【大学正規留学2021】社会人がイタリアの大学に留学!大学へ提出する必要書類と出願手続き

  • URLをコピーしました!
スポンサーリンク

Ciao!今回は、大学正規留学に必要な書類や出願手続きについて解説します。

事前選考の有無や出願方法、必要書類は毎年変更があります。また、志望校によっても違いがあります
志望校の留学生オフィスへ直接問い合わせるなど、最新の情報をご自身で必ず確認してください。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます。

目次
スポンサーリンク

STEP5 必要書類を集める

具体的な必要書類は各校へ各自で問い合わせる必要があります。
イタリア語への翻訳や等価証明書(Dichiarazione di Valore)が必要ない場合もあるので、必ず確認しましょう。

参考にペルージャ大学経済学部観光経営学科の場合(学士/2020年度)を解説します。

a) UNIVERSITALYからDLする出願データを印刷したもの

2021年は必要なし。
STEP6のUNIVERSITALY登録後に取得可能。

b)写真証明書

2021年度は必要なし。
イタリア文化会館へ私費留学申し込みをした際にもらった申請用紙、写真とパスポートを持って大使館で認証。

c)翻訳済み高校卒業の卒業証明書、成績証明書、単位証明書、等価証明書(Dichiarazione di Valore)

①卒業高校から書類を取り寄せる

  • 卒業証明書
  • 成績証明書(3年間の成績の平均点、各単位の評価基準が明記されていること)

卒業後6年が経過している場合は、法律により成績情報は破棄されます。そのため、成績証明書は発行できませんので代わりに、「成績証明書の発行が不可能な証明書」を取得します。念のために、「単位修得証明書」も取得しました。

※成績証明書の発行が不可能な証明書とは、

卒業後5年を経過したため、成績証明書の発行が不可能な場合、代わりに下記のような文書で証明書を高校に発行してもらうこと。「学校教育法施行規則第28条第2項に基づき、卒業後5年を経過した○○○○氏の成績証明書は破棄され、発行できないことを証明する。」

Studyinitalyより

現在は大学も卒業していますが、卒業見込みの段階では等価証明の価値はないこと。また、申請に必要な最低限の学歴のみを提出するとのことで、学士への留学は高校の証明書のみとなります。
卒業校から発行される書類は開封無効となっていますが、開封して、記載内容の確認を行います。(開けていいものか怖かったのでは2通取得して、1通は開封、もう1通をアポスティーユへ回しました。)

②外務省でアポスティーユまたは公印確認を受ける

アポスティーユ

アポスティーユ/公印確認とは、日本の官公署や自治体などが発行する公文書に対する外務省の証明のことです。
正しく日本の公的機関が発行した公文書であるとお墨付きをもらいます。
公立校はアポスティーユ私立校(大学法人など)は公印確認となります。
アポスティーユ/公印確認ともに手数料無料です。

証明できる発行機関の例(教育機関)

発行機関公印確認アポスティーユ
国公立大学法人○○大学×(注2)
私立大学法人○○大学×
独立行政法人国立高等専門学校機構○○高等専門学校×
公立高等学校・中学校・小学校など
私立高等学校・中学校・小学校など×
私立専修学校(専門学校、高等専修学校)、各種学校××
外務省 証明(公印確認・アポスティーユ)・在外公館における証明 より
  • 注2 まだ法人に移行されていない国公立大学が発行した証明書や法人移行前の国公立大学が発行した学位記などはアポスティーユの対象。

郵送で申請できます。

証明が必要な公文書(発行日より3か月以内原本
 →卒業証明書、成績証明書(or 成績証明書の発行が不可能な証明書)、単位修得証明書を各1通
申請書
身分証明書のコピー
 →運転免許証の表裏コピー
返送先を記入した封筒(切手貼付)
 →不在でも郵便受けに入れておいてもらえるので、レターパックライトを使用しました

上記の書類をレターパックライトに入れて郵送しました。
東京在住ですと、発送日から7日以内には手元に戻ってきています。

郵送先:
〒100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1 外務省南庁舎1階
外務省 領事局領事サービスセンター 証明班
または、
〒540-0008 大阪府大阪市中央区大手前4-1-76 大阪合同庁舎第4号館4階
外務省 大阪分室証明班

外務省 申請手続きガイド 
3 申請方法・必要書類
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000608.html
外務省 申請手続きガイド 
申請書・委任状のダウンロード
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000550.html
外務省 申請手続きガイド 
受付時間・問い合わせ先・住所
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000551.html

③翻訳者にイタリア語翻訳を依頼する

卒業証明書翻訳見本
翻訳見本(Study in Italyより)

卒業・成績証明書が和文の場合はイタリア語への翻訳が必要です。英文の場合は学校側へ要確認
イタリア大使館/総領事館HPにある宣誓翻訳が可能な翻訳者のリストにお名前がある翻訳者に依頼します。
たいていの場合そのまま、等価証明書(Dichiarazione di Valore)の取得まで代行してくださいます。

依頼する場合は複数の方へ見積を依頼し、その後正式に依頼しましょう。
先にデータを送り、その後アポスティーユ/公印確認がついた原本を翻訳者に送ります。

翻訳後は、
卒業年月日や成績証明書の数字に間違いがないか
Study in Italyにある卒業証明書の翻訳見本通りになっているか
をよく確認します。
翻訳者の方は、卒業・成績証明書など形式が同じような文書は、ベースはそのままで必要箇所のみ変更したりするので他の方のデータが残っている場合があります。必ず自分の内容になっているか隅々までよく確認しましょう。

在東京イタリア大使館
宣誓翻訳が可能な翻訳者のリストはHPから削除されているようです。イタリア大使館へ直接お問い合わせください。

在大阪イタリア総領事館
翻訳者リスト-関西
https://consosaka.esteri.it/consolato_osaka/ja/il-consolato/la-sede

④等価証明書(Dichiarazione di Valore)を取得する

等価証明書(Dichiarazione di Valore)

等価証明書(Dichiarazione di Valore)とは、イタリア以外の教育制度で取得した資格の価値を証明する書類です。
大学の学部に入学するには日本で12年間の教育(9年の義務教育&3年の高等学校を卒業)を完了(もしくは同等の能力)、及び日本の大学入学の資格を保持していることの証明が必要です。
(イタリアの教育制度の場合、高校卒業&大学入学資格試験であるマトゥリタ(MATURITÀ)という試験を受ける必要があります)

等価証明書取得については、翻訳者が代行してくださる場合は、おまかせしてしまった方が安心です。
委任状
記入済み「Richiesta documentazione di studio」申請書
アポスティーユ/公印確認がついた卒業・成績証明書の原本
などを翻訳者へ郵送します。

なお、等価証明書の手続きは申請者自身でも行うことができます。
等価証明書の発行は1週間ほどかかります。

d)戸籍抄本、住民票の写し 各1通

UNIVERSITALY登録時、戸籍抄本は出生地の確認などに使用します。(2021年度は実際に提出はしません)
ただし、在大阪イタリア総領事館で等価証明書を申請する場合は写し自体が必要です。

戸籍抄本(こせきしょうほん)とは1人分の戸籍簿の写しです。留学する本人のみが記載されているものです。家族全員分が記載されている戸籍謄本(こせきとうほん)ではないので、注意してください。

住民票が以下の府県にある方のみ在大阪イタリア総領事館で手続きが可能です。
富山県、石川県、福井県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、兵庫県、和歌山県、鳥取県、岡山県、広島県、島根県、山口県、香川県、徳島県、高知県、愛媛県、福岡県、佐賀県、大分県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

なお、ビザ取得時には直近(1週間以内)の住民票が必要です。

e)パスポートのコピー

現在有効なパスポートの顔写真のページのコピーです。

f)大学の合格通知書(合格証明書のコピー)

これはg) UNIVERSITALYからDLする入学申請の受理(認証)で代用しました。

事前選考などですでに合格しているなど、合格通知書または入学許可証を受け取っている場合はイタリア大使館に念のため書式が要件を満たしているか確認してもらってください。

g) UNIVERSITALYからDLする入学申請の受理(認証)

STEP6 UNIVERSITALY登録後に取得可能。

h)イタリア語学能力証明書の原本

CILSB2証書

イタリア語能力試験免除のために使用します。STEP6UNIVERSITALYでの登録時にアップロードします。
イタリア政府認定のCILSやCELI、PLIDAなどでB2C1C2レベルが対象です。
日本の実用イタリア語検定対象外です。

その他

2021年度は、紙でPre-Enrollment Application FORM A / A bis-Modello A / A Bisを求められる場合もあるとのことです。

STEP6 UNIVERSITALYでの登録&受理(認証)

UNIVERSITALY TOPページ

UNIVERSITALYとはイタリア教育大学研究省のポータルサイトで、教育機関に関する情報を提供するほか、国が定めた定員があるコースAccesso Programmato Nazionale、IMATへの申し込みや留学生による高等教育機関への入学申請をすることができます。

UNIVERSITALY(www.universitaly.it)
https://www.universitaly.it/

2021年度以降は全部の書類を揃えた上で、最終的に進学を希望する1校のみを申請します。
2020年度はこの後にイタリア文化会館を通して正式申請だったので、この時点では等価証明書なしで申請してもOKでした。

登録方法

①UNIVERSITALYでアカウントを作成

自分のアカウントにログイン後、TOPページの
「International Students 2021」→「Pre-enrol now(Preiscriviti adesso)

③「New pre-enrollment application(Nuova domanda di preiscrizione)」から必要事項を入力。

④STEP A 留学年度や個人情報を入力
 →入力が完了したら「GO TO STEP B」

⑤STEP B ビザ申請先や留学希望先情報を入力

・住民票が以下の都道府県にある場合、在東京イタリア大使館が管轄します:
北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、山梨県、長野県、新潟県
 →「AMBASCIATA TOKYO」を選択

・住民票が以下の府県にある場合、在大阪イタリア総領事館が管轄します:
富山県、石川県、福井県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、兵庫県、和歌山県、鳥取県、岡山県、広島県、島根県、山口県、香川県、徳島県、高知県、愛媛県、福岡県、佐賀県、大分県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
 →「CONSOLATO GENERALE OSAKA」を選択

・「Specify the reason for the visa application」
 →「I want to enrol in a study course」を選択

・「Institution」
 →「Università(大学)」を選択。併願は不可。

・「Course Type」
 →3年の学部留学の場合、「Laurea」= Bachelor’s degree program

 →入力が完了したら「GO TO STEP C」

⑥STEP C 留学先に指定された書類をPDFでアップロード
 →すべての出願書類をアップロードし終わったら「SUMMARY」へ

⑦SUMMARY 入力情報の確認、個人情報取り扱いの確認

 →最後に「Apply for pre-enrolment」で送信

大学側が受理したかの確認方法

①自分のアカウントへログイン

②「Pre-enrolment application(Domanda di preiscrizione)」から「APPLICATIONS(LISTA DOMANDE)」を確認
 →緑の表示枠に「Forwarded to Embassy/Consulate(Inviata all’Ambasciata/Consolato) 送信日時」とあれば、大学側で認証され、在東京イタリア大使館または在大阪イタリア総領事館へデータが送信されています。

③「Go to application (Vai alla domanda)」から「SUMMARY」まで進む

④SUMMARYの「Download and print the summary of the university pre-enrolment application(Scarica e stampa domanda di preiscrizione universitaria)」をクリックしデータをDL

⑤DLしたデータを印刷し、Firmaにローマ字で署名

イタリア文化会館の留学サイトstudyinitaly.jpにも画像付きで登録方法が説明されています。
アカウント作成の参考資料
https://studyinitaly.jp/enrollment/italian-higher-education/documentation/universitaly-account/
留学希望先への入学申請方法
https://studyinitaly.jp/enrollment/italian-higher-education/documentation/universitaly-apply/
入学申請の受理(認証)の確認方法
https://studyinitaly.jp/enrollment/italian-higher-education/documentation/universitaly-check/

STEP7 イタリア文化会館での書類チェック

2020年度は、イタリア文化会館を通して「私費留学の手続き」を行っていたので、UNIVERSITALYでオンライン登録のあと、イタリア文化会館での書類チェックがありましたが、2021年度以降は廃止となっています。

書類チェックでは全書類をイタリア文化会館へメールで送り、確認後、留学申請費を振込にて支払います。最後に郵便書留にて全書類のコピーを送付しました。

STEP8 各大学ポータルサイトに入学試験のための登録

定員あり(Accesso Programmato)コースなど入学試験がある場合は、UNIVERSITALYでの入学申請とは別に、各大学ポータルサイトで入学試験ためのオンライン登録を行う必要があることもあります。必要な場合は、必ず期限内に登録するようにしましょう。

(参考)

studyinitaly.jp 出願書類の取得方法
https://studyinitaly.jp/enrollment/italian-higher-education/documentation/

まとめ

今回はSTEP5~8までを解説しました。正直、STEP5, 6が山場となります。卒業校から書類を取り寄せに1週間、翻訳に2週間(アポスティーユ並行で1週間)、等価証明発行に1週間と大体トータル1か月はかかります。早めに進めていきましょう。

↓プライベートで相談してみたい方はココナラで承っております。

大学生・社会人のイタリア留学相談を承ります 30歳からでも大丈夫!経験を共有します。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次