【トーディ(TODI)】世界一住みやすい街にも選ばれた天空の街

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Ciao!今回は、世界一住みやすい街と有名なトーディの街をご紹介します。

目次
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トーディとは?

トーディ(Todi)とは、ウンブリア州ペルージャの南にある都市です。ウンブリア州でもやや南部寄り、テルニ県との境目にあります。

紀元前8世紀から7世紀に建設されたとされ、エトルリア時代には「tutere (città di confine/境界の街の意)」の名前で呼ばれていました。その後の古代ローマ時代には、要所として栄え発展してきました。現在もエトルリア・ローマ時代や中世の頃の街壁が残ります。

都市建設の伝説によると、人々が平野に都市を建設していたとき、一羽のワシがやってきて人々が設置したテーブルからテーブルクロスを外し、新しい市の中心部を示すかのように、トーディの丘の頂上にそれを置いたそうです。トーディの最も高い地区は今でもNido dell’Aquila(鷲の巣)と呼ばれています。
トーディの紋章は現在もワシが冠されており、双頭の場合は、信仰心と権力を表しているそうです。

宗教詩人ヤコポーネ・ダ・トーディ(Jacopone da Todi/ Iacopone da Todi)の出身地と知られています。
また、1991年に「世界一住みやすい街」として紹介されたことをきっかけに、世界中にトーディの名前が知られるようになりました。個人的に、トーディの街が世界一住みやすいかと問われると交通の便など疑問が残りますが、近年はサステナブルな都市を目指して様々な取り組みが行われていることは事実です。

伝統的な職人や現代アーティストの工房も多く、アートに興味がある方にもおすすめです。

トーディのみどころ

ドゥオモ(Cattedrale della Santissima Annunziata)

ポポロ広場にあるトーディの大聖堂です。度重なる改修が行われていますが、現在はロマネスク・ゴシックスタイルで構成されています。
見事なバラ窓を中心にファサード裏の壁一面に広がる、通称イル・ファエンツォーネ(Il Faenzone/ Ferraù da Faenza)の作品『最後の審判(Giudizio Universale)』も見逃せません。

Piazza del Popolo, 1, 06059 Todi (PG)
無料
月-金:10:00-17:00

コンソラツィオーネ教会(Tempio di Santa Maria della Consolazione)

ギリシャ十字型をしたトーディのルネサンス建築を代表する教会です。
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラを思わせることから、ブラマンテ(Donato Bramante)の設計と考えられていますが、定かではありません。ブラマンテが建築に立ち会ったという証拠はなく、当時の建築家たちの介入があったであろうという説が有力です。

歴史地区からは少し離れていますが、ペルージャからのバスも停車するのでアクセスしやすいですよ。

Viale Consolazione, 06059 Todi (PG)
無料
【1/1-1/10, 3-6, 10, 12月】毎日:9:30-12:30、15:00-18:30
【1/11-1/31, 2, 11月】毎日:9:30-12:30、15:00-16:30
【7-9月】毎日:9:30-13:00、15:00-18:30

ポポロ広場 (Piazza del Popolo)

トーディのポポロ広場

トーディの中心部にあるメイン広場。
広場の地下部分にはローマ時代の生活水を貯めていた貯水槽が数多く残っています。

Piazza del Popolo, 06059 Todi (PG)

市民絵画博物館(Museo Civico Pinacoteca)

トーディの歴史・考古学・貨幣・織物・陶器に関するコレクションと絵画館で構成されてます。
絵画館にある通称ロ・スパーニャ(Lo Spagna / Giovanni di Pietro)の『聖母の戴冠式(l’Incoronazione della Vergine)』は必見です。

ポポロ広場に面した市役所の最上階部分にあります。

Piazza del Popolo, 29/30, 06059 Todi (PG)
5ユーロ
水・木: 10:00-13:00
金・土・日・祝: 10:00-13:00、15:00-18:00
※月・火は休館。

ルクレツィエ修道院と石碑博物館(Terrazza e Chisotro delle Lucrezie e Museo Lapidario)

元修道院を改装したウンブリア州では2番目に古い歴史を持つ石碑をコレクションしている博物館です。
テラスからはテヴェレ渓谷を一望するパノラマが楽しめます。

Via del Vescovado 12, 06059 Todi (PG)
5ユーロ
土・日・祝: 10:00-13:00、15:00-18:00
※月-金は休館。

ローマ時代の貯水槽(Cisterne Romane)

ローマ時代の貯水槽見学ツアー。ポポロ広場の地下を中心に大小3か所にわたって貯水槽があることが1990年代に発見されました。オルヴィエートと同じく、地下の所有者は地表面の所有権に属するため、貯水槽の存在は長年知られることなく、ポポロ広場にあるタバッキの改装が行われた際に発見されたそうです。

トーディの街は高台にあるために川からの生活用水確保が難しく、ローマ時代の人口増加とともに街の最重要課題となりました。この貯水槽は、雨水が小石や砂などでつくられた濾過層を通過することできれいな水を生成する仕組みです。最終的にあちこちにある井戸を通じて各貯水槽から生活用水をくみ上げる仕組みです。

約45分ごとに出発するガイドツアーです。ツアーの所要時間は約15分。
集合は、観光案内所の前です。

Via del Monte,2, 06059 Todi (PG)
2ユーロ
【通常】毎日:10:00-13:00、15:00-18:00
【夏期】毎日:10:00-13:00、16:00-19:00

サン・フォルトゥナート教会(Chiesa di San Fortunato)

トーディの守護聖人である聖フォルトゥナートにささげられたゴシックスタイルが印象的な大きな教会です。内部には宗教詩人ヤコポーネ・ダ・トーディの墓所もあります。

鐘楼(Campanile di San Fortunato)に上るのは有料ですが、トーディの街を一望することが可能です。幅の狭い153 段の階段を上る必要があります。

Piazza Umberto I, 6, 06059 Todi (PG)
2ユーロ(鐘楼)
毎日:10:00-13:00、15:00-18:00

ペイントの家(Casa Dipinta “O’Doherty”)

パトリック・アイルランド(Patrick Ireland)の名でも知られているアーティスト、ブライアン・オドハーティ(Brian O’Doherty)氏夫妻が購入した3階建ての小さな家です。
内部の壁はオドハーティ氏によってペイントが施され、当時の生活が伺えるような展示となっています。

ポポロ広場からは少しだけ離れた場所に位置しています。徒歩5分ほど。ドゥオモ右側の道を少し下った先にあります。少し入り組んだところにあるので、わかりにくいかもしれません。

Via delle Mura Antiche, 25, 06059 Todi (PG)
2ユーロ
金・土・日・祝: 10:00-13:00、15:00-18:00

トーディの司教宮(Palazzo Vescovile di Todi)

ドゥオモの左隣に位置する司教の邸宅。1593年に完成しました。
邸宅は4階建てですが、現在は2階部分のファエンツォーネのフレスコ画が描かれたこの大広間、礼拝堂とギャラリーを30分ごとに出発するガイドツアーで見学することが可能です。ツアーの所要時間は約15分です。

2023年7月に一般にオープンしたばかりの新スポットです。

Largo A. M. De Sanctis, 6, 06059 Todi (PG)
2ユーロ
月・水・金: 10:30-13:00、16:00-18:30
土:16:00-18:30

ヌンツィアティーナ教会(Chiesa della Nunziatina)

17世紀に建てられたシンプルなファサードを持つバロック様式の小礼拝堂の内部は、外からは想像もできないほど非常に色鮮やかで豪華絢爛な装飾が施されています。まるで宝石箱のようです。「小さなシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれているそうですよ。
残念ながら1700年代の火災により、建立当時のオリジナルの作品は残っていないそうです。しかし、現在でも貴重な絵画作品が多数展示されています。

ドゥオモの裏に位置し、少し奥まったところにあります。ドゥオモの右隣の道をまっすぐ進み、突き当りを左に曲がると見つかります。

Via del Seminario, 31, 06059 Todi (PG)
2ユーロ
毎日: 10:00-12:30、15:00-18:00

観光案内所

周辺都市を含めた無料の観光マップあり。

Piazza del Popolo, 29/30, 06059 Todi (PG)
【夏期】毎日:10:00-13:00、14:00-19:00
【冬期】月-金:10:00-13:00, 14:30-17:30、土・日・祝:9:00-19:00
詳しくは、https://www.visitodi.eu/en/

お得な共通券トゥット・トーディ(Tutto Todi)

10ユーロで5つの施設に入場することができるお得なカードです。
※一部施設が休館の場合は割引制度あり。
有効期限は発券から2日間

共通券には、以下の5施設の入場が含まれています。

  • Museo Pinacoteca
  • Terrazza e Chisotro delle Lucrezie e Museo Lapidario
  • Cisterne Romane
  • Campanile di San Fortunato
  • Casa Dipinta

トーディのイベント

トーディフェスティバル(Todi festival)

毎年8月末から9月初旬にかけて行われる音楽・舞台芸術などアートが主役の一週間です。
2023年は8月26日~9月3日に開催予定です。

詳しくは、https://www.todifestival.it/

Italian International Balloon Grand Prix

毎年トーディで開催される気球の国際大会です。

2023年は7月28日~8月6日に開催予定です。

トーディの歩き方

トーディの歴史地区は、ウンブリア州にある多くの他の街と同じく、高台の上にあります。

ペルージャからのバスは、基本的には、郊外のコンソラツィオーネ教会前のコンソラツィオーネ広場(Pazza Consolazione)に停車します。

コンソラツィオーネ広場で降りて、上り坂を10分ほど歩くと中心街です。いくつかルートはありますが、コンソラツィオーネ教会横の道が比較的緩やかでおすすめです。コンソラツィオーネ広場とオベルダン庭園間には、コミュニティバスlinea E(所要時間4分)もあります。
バス代を節約したいという方は、コンソラツィオーネ広場より手前のバス停留所であるトーディ裏側の駐車場(オルヴィエターナ広場/Piazza Orvietana Todi)で降りて、公共のエレベーターでオベルダン庭園に上るという手段(所要時間1分)もあります。
オベルダン庭園からポポロ広場までは徒歩約5分、坂道もかなり緩やかで途中にはサン・フォルトゥナート教会もあります。

帰りは、コンソラツィオーネ広場からバスに乗るとスムーズです。
始発のバスで到着すると、コンソラツィオーネ教会の時間外です。その場合は、帰りのバスに乗る前に見学すると良いでしょう。

トーディへの行き方

公共交通機関でお越しの方

ペルージャから:ペルージャのバスターミナルから郊外行きバス(Extra urbano)E012番線(TODI行き)で約1時間25分。片道6.3ユーロ(FasciaM)です。

バスE012線の時刻表はBusitaliaの郊外行バス(extraurbano)【Area Perugia】
https://www.fsbusitalia.it/content/fsbusitalia/it/umbria/orari-linee-umbria/orari-servizi-extraurbani-umbria.html

お車でお越しの方

  • ペルージャから約50分(48km)
  • アッシジから約55分(64km)
  • ローマから約1時間50分(134km)
  • フィレンツェから約2時間25分(197km)

まとめ

今回は、トーディの街について解説しました。ウンブリア州を代表する観光地の一つです。ローマからもアクセスしやすいため、小旅行におすすめです。夏にかけて多くのイベントが開催されますので、数日滞在するのも良いですね。
また、トーディ市はウェディングにも力を入れています。歴史あるポポロ宮やドゥオモ、可愛らしい小さな集落などでウェディングというのも素敵な思い出となるでしょう。

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