【大学正規留学2021】社会人でもイタリアの大学に留学したい!志望校の決め方と留学手続き

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Ciao!2020年に勤めていた企業を退職し、正規の一般の学生としてペルージャ大学の第1レベル(Corso di Laurea/Bachelor’s degree programme/学士)に入学しました。
イタリアへ大学留学を検討している方の参考になれば幸いです。

英語で開講される医療分野にはIMATという専門試験があります。そちらに関しては専門外ですので他の方のブログをご覧ください。
留学手続きは毎年、常に変化します。志望校の留学生オフィスへ直接問い合わせるなど、最新の情報をご自身で必ず確認してください。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます。

目次
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なぜ大学留学を決めたのか

管理人の場合、将来イタリアでの就職を見据え、卒業分野と同じ分野への就職ならば、Decreto flussiを待たずに労働用滞在許可証に切替ができる大卒資格は魅力的でした。これまでのマーケティングを含めた日本での社会人経験&イタリアの観光業界でのインターンシップ経験もあります。コロナのパンデミックによる社会の停滞は、逆にステップアップのため、観光業界の学術的見識を学ぶことができる良いタイミングだと考えました。

修士と学士で迷いましたが、7年ほどイタリア語ばかり勉強してきたため英語に不安があり、コロナ禍が始まったと同時に留学&経済回復までに時間がかかりそうだったこともあり、学位は下がりますが、就学年数が長い第一レベルの学士を選択しました。放送大学を4年のストレートで卒業しましたが、大学院の授業についていけるとも思えませんでしたし(笑)大学院へは、働きながらでも行こうかと考えています。

また、国立大学の場合、学士の年間学費は約1,000ユーロと私立の語学学校への留学に比べても非常に格安です。成績が優秀ならば、奨学金もあります。実際、2年次の成績により3年次の授業料が半額になりました。(オンライン授業との併用により、年間を通して通学した生徒がほぼ私一人だったため、教授陣が贔屓した結果でもありますが・苦笑)

さらに、観光業はイタリア経済において重要な地位を占めていますし、イタリアは日本よりも観光立国として長い間培ったノウハウがあります。このような理由により、現在は観光経済コースの大学3年生、最終学年です。簡単に単位を取ることはできませんし、常に勉強している状態ですが、非常に充実しています。

イタリアの高等教育制度について

第1レベル

3年間の基礎課程/Corso di Laurea(Bachelor’s degree/学士)
 高校卒業資格で出願可能。卒業には180 CFU(単位)が必要。

第2レベル

2年間の専攻課程/Laurea Magistrale(Master’s degree/修士)
 関連する学士号で出願可能。卒業には120 CFU(単位)が必要。

1年間の専門マスター/Corso di Master Universitario di Primo (マスター第1レベル)
 関連する学士号で出願可能。卒業には60 CFU(単位)が必要。

第3レベル

・3年間の博士課程/Corso di Dottorato di Ricerca (PhD/博士)
 修士号(または学士号)で出願可能。

1年間の専門マスター/Corso di Master Universitario di Secondo Livello(マスター第2レベル)
 修士号で出願可能。卒業には60 CFU(単位)が必要。

その他、

5~6年制:第1~2レベル一貫/Corso di Laurea Magistrale a ciclo unico
 医学や薬学、建築などの分野に設置。
 高校卒業資格で出願可能。卒業には300 CFU(単位)が必要。

留学までの流れ

STEP8 ビザ申請~STEP12 入学手続きの流れについては、入学試験の有無や方法、各大学のシステムなどによって順番が前後します。
ビザ申請→渡航→入学試験→入学手続きの場合や、入学試験→ビザ申請→渡航→入学手続きの場合もありますので、必ずご自身で希望大学・コースの流れを確認してください。

STEP
情報収集

~1年前くらい。
情報サイトなどを参考に費用などを検討します。

STEP
志望大学の選定

随時~遅くとも留学する年の4月くらいまで。
各大学などのHPをよく見ることが大事。疑問点は留学生事務局へ早めに質問しましょう。

STEP
志望するコースの募集要項を確認

1年前~。
事前選考がある場合は、1年くらい前には次年度の募集要項が発表されます。

同時に住むところも探し始めましょう。賃貸の場合、いい物件はすぐにとられてしまいます。
ちなみに、住む場所が決まっていないとビザは発給されません。

STEP
入学事前選考

1年前~随時。
締め切りは要チェック!何度か募集期間がありますが、EU圏外の生徒は応募できる期間がEU圏内の生徒より短いです。

STEP
必要書類を集める

必要書類が判明次第、早めに取り掛かる。
公印確認アポスティーユ、イタリア語翻訳者への翻訳依頼、Dichiarazione di valore(等価証明)など普段の生活では聞いたことがないような手続きが多くあります。

STEP
UNIVERSITALYで入学申請&受理(認証)

申請開始日は、studyinitaly.jpのHPでの発表を待ちます。
登録する際は、最終的に進学を希望する1校に絞る必要があります。

2023/24年度は、2023/4/3より入学申請の受付開始。

STEP
イタリア文化会館での書類チェック(現在は廃止)

2020年度まではイタリア文化会館を通して各大学へ最終的な出願をする必要がありました。
2021年度以降は各個人で希望する大学へ申請します。

STEP
各大学ポータルサイトに入学試験のための登録

入学試験がある場合は、ビザ申請より先に各大学ポータルサイトで入学試験のオンライン登録を行う必要があることもあります。

STEP
ビザ申請

8月初旬~。
8月は申請用の窓口予約の争奪戦です。早めに予約だけでも済ませましょう。
どうしても渡航日までに予約が取れない場合は在日イタリア大使館・領事館へ電話して相談してみてください。

STEP
入学試験

留学する年の9月頃。
現地や日本からオンラインで試験があります。日程や試験方法は、各自で大学の事務局に問い合わせて確認します。

STEP
渡航

留学する年の8月or9月~。
オンライン授業の場合は頃合いを見て渡伊します。管理人の場合は、コロナ禍で初めは100%オンライン授業でしたので、前期の秋休み的な中間試験期間(11月第一週目)に移動しました。

STEP
現地またはオンラインで入学手続き

8月初旬~10月中旬。
滞在許可証申請&学費振り込みで初めて正式登録できる場合が多いので、最初の授業に間に合うように早めに進めましょう。
オンライン授業ですぐに渡航しない場合は、ビザ取得→オンラインで入学手続きの場合もあります。

STEP1 情報収集

出発の2,3年前から、できれば1年くらい前までには、希望する学部など方向性を決めておきましょう。

studyinitaly.jp HP
studyinitaly.jp HPより
  • インターネットで情報収集

イタリア外務省管轄のイタリア文化会館が運営するStudyinItaly.jpを常にチェックしておきます。
一般的な留学情報のほか、特にイタリア政府発表の最新の留学手続き(UNIVERSITALYでの入学申請手続き開始日など)に関しては、こちらのHP上で発表されます。手続き方法も含めて、サイト内の内容をまずはよく読み込みましょう!

イタリア留学総合サイト(studyinitaly.jp)
https://studyinitaly.jp/

  • イタリア留学フェア

毎年11月頃に東京のイタリア文化会館で開催されます。大学や美術・音楽院のほか、専門学校や認定語学学校の担当者も来日するビッグイベントです。入場料や参加費は無料で、予約も必要ありません。各学校の担当者へ直接質問できるほか、学校案内・留学セミナーもあります。各学校のブースでは日本語の通訳さんがついていることもあるので、英語やイタリア語がまだ不安でも踏み込んだ質問ができますよ。留学経験者に話を聞けたり、留学説明会が行われたりするので、東京近郊にお住まいの方は一度行ってみることをおすすめします。興味があるブースでメールアドレスを残しておくと、事前選考などの情報が送られてくることも!

2023年は、11月11日~12日にイタリア文化会館 東京にて開催されます。

詳しくは、studyinitaly.jpの「イタリア留学フェア」ページ
https://fair.studyinitaly.jp/

  • 大学の公式HP

事前選考試験があるのか、各大学のサイトでの入学申請手続き方法や開始日などの情報は、必ず大学のHPに書いてあります。イタリア語でも英語でも(翻訳機能を使ってでも)HPに書いてある情報を理解できなければ留学は難しいです…

  • ブログ

留学生など多くの人が自分の体験を残しています。実際の生活状況を知ることもできるので、とても参考になりますよ。

STEP2 大学の選定

各大学のHPを見ながら志望校を細かく検討します。
カリキュラムは毎年変わるので留学する年の前年度のカリキュラムを参考にします。

  • 公立か私立か

志望する学部にもよりますが、授業料は公立で年間最大10万円程度、私立で170万円程度と大きな差があります。医学部などはもう少し授業料がかかります。
学費は各家庭の収入で決まりますが、正規留学生の場合、国別に設定されている固定の学費を申請することも可能です。ペルージャ大学経済学部(3年の学士)の場合、日本はハイクラス国に指定されていて初年度は1,016ユーロ(内16ユーロは収入印紙代)で年間約13万円です。
観光系でまさに行きたかったのは私立なのですが、年間最大で110万円と予算の面から断念しました。

  • カリキュラム

カリキュラムを比較し、勉強したい内容が含まれているかチェックしましょう。
エクセルに書き出して比較しました。分野別に基本科目は似ていますが、各校の特色を洗い出します。
例えば第1レベルだと、2年目から専門科目が始まるのか、3年目からなのかなどは大学によって違います。

  • キャンパスがある都市

学部やコースによってはメインキャンパスではない他の都市に通う場合もあります。街の住みやすさ、交通網などなどチェックしておきましょう。
ペルージャ大学でもキャンパスはペルージャではなくアッシジですし、カ・フォスカリ大学でもヴェネツィアではなくトレヴィーゾに経済学部観光コースはあります。

  • EU圏外の外国人を受け入れているかどうか

私たち外国人にとっては特にチェックしなければなりません。EU圏内の国籍をお持ちの方は問題ないので読み飛ばしてくださいね(笑)

各コースにEU圏外留学生枠が設定されており、EU圏外の外国人を受け入れていない場合も多くあります。2020年度の枠はコースごとに5人だったり、多くて50人だったりでした。なお、大学省の規定により、イタリア政府認定の語学試験でC1レベル以上をお持ちの方は、EU圏内枠(イタリア人枠)に入ります。
2020年度まではイタリア大学省のHPで人数が発表されていましたが、2021年度現在は各大学への問い合わせとなっているようです。

管理人の場合、2020年度に確実に留学したかったので、1. カリキュラム内容→2. 留学生枠が多いところ→3. 費用→4. 街が住みやすそうかの順番で選びました。

現役学生でしたら、“留学生枠が多いところ”の優先順位は低くても良いと思います。
結果、カ・フォスカリ・ヴェネツィア大学とペルージャ大学に絞りました。

STEP3 志望するコースの募集要項を確認

大学のHPを見たり、Ufficio Studenti Stranieri(留学生事務局)へ問い合わせてみましょう。
少しでもわからないことは何度でも確認しましょう。すぐに返事が返ってこないこともあります。早め早めに連絡しましょう。

  • EU圏外の外国人は応募可能ですか?
  • 入学試験はありますか?
  • 事前選考は行われますか?
  • 必要書類は何ですか?

入学試験に関しては、志望するコースが”定員あり(Accesso Programmato)”or”オープンコース・定員なし(Accesso Libero)”なのかどうかに左右されます。
観光系の学科の場合、
・9月に一斉に行う→サピエンツァ大学など
・1年前程から事前入学選考を行う→トリノ大学、ヴェネツィア大学など
・入学試験なし→ペルージャ大学など
です。

第1レベル(学士)だと、日本の高校を卒業していれば、入学試験なしのところも大学やコースによってはあります。
第2レベル(修士)だと、指定の学部を卒業している場合や指定の単位を修得をしている場合に限り入学試験なしの場合もあります。

イタリア語で受講する場合、イタリア語能力についての試験があります。
イタリア政府が認める語学試験B2以上で入学時の語学試験免除になる場合があります。また、C1,C2でEU圏内の学生扱い(EU圏外の人数制限からの免除)となります。

STEP4 入学事前選考

CISIAのTOLC TOPページ
CISIA HPより

留学を希望する1年くらい前から入学事前選考が始まります。
各学校の専用サイト、アプリなどを通じて出願・受験します。試験は、オンラインでの口頭試験や現地で受験となります。

主な必要書類

  • 高校/大学の卒業証明書or卒業見込み証明書
  • 高校/大学の成績証明書(成績の平均が必要)
  • 高校/大学の単位証明書
  • 志望動機
  • 推薦文

※英文であればイタリア語への翻訳をする必要はない場合もあります。

管理人の場合、高校卒業後かなりの年月が経っているので正式な成績証明書は発行できず、受験校側とかなり揉めましたが、単位証明書と奇跡的にあった通知表(大使館公認翻訳家による翻訳済み)で何とかヴェネツィア大学の事前選考を受験しました。

大学によっては、4回くらい募集期間の枠があり、そのどれかで合格すればOKなのですが、EU圏外の外国人は第1回、第2回の募集期間にしか出願できないなど制約がある場合もあります。少しでも興味がある学校はなるべく早めにチェックしておきましょう。

2020年度ヴェネツィア大学の場合、私は4/30締め切りの第3次募集に応募し、オンラインでの口頭試験は8月中旬でした。

加えて、CISIA主催のTOLCというインターネットを通じた有料の試験を受けないといけない場合があります。
HP:https://www.cisiaonline.it/area-tematica-tolc-cisia/home-tolc-generale/

・TOLC-I(工学部用) 科目:数学、論理、科学、読解
・TOLC-E(経済・経営学部用) 科目: 論理、読解、数学
・TOLC-F(薬学部用) 科目:生物学、化学、数学、物理学、論理
など各コース別に指定された試験を受け、その点数が大学に報告されます。コースによっては英語での受験も可能です。イタリア語で受験した場合、各指定科目のほかに英語の科目が追加されます。

番外編 受験対策

CILS証明書B2

イタリア語対策

イタリア語で授業を受ける場合、進学までに時間があるのであれば、まずはイタリア政府認定のイタリア語能力検定試験B2レベル合格を目指しましょう。合格証書を所有していると入学時のイタリア語学試験が免除される場合がありますので、他の科目の試験対策に集中することができます。

その他の科目対策

歴史や文学作品などは当然イタリア、ヨーロッパ寄りの問題となります。

学部にもよりますが、歴史、文学、法律、現代音楽&人物、哲学&教育、芸術&映画、イタリア語文法、地理、科学、社会経済、情報、英語などの知識が必要です。

管理人の場合、前年度の下見を兼ねたイタリア旅行の際に受験対策本をいくつか購入したほか、日本からオンラインの問題集にも取り組みました。

オススメは、Alpha Testhttp://www.alphatest.it/
受験生の約80%が使用しているとのことでイタリアの本屋ではよく見かけます。
イタリアのAmazonであるAmazon.itでは日本への発送もできるようです。

オンラインの問題集はAlpha Testのalphatestacademyで購入し、対策しました。

一見クイズのような論理的な思考を試す問題には慣れておく必要があると思います。

例えば、法則に従った場合、”?”に入る図は何でしょうか?

イタリア大学入学 論理問題例 管理人のオリジナル
管理人作成

TOLC対策には、主催のCISIAサイトにて提供されている練習問題もおすすめです。
HP:https://www.cisiaonline.it/area-tematica-tolc-cisia/tolc-esercitazioni-e-simulazioni/

その他、MOOC(Massive open online course)で公開されている無料の講義も参考になります。

数学に関しては、復習とイタリア語の勉強のため、フェデリコ2世・ナポリ大学のポータルサイト「Federica Web Learning」にて「MATEMATICA DI BASE(基礎の数学)」を聴講しました。

大学入学時に必要な数学の知識の復習&実際に使用される単語や言い回しなどを動画や問題を解きながら学習することが可能です。

日本のいわゆる赤本のような参考書はボッコーニ大学、LUISS大学など一部の大学に対してのみ販売されています。
受験予定の方は、大学別の参考書を使用してもよいでしょう。

口頭試験対策

口頭試験対策としては、やはり語学学校がおすすめです。
時差の問題はありますが、オンライン授業でしたらイタリアにある現地の語学学校と繋ぐこともできます。個人レッスンだと専門的な大学受験対策を行うことができます。

(参考)

studyinitaly.jp(イタリア外務省 イタリア留学総合サイト)

イタリア大学の教育システム
https://studyinitaly.jp/schools/universities/italian-university-system/

高等教育 留学手続き
https://studyinitaly.jp/enrollment/italian-higher-education/

まとめ

2020年度はちょうどコロナウイルスの真っただ中で、通常4月に発表される留学手続きに関するイタリア政府の発表も7月末になるというハラハラドキドキの毎日だったことを覚えています。仕事は継続していたので、退職も留学が確定しないとできません。ようやく8月に事前入学試験&志望校確定、入学申請にビザ取得。退職の一週間後にはオンラインで授業開始というハードスケジュールでした(笑)
入学申請手続きはステップが多く非常に面倒です。StudyinItaly.jpの「高等教育 留学手続き」などのページをよ~く読みこんで、順序良く進めていきましょう。

↓プライベートで相談してみたい方はココナラで承っております。

大学生・社会人のイタリア留学相談を承ります 30歳からでも大丈夫!経験を共有します。
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