Ciao!今回はこんなちょっと変わったフィレンツェの旅はいかがですか?
「ワインの小窓(Buchette del vino)」とは?
フィレンツェの街中を歩いているとたまに見かける小さな窓や扉たち。ちょっと素敵なペットドアではないのです。2020年のコロナ禍のフィレンツェにおいてソーシャルディスタンスを意識した販売方法として再注目&復活した「ワインの小窓」と呼ばれるものなんです。そこまでしてお酒を飲みたいのかと思われそうですが、室内での飲食よりも屋外での飲食が先に解禁されたという事情もあるかと思います(苦笑)
ワインの小窓の歴史は古く、中世にまで遡ります。かつてペストが流行した際の衛生対策という説もありますが、元々はワインの製造業者から、小売業者などの仲介人を介することなく、市民が直接ワインを購入することができるシステムだったそうです。その後、貴族から貧しい人々への施しを行う際にも使用されたとされています。フィレンツェ周辺はワインのブドウ栽培が盛んな地域です。地主など貴族の中にはワインの製造で富を築いた者も多いのでしょう。よく見ると、現在も残る邸宅の1階部分などにその名残を見つけることができます。
Buchette del vino協会では、発見された小窓をマッピングしていますが、フィレンツェ中心街だけでその数155以上。その他、トスカーナ州各地、最近では外国にも普及しているようです。
ショーウィンドウやドアベルに再利用された小窓も多く、街歩きの際に探してみるのも面白いですよ。
また、アペリティーヴォにワインやスピリッツを小窓から購入してみるのはいかがですか?販売している小窓の近くに価格表があるので、注文する際も安心です。
「ワインの小窓」があるお店
Osteria delle Belle Donne
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会近くにあるトスカーナ料理を提供するオステリア。花々で彩られた窓の下にある小窓からドリンクを注文することができます。少しわかりにくい位置にありますが、夕方には人だかりになっていることが多いです。注文前は木の扉をノックしましょう。飲み終わった後のガラス製のグラスは要返却です。
トスカーナワイン・キャンティ1杯 5ユーロ、キャンティクラッシコ 8ユーロ、ロゼ・プロセッコ 7ユーロ、カクテル類 10ユーロ
Il Latini
こちらもサンタ・マリア・ノヴェッラ教会近くのトスカーナ料理のリストランテ。2022年のFacebookの投稿ではワインの小窓からアペリティーヴォを提供しているようですが、2024年の冬に訪問した際には小窓を使用しているところやメニューは見つけられませんでした。しかし、位置的には利用しやすいので、次回訪問時に確認してみます。
Vivoli Gelateria
サンタクローチェ教会近くのカフェ。ワインの小窓から購入できるわけではありませんが、こちらのアフォガートはオススメ。いつもジェラートやカフェを求める人々で店内はいっぱいです。
アフォガート 6ユーロ
Pietrabianca
サンタクローチェ教会近くのシーフードとトスカーナ料理を提供するリストランテ。こちらもインスタでよく見かけますね。注文時には鐘を鳴らしましょう。
ワイン1杯 6ユーロ、プロセッコ 8,50ユーロ、アペロールスピリッツ 7ユーロ、カンパリスピリッツ 8ユーロ、その他カクテルやビール 9~10ユーロ、ビール・ジュース 3ユーロ
Babae
橋を渡った向こう側サントスピリト地区にあるオステリア。若者たちに人気です。
プロセッコ・赤・白ワイン1杯 8ユーロ、オレンジワイン 9ユーロ、ランブルスコ 7ユーロ、アペロールスピリッツ 10ユーロ
まとめ
今回はフィレンツェで最近話題となっている「ワインの小窓」をご紹介しました。ワインの小窓という名前ですが、ジュースやカフェなどノンアルコールの提供を行っているところもありますよ。たまには一味違ったフィレンツェの旅・アペリティーヴォなどはいかがでしょうか?
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