をおいて上り始めると雲が晴れるかもしれません。管理人が訪れたときも、前日の悪天候の影響か、山の中腹には雲がかかっていましたが、午後になると雲がなくなって理想的な天気となりました。

ロープウェイ駅内はエレベーターの完備されており、車椅子の方も安心して山頂まで上っていました。また、ワンちゃん(山頂まで往復7ユーロ)連れの方もいらっしゃいましたよ。

Strada Statale 26 dir, 48, 11013, Courmayeur (AO)
詳しくは、https://www.montebianco.com/en

ロープウェイ駅

クールマイユール(Courmayeur/The Valley)

麓(標高1,300m)地点にあるロープウェイ駅。コインロッカーやバール、駐車場などがあります。

パヴィロン(Pavillon/The Mountain)

標高2,173 m地点にあるロープウェイ駅兼山小屋。展望台、レストラン、バール、高山植物園などがあります。運が良ければ、カモシカも見れるようですね。
Courmayeur – Pavillonのロープウェイ乗車時間は約10分。

プンタ・エルブロンナー(Punta Helbronner)

標高3,462m地点にあるイタリアで一番高いロープウェイ駅兼山小屋。360°展望台、レストラン、バール、書店兼土産物屋、博物館、エギーユ・デュ・ミディ(3,842 m)まで行けるパノラミック・ロープウェイなどがあります。書店『Feltrinelli』は3.466m地点にあり、ヨーロッパで一番標高が高い位置にある本屋だそうです。
Pavillon – Punta Helbronnerのロープウェイ乗車時間は約10分。

PDFのチケットなどに頂上駅プンタ・エルブロンナーでの滞在は、クールマイユール駅を出発した時間から1時間半以内という記載がありますが、そこまで厳密に気にしないで良いと思われます。実際に訪れたときは、10:45に上りはじめ、パノラミック・ロープウェイでエギーユ・デュ・ミディまで往復し、13:50にプンタ・エルブロンナーを出発しましたが、チケットのQRコードは問題なく有効でした。

各ステーションにはバールやレストランが設置されています。オリジナルカクテルなどもありますよ。オフシーズンで麓の村の店舗が開いていない場合は、素晴らしい景色を見ながらティータイムやアペリティーボを楽しむのも素敵ですね。

毎時45分くらいのロープウェイで下り始めるとクールマイユール村行きのコミュニティバスに乗り継ぎが間に合いますよ。

2024年夏季営業時間

クールマイユール
始発
クールマイユール
往復の最終受付
プンタ・エルブロンナー
下り最終
5/24 – 6/78:3015:3016:30
6/8 – 6/287:3015:3016:30
6/29 – 7/266:3016:3017:30
7/27 – 8/256:3017:3018:30
8/26 – 9/87:3015:3016:30
9/9 – 10/318:3014:3015:30
11/1 – 11/38:3015:3016:30
2024年6月1日現在

2024年夏季料金

オンライン料金(大人)チケット売り場の料金(大人)
【往復】Courmayeur – Punta Helbronner (3,462m)56ユーロ61ユーロ
【往復】Courmayeur – Pavillon (2,173 m)24ユーロ26ユーロ
【早期予約/往復】Courmayeur – Punta Helbronner39ユーロ
【払い戻しOK/往復】Courmayeur – Punta Helbronner63ユーロ
2024年6月1日現在

詳しくは、https://www.montebianco.com/en/info/rates-skyway-monte-bianco

オンラインでのチケット購入&予約方法

チケットの予約日時を選んでから、購入手続き完了までは10分以内に終わらせる必要があります。
今回は、クールマイユール駅から山頂プンタ・エルブロンナー駅までの往復チケットの購入&予約を例に説明します。

1.TOPページの「AQUISTA/PRENOTA」をタップ
2.「Acquista」をタップ
3.チケットの種類を選択
4.説明を読んで「PROCEDI」
5.枚数と予約日時を選択して「PROCEDI」
6.以降のステップを10分以内に購入完了する必要があります。
7.商品の確認をして「SALVA E CONTINUA」
8.アカウント作成のための個人情報を入力
9.入力した情報と購入商品の最終確認して「PAGA ORA」
10.クレジットカード情報を入力して「PROCEDI」
11.購入情報の確認をして「Invio Dati」
12.購入完了

購入が完了すると入力したメールアドレスに領収書とQRコード付きにチケットが送られてきます。
なお、利用できるカードブランドは、VISA/Master/American Express/PayPalです。

ロープウェイに乗る時は、毎回改札のところにある機械にチケットのQRコードを読み込ませて入場します。

スカイウェイロープウェイステーションへの行き方

公共交通機関でお越しの場合

スカイウェイ・モンテ・ビアンコへのコミュニティバス
  • クールマイユールから:観光案内所前のバス停留所3番からコミュニティバスで約20分。1,10ユーロ。
    • 毎時45分発。Googleマップだと毎時15分がロープウェイステーションの停留所行きになっていますが、2024年5月現在は45分発でした。
  • シャモニーから:バスで40分。片道15ユーロ。

Arriva
https://aosta.arriva.it/courmayeur-mont-blanc/
https://aosta.arriva.it/courmayeur-chamonix/

お車でお越しの場合

  • クールマイユールから約5分(3.3km)
  • シャモニーから約31分(21km)

まとめ

今回は、モンテ・ビアンコのアクティビティと人気観光ロープウェイ「スカイウェイ・モンテ・ビアンコ」について解説しました。クールマイユールからシャモニーまでロープウェイで山頂を超え、モンブラントンネルを通ってバスで戻ってくるプランも考えましたが、フランス側のロープウェイは非常にゆっくりで時間がかかるため、他の都市からの日帰りで麓の村も散策したい場合はおすすめしないと観光案内所のスタッフさんのお話でした。ロープウェイの利用は山の天候に非常に左右されますが、お天気に恵まれた場合は是非とも乗ってみることをおすすめします!

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