【イタリアでゲームの聖地巡礼】アサシンクリードで巡るトスカーナ州の旅

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Ciao!今週末にはルッカ(Lucca)でルッカ コミックス&ゲームズ(通称・ルッカコミックス)が開催されます。
なので、今回はトスカーナ州で人気ゲームの舞台となった街を巡って行きます!

ルッカ コミックス&ゲームズ(Lucca Comics & Games)は、コミック、アニメ、ゲームなどを専門とする国際見本市。毎年トスカーナ州のルッカで開催され、日本のコミケに次ぐ、この分野ではヨーロッパ最大の祭典です。今年、2021年は10月29日から11月1日まで開催されます。2019年の来場者数は27万人で、1週間前には今年分のすべてのチケットが完売していました。

目次
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アサシンクリード(Assassin’s Creed)シリーズとは?

アサシンクリードは世界中でプレイされている大人気のアクションアドベンチャーゲームで、その最初の作品は2007年にフランスの会社ユービーアイソフトによってリリースされました。
シリーズの一部ではイタリアが舞台です。コロナ禍の2020年にはPC版の無料配布で久しぶりにプレイした方も多いのではないでしょうか?特に第2作目のアサシンクリードⅡは、若いイタリアの貴族エツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェ(Ezio Auditore da Firenze)とルネッサンス期の物語です。

アサシンクリードシリーズファンの方は、アサシンクリードⅡ「トスカーナ」マップをプレイしたことはありますよね? いくつかの場所はルッカコミックスが開催されるイタリアのトスカーナ州に実際に存在する街です。忠実に描かれていて驚きました(笑)。みなさんも実際にエツィオのようにトスカーナの地を旅しましょう!

トスカーナ州とは?

トスカーナはイタリアにある州のひとつでイタリア中部に位置します。州都は芸術の街として知られるフィレンツェ。中世の都市景観を今なお伝える都市がたくさんあり、世界中で愛される美しい丘陵地帯の風景と、ワインやオリーブオイルに代表される美食を楽しむことができます。最近では、フィレンツェとルッカの間に位置するピストイア県のモンテカティーニ・テルメの温泉保養地が2021年7月新しく世界遺産に登録されました。

公共交通機関で移動する人向けのスケジュール(かなり忙しめ)

(3日2泊)
フィレンツェ(フィレンツェ泊)

サンジミニャーノ-モンテリッジョーニ-シエナ(シエナ泊)

ピエンツァ

それではルッカ コミックス&ゲームズが行われるルッカに近いところから旅を始めましょう。

フィレンツェ(Firenze)

「フローレンス」「花の都」と世界中で愛されている街なので、説明は必要ありませんね。
中世の頃には、芸術的、文化的、商業的、政治的、経済的に重要な中心地であり、ルネッサンスの起源と言われています。その歴史地区は、1982年にユネスコによって世界遺産に登録されました。最近ですと、2020年にアニメ化された『アルテ』の舞台でもあります。

アサシンクリードIIを含む多くのシリーズ作品の舞台です。
駅から歴史地区(centro storico)に向かって歩くと、ゲーム内で見たおなじみの風景が広がります。

  • サンタマリアノヴェッラ(Santa Maria Novella)地区:
    サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂(Basilica di Santa Maria Novella)、サン・ロレンツォ聖堂(Basilica di San Lorenzo)
  • サン・ジョバンニ(San Giovanni)地区:
    シニョーリア広場にあるヴェッキオ宮(Palazzo Vecchio)、ゴシック建築と初期ルネサンス建築を代表するフィレンツェのシンボルであるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Basilica di Santa Maria del Fiore)、ジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)、サンタ・トリニータ聖堂(Basilica di Santa Trinita)
  • サンマルコ(San Marco)地区:
    メディチ家の主な住居であったメディチ宮(Palazzo Medici)、オスペダーレ・デッリ・イノセンティ(イノセント病院/ L’Ospedale degli Innocenti)、ミケランジェロ、マキャヴェッリ、ガリレオなどトスカーナにゆかりのある偉人も数多く眠る壮大なゴシック様式のサンタ・クローチェ聖堂(Basilica di Santa Croce)
  • オルトラルノ(Oltrarno)地区:
    ヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)、ピッティ宮殿(Palazzo Pitti)

「屋根のない美術館」のように見どころがたくさんある街です。できれば数日滞在し、ウフィツィ美術館(la Galleria degli Uffizi)もあることを忘れないでください。

フィレンツェはどの都市からでも簡単に行くことができます。
フィレンツェ空港があり、高速道路と主要な鉄道が至る所につながっています。

サン・ジミニャーノ(San Gimignano)

塔の街としてその名を知られており、「中世のマンハッタン」とも呼ばれています。歴史地区は丘の上にあり、街を囲む城壁が残っています。最盛期には72本も建てられた塔は一族の権力の象徴であり、そのうち14本は現在も残っています。サン・ジミニャーノはフランチージェナ街道(Via Francigena)の一部であり、歴史地区は1990年にユネスコによって世界遺産に登録されました。

アサシンクリードIIのメインマップの一つとして登場し、画面上で見た多くのモニュメントを実際に訪れることができます。
サン・ジョヴァンニ門(Porta San Giovanni)からメインストリートを通過すると、ディアボロの塔(Torre del Diavolo)があるチステルナ広場(Piazza della Cisterna)に到着します。さらに進むと、ドゥオーモ広場(Piazza Duomo)にたどり着きます。ここにはグロッサの塔(Torre Grossa)、ドゥオーモでもあるサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂(Basilica di Santa Maria Assunta)、サルヴッチの塔(Torri dei Salvucci)を見学することができます。

キャンティ地方のブドウ畑を見下ろす要塞からのパノラマビューは格別です。無料で上ることができるので、オススメですよ!(グロッサの塔は有料です)また、6月に行われるFerie delle Messiは中世を彷彿とさせる歴史がテーマのお祭り。実際に当時の暮らしを再現していて訪れてみる価値があります。

白ワインが好きな人は、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ(Vernaccia di San Gimignano)がこの地域で生産されていることを忘れないでくださいね。有料で試飲できるワイン博物館があります。

サン・ジミニャーノへの行き方
レンタカー:
高速道路のフィレンツェ-シエナ線からアクセスでき、「ポッジボンシ北(Poggibonsi nord)」で降ります。そして、サン・ジミニャーノの標識に従います。
バスと電車:
シエナから、130番線(シエナ/Siena -コッレ・ヴァル・デルサ/Colle Val d’Elsa -ポッジボンシ/Poggibonsi -サン・ジミニャーノ/San Gimignano)
フィレンツェのバスターミナルから、131番線(普通/ Ordinaria)またはフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラから電車で、どちらもポッジボンシ(Poggibonsi)で130番線のバスに乗り換え。

モンテリッジョーニ(Monteriggioni)

モンテリッジョーニは、トスカーナのシエナ県にある中世からの集落です。サン・ジミニャーノと同じくフランチージェナ街道の一部です。
2021年、死後700周年を迎えるダンテ・アリギエーリは、『神曲』地獄篇第31歌でモンテリッジョーニの城塞の塔について王冠のようだと記述しています。

歴史地区は小さな丘の上にあり、大部分が当時のまま保存されている城壁に囲まれています。この城塞は歴史的にシエナ共和国によってこの地の覇権を争うライバルであるフィレンツェ共和国に対する最後の防御として、そして主要街道であったフランチージェナ街道とコッレ・ヴァル・デルサの地を監視するために建てられました。モンテリッジョーニの村自体はとても小さくてのどかです。

アサシンクリードIIとアサシンクリード ブラザーフッドのメインマップの一つです。アウディトーレ家が治める地となっています。
城壁の上を散歩することができます。キャンティ地区とコッレ・ディ・ヴァル・デルザ地区に向かって壮大な田園地帯を一望することができ、さながら中世の兵士のように散策することができます。
中世の文化に興味がある方は、主にルネッサンス期の武器と鎧を展示する武具博物館『Monteriggioni in Arme』を訪れてみてください。

モンテリッジョーニへの行き方
レンタカー:
高速道路のフィレンツェ-シエナ線「モンテリッジョーニ(Monteriggioni)」出口からアクセスできます。
バス:
シエナとサンジミニャーノから、130番線(シエナ/Siena -コッレ・ヴァル・デルサ/Colle Val d’Elsa -ポッジボンシ/Poggibonsi -サンジミニャーノ/San Gimignano)またはフィレンツェのバスターミナルから、131番線(普通/ Ordinaria)

シエナ(Siena)

起源を中世にまでさかのぼる競馬祭りであるパリオ・ディ・シエナで有名です。歴史地区は丘の上にあり、周囲を壁に囲まれています。街はシエナに由来する「シェンナ」と呼ばれる色で覆われています。
現在も営業している銀行の中では世界最古の銀行である有名なモンテ・ディ・パスキ・ディ・シエナ銀行は、1472年にこの街で設立されました。ユネスコは1995年にその歴史地区を世界遺産に登録しています。

シリーズでは、アサシンクリード ブラザーフッドとアサシンクリード リベレーションで旅することができます。
魅力的なメインストリートのバンキ・ディ・ソプラ通り(Via Banchi di Sopra)を散策しながら、世界で最も美しい広場の1つであるカンポ広場(Piazza del Campo)に到着します。ここには、ゲームでも登場するプッブリコ宮(Palazzo Pubblico)、マンジャの塔(Torre del Mangia)、ガイアの泉(Fonte Gaia)があります。

シエナに来た人は、ゴシック様式の傑作であるシエナのドゥオーモを訪れることを忘れないでください!床から天井まで広がる素晴らしい装飾は必見です。

現在、歴史地区では、コントラーダと呼ばれる17の地区に分けられています。それぞれの地区では各シンボルを見つけることができます。狼、ドラゴン、カタツムリ、ヤマアラシ、波、塔など様々なシンボルです。また、シエナの街の起源はレムスとロムルスの神話に関連しているので、ローマと同じくオオカミと双子の像がいくつかあります。みなさんはいくつ見つけることができるでしょうか?

シエナへの行き方
レンタカー:
高速道路のフィレンツェ-シエナ線からアクセスでき、「シエナ北/Siena nord」や「シエナ南/Siena sud」などで降りると便利。
バス:
フィレンツェのバスターミナルから、131番(急行/Rapidaまたは普通/Ordinaria)。歴地区内のグラムシ広場(Piazza Gramsci)に到着します。
電車:
フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からシエナ行き。またはピサ方面行きでエンポリ駅でシエナ行きへ乗り換えます。駅は歴史地区の外にあり、カンポ広場まで徒歩2km程。

ピエンツァ(Pienza)

ピエンツァはシエナ県にある自治体の一つで、壮大なトスカーナの風景を代表するオルチャ渓谷の中にあります。ワインで有名なモンテプルチャーノとモンタルチーノの間にある村です。歴史地区は、1996年にユネスコによって世界遺産に登録されました。

1462年までは、コルシニャーノ(Corsignano)と呼ばれる単なる小さな村の一つでした。教皇ピウス2世は、自分の出身地であるこの村を「理想都市」として刷新することを計画し、建築家ベルナルド・ロッセリーノに依頼しました。

シリーズでは、アサシンクリード ブラザーフッドの追加マップでプレイすることができます。
ロッセリーノ通り(Corso il Rossellino)を抜けると、メイン広場のピオ2世広場(Piazza Pio II)に到着します。その広場にはイタリア・ルネサンスの最も重要なモニュメントの1つであるドゥオーモ市庁舎があります。
素晴らしい景色が見たい方は、メインストリートから狭い路地に入ってみてください。絵画や写真でしか見た言葉ないような雄大なトスカーナの風光明媚な風景をご覧いただけることでしょう。

毎年9月には、ピオ2世広場でCacio al Fusoが開催されます。特産品のペコリーノチーズのお祭りで、チーズを転がして的に近づける競技大会などが行われます。
また、フランコ・ゼフィレッリ監督の映画「ロミオとジュリエット」は、1968年にピッコロミーニ宮(Palazzo Piccolomini)で撮影されました。

ピエンツァへの行き方
レンタカー:
高速道路A1線(フィレンツェ-ローマ間)、出口「Valdichiana」または「Bettolle」からアクセスできます。
シエナからはオルチャ渓谷内を走る一般道からアクセスできます。
バス:
シエナから112番線(シエナ/Siena-ピエンツァ/Pienza-モンテプルチャーノ/Montepulciano)
電車:
シエナからブォンコンヴェント(Buonconvento)まで行き、バス112番線に乗り換え

まとめ

今回はアサシンクリードシリーズに登場するランドマークを巡りました。トスカーナ州の魅力はこれだけではありません。訪れるべき魅力的な場所はたくさんあり、キアニーナ牛やチンタ・セネーゼ豚、魚介類、チーズ、ワイン、オリーブオイルなどの特産品・美食の宝庫です。またスパ(テルメ)やマウンテンバイクなどのアクティビティも楽しめますよ。イタリア旅行のプランの一つにいかがですか?

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