
Ciao!先日、スローフード発祥の地として注目のブラに行ってきたのでレポートします。
ブラとは?

ブラ(Bra)はトリノから南に約50km離れたところにあるピエモンテ州クネオ(Cuneo)県の小さな街です。あまり観光地化されていませんが、スローフード発祥の地として名を知られており、多くの人々がこの地に美食を求めてやってきます。ピエモンテ州の新鮮な牛肉や、珍しい生食のブラのサルシッチャ(ソーセージ)、チーズ、パンが名産品です。たしかに地元の人々が集まっているパン屋さんやお肉屋さんを多く見かけましたね。また、市街地の規模に対して、カフェやレストランの割合が非常に多いと感じました。それだけ食に対するこだわりがあるのでしょう。スローフード協会本部や隣町には食科学大学があるのも納得です。
その他、ブラ市はスローシティ(Città Slow)の共同創立者の1つでもあります。
また、アルバやアスティなどともに、ユネスコ世界文化遺産『ピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ=ロエーロとモンフェッラート』の一部であり、ロエーロ(Roero)地方の中心地です。エノガストロノミアツーリズムに興味がある方には必見の街です。
スローフードとは?

スローフード(Slow Food)とは、ファストフードの対として1986年にイタリアで起こった運動です。スローフード日本によると、「おいしく健康的で(GOOD)、環境に負荷を与えず(CLEAN)、生産者が正当に評価される(FAIR)食文化を目指す社会運動」とのこと。設立のきっかけは、ローマのスペイン階段前にオープンするマクドナルドへの反対運動だったそうです。消滅の危機であるとして保護認定された食品につけられるカタツムリマークである「スローフード・プレシディオ(Presidia)」は、イタリアでも多く見かけます。
ブラの見どころ
スローフード協会本部(Casa Slow Food)

グッズや書籍の販売などを行っています。
市立博物館 (Museo Civico)

ブラ近郊の考古学・歴史に関する博物館。
おすすめ美食スポット
Osteria del Boccondivino


スローフード協会本部の中庭にあるオステリア。スローフード協会のプレシディオ認定の食品を使ったお料理を多く取り揃えています。ランチはオフシーズンでもすぐに満席になるので、予約がおすすめです。少人数ならオープン直後に行ってみましょう。ラード、生のサルシッチャ、生の牛肉のアンティパストは初めての美味しさでした。ワインもバローロなどの有名どころがお手頃価格で味わえますよ。
Parallels



1982年創業の旧Bottega delle Delizieから店名を変更しましたが、同じ場所で創業オーナーの息子さんが続けているようです。イタリアでは珍しい、いわゆるドリップコーヒーが飲めるお店です。
季節ごとに厳選された数種類の豆から選んでその場で挽いてくれます。農園、収穫時期、焙煎時期なども明記されていて、詳しい説明を聞いて選ぶこともできますし、好みを伝えてオススメでもOK。訪れた時は2種類の豆が残っていました。翌日より豆の種類が変わるとのこと。g単位で水の量も計っており、本格的です。イタリアで美味しいエスプレッソではないコーヒーが飲みたいならオススメです。ミルなどのコーヒー用品も売っていますよ。
アメリカーノ(ドイツ式)のハンドブリューで5ユーロ、エスプレッソで3ユーロ。
ブラへの行き方
公共交通機関でお越しの場合


- トリノ・ポルタスーザ/リンゴットから:sfm4番線アルバ(Alba)行きで約55分。片道5,40ユーロ。
- トリノ・ポルタヌオーヴァから:CarmagnolaやTorino Lingottoでsfm4番線アルバ(Alba)行きに乗り換えて約1時間。片道5,40ユーロ。
- アルバから: sfm4番線Torino Porta Susa行きで約22分。片道3,10ユーロ。
- アスティから:アルバやトリノ経由で1時間30分。片道7,40ユーロ~。
- ミラノから:トリノ・ポルタスーザでsfm4番線アルバ(Alba)行きに乗り換えて約3時間15分。片道15,85ユーロ。
お車でお越しの場合
- トリノから約1時間(58km)
- アルバから約30分(16km)
- アスティから約50分(42km)
- ミラノから約2時間10分(164km)
番外編:ポッレンツォ(Pollenzo)

ブラの隣街(Pollenzo)には、エノガストロノミアを学ぶことができる有名な食科学大学(Università di Scienze Gastronomiche)があり、世界中から学生が集まります。実際、シンガポールから見学に来た入学希望者にもブラの街で会いました。ちなみに、食科学大学はスローフード協会とピエモンテ州、ブラ市が主導となって設立された私立大学です。
時間に余裕があるのでしたら、ポッレンツォの街にも行ってみることをおすすめします。
ポッレンツォ城(Castello Reale di Pollenzo)
ポッレンツォの農業の可能性を見出したCarlo Albertoによって建設されました。ユネスコ世界遺産『サヴォイア王家の王宮群』のひとつ。現在は、ホテルやレストランにも利用されていますが、基本的には食科学大学のキャンパスとなっているため、外観や庭園などの一部のみが見学可能となっています。
ワイン博物館Banca del Vino
食科学大学の中にある4万本以上のワインが貯蔵されているワイナリーを見学できる博物館。ワインの購入はもちろん、有料の試飲や講習会も開催されています。
ポッレンツォへの行き方
公共交通機関でお越しの場合
ブラから:市内バスの1 or2番線で約15分。1,50ユーロ。
お車でお越しの場合
ブラから約10分(5km)
まとめ
今回は、スローフードの街として知られるブラについて解説しました。美食を求めて他の方のブログを参考に行ってみましたが、なかなか興味深い街でした。今回は1日でブラとアルバを訪れたため、残念ながらポッレンツォに行くことはできませんでした。次回は訪れたいと思います。ブラは観光地化されてなく、文化的みどころは少ないかもしれません。しかし、街の大きさに対してカフェやレストランが多く、ガストロノミアに興味がある方には必見の街ですよ。イタリアの食・ワインに興味がある方はトリノを中心にブラ・アルバ・アスティなどを訪れるのもオススメです。
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