【コルチャーノ(CORCIANO)】夏の夜を彩るコルチャーノフェスティバル

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Ciao!今回は、8月に行われたコルチャーノのお祭りをご紹介します。

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コルチャーノ・フェスティバルとは?

『コルチャーノ・フェスティバル(Corciano Festival)』とは、ペルージャの隣、コルチャーノの村で毎年8月初旬に行われる中世~ルネサンス時代をテーマしたお祭りです。

2024年には第60回を迎える歴史あるお祭りで、毎年約10日間にわたって開催されます。中世の面影が残るコルチャーノの歴史を伝える大切な行事です。

2023年は8月5~15日に行われました。

コルチャーノ・フェスティバルの期間中は、夕方から歴史地区内の広場にて様々なイベントが開催され、多くの人で賑わいます。

毎日21:30からは日替わりイベントがメイン広場であるPiazza Coraginoで開催されます。現代的なものから中世をイメージさせるようなものまで、コンサートや野外演劇、各種競技会など幅広く興味深いものがそろっています。貴族の衣装でダンスやナイト・パレード、兵士による戦いなどは、より中世の頃を思わせるような幻想的な雰囲気を体験できますよ。

最終日には、村を4つに分けたチーム(Borgo, Castello, Santa Croce, Serraglio)の代表による弓の競技会が行われます。陶器のお皿を的に、割れた数を競います。4チームとはいえ、それぞれにバルチームがあり、夜遅くまで非常に盛り上がるイベントです。

また、歴史地区外でもイベントがあるので行ってみると良いでしょう。
通常は公開されていない聖フランチェスコ教会内では、展覧会などが催されます。2023年は、没後500年となる画家ペルジーノ展でした。

月~土曜の平日であれば、ペルージャへの最終バスは21時5分コルチャーノの歴史地区発です。夕方のイベントと20時にオープンするタベルナを楽しむことは可能ですよ。
なお、日曜・祝日にコルチャーノ内のバス(Linea X)の運行がないため、公共交通機関を使っては行くことができません。

今回は、管理人も見学した最終日について少し詳しくご紹介します。

詳しくは、コルチャーノのPRO LOCOのホームページ
http://www.prolococorciano.it/

歴史パレード『Corteo quattrocentesco del Gonfalone』

コルチャーノ・フェスティバル最終日のメインイベント。

サンタ・マリア・アッスンタ教会(Chiesa di Santa Maria Assunta)にある『il Gonfalone』(Benedetto Bonfigli作)が描かれた当時(1400年代)を再現した歴史パレードです。

コルチャーノの多くの住民が参加し、貴族や民衆の衣装を身にまとい、村を一周します。ストーリー性に富んだもので、途中にも寸劇があり、最後には広場で聖母マリアの恩赦(8月15日は聖母被昇天の祝日)により2人の囚人が解放されてフィナーレを迎えます。

パレードの参加者は1400年代に存在したもののみを手に持っています。ですので、アメリカ大陸原産のジャガイモやトマトなどはありません。それぞれ何を持っているのかチェックしてみるのも面白いですね。

最後尾には、当時恐れられ、差別の対象であったハンセン病患者役が鈴を鳴らしながらパレードの後をついていきます。これは、自分に近づかないように知らせる鈴を鳴らすことで、健常者が彼らから距離をとったという史実に基づいているそうです。キリスト教には、彼らに対して慈愛の精神をもって接するようにという教えがあり、アッシジの聖フランチェスコの逸話にも多く残っています。

各自の衣装は、村の倉庫で保管され、毎年それぞれが自分の好きな衣装を選びます。大切に受け継がれてきた衣装もあるそうですよ。

パレードを見るためのおすすめスポット

寸劇を見るためにパレードと一緒に動くのも非常におすすめですが、ベストスポットで全体を見たいという方向けのおすすめスポットをご紹介します。

まずは、村の入口でもあるPorta Santa Maria
民衆の衣装をまとったグループは、村外の丘の上にある教会からスタートして、歴史地区内で貴族側と合流します。

その後、舞台があるメイン広場Piazza Coragino
こちらには観覧席もあるのですが、小さな広場のため、すぐに満員になります。席を確保したい場合は、サンタ・マリア門で見た後に直行しましょう。遅くとも、パレートが村のサンタ・マリア門の反対側を通る頃には、Piazza Coraginoへ移動したほうが良いでしょう。

タベルナ(Taverna)

お祭りの期間中は毎日20時にオープンします。

地元に人々が作るメニューには、中世の調理法などを模した日替わりメニューやスローフード認定食品を使ったもの、ウンブリア州の伝統料理などがあり、地元の特産品や郷土料理を味わうことができます。

最終日のスペシャルメニューは、フルーツなどを詰めて焼いたポルケッタ「Maialino de Coragino」でした。中世の頃のレシピだそうで、とてもジューシーに仕上がっていました。現代のレシピだと、香草や内臓を詰めることが多いのですが、フルーツ詰めは初めての体験でしたね。

子どもたちもボランティアとして料理を運んだりと積極的に参加しています。夜遅くまで友達と一緒に楽しそうでした。ちなみに、賄いもあるようですよ。

まとめ

今回はコルチャーノ・フェスティバルについて解説しました。見学することができた最終日8月15日のパレードを中心にご紹介しました。インターンシップ先の同僚がコルチャーノ在住で、その縁でお呼ばれしました。初めて夜にコルチャーノへ行きましたが、多くの人が訪れていて驚きました。この期間は、子供たちも夜遅くまで友達と過ごす特別な日々なのだそうです。ペルージャからも市内バスを乗り継いで1.5ユーロで行くことができますし、夏の夜におすすめのお祭りですよ。

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