【ジロ・デ・イタリア】観光視点で見るイタリア縦断サイクリングロードレース

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Ciao!今回は、現在開催中のジロ・デ・イタリアについてご紹介します。管理人はスポーツとしてのサイクリングレースについては全くの無知ですので、観光視点から解説していきます。

目次
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ジロ・デ・イタリアとは?

ジロ・デ・イタリア(Giro d‘Italia)とは、毎年5月にイタリア国内で行われる自転車のロードレースです。イタリアの主要スポーツ紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」を発行するRCSの関連会社であるRCSスポルト社が主催。フランスの「ツール・ド・フランス」、スペインの「ブエルタ・ア・エスパーニャ」とともにグランツールと呼ばれる世界3大自転車ロードレースのひとつです。

2023年で106回目を迎える伝統レースです。約3週間に渡りイタリアの各地でレースを行います。平地のタイムトライアルあり、ジロの特徴でもある山岳ステージありとバラエティーに富んだコースとなっています。雄大な自然と歴史ある街並みの中を走るレースは見ごたえたっぷりですよ。

コースは毎年変更され、開催地も全然違います。また、一部区間はイタリア以外の外国もルートに含まれています。
2023年は、北中部イタリアと一部スイスが舞台ですね。第1日目は、アブルッツォ州のトラボッキ海岸(Costa dei Trabocchi)で行われました。

主催者が発行するガゼッタ・デッロ・スポルト(La Gazzetta dello Sport)の紙面の色がピンク色なことからピンク色が大会のメインカラーです。レース中に通過する街は、ピンク色の風船などでデコレーションして選手たちを歓迎します。総合1位の選手もピンク色のジャージを着用します。

一般道を利用したレースですので、スタート・ゴール地点そばの一部観覧席を除き、基本的に無料で観戦することが可能です。ただし、ワンちゃんの飛び出しや写真撮影のために選手の近くまで手を伸ばすなどの行為は危険ですので控えましょう。また、選手の落車による巻き込まれ事故にも要注意です。

2024年は5月4日~5月26日の日程で開催予定です。

ジロ・デ・イタリアの観光情報

スポンサーにイタリア外務・国際協力省やイタリア政府観光局ENITが並んでいるように、ジロ・デ・イタリアは観光情報案内にも非常に力を入れています。むしろ観光プロモーションしたい地域を通るようにコース設定されています。そのため、テレビ放送ではレース中に通過する街の歴史や観光名所が必ず紹介されます。注目の観光スポットや自転車にまつわるスポットからの中継コーナーもあります。また、空撮ヘリからのレース映像は、空からイタリアを旅しているような気分になりますよ。ヘリを飛ばしているのは主に観光案内のためだとか…(笑)

2023年はめずらしくアブルッツォ州やモリーゼ州が第1週目の大会ルートに設定されています。

その他、スタート地点やゴール地点の街については、特別に紹介VTRや伝統料理コーナーが設けられるなど、スポーツ以外の視点からも非常に楽しむことができる自転車レースとなっています。

公式HPでは、スタート地点(Partenza)やゴール地点(Arrivo)についての詳しい観光情報(歴史やみどころ、食文化、特産品など)を紹介していますので、実際に観光する際の参考にもなりますよ。もちろん、イタリア語の学習にもぴったりです。

コースには一般道を使用するため、観光地化された美しい街並みだけではなく、ごく小さな集落も走り抜けます。旅番組ではあまり見ることができないイタリアに住む人々の普段の生活に密着した市街地を見ることができる点もジロ・デ・イタリアの大きな魅力のひとつと言えるでしょう。

Giro d’Italia公式ページ
https://www.giroditalia.it/

2023年のコース

2023年公式HPより引用

2023年は、5月6日~5月28日に行われます。

スクロールできます
スタート地点ゴール地点通過する主な州通過する主な街など
1フォッサチェジーア・マリーナ
(Fossacesia Marina)
オルトーナ
(Ortona)
アブルッツォ州トラボッキ海岸
2テーラモ
(Teramo)
サン サルヴォ
(San Salvo)
アブルッツォ州ペスカーラ
キエーティ
3ヴァスト
(Vasto)
メルフィ
(Melfi)
モリーゼ州
プーリア州
テルモリ
フォッジャ
4ヴェノーザ
(Venosa)
ラチェーノ湖
(Lago Laceno)
バジリカータ州
カンパーニャ州
ムーロ・ルカーノ
モンテッラ
5アトリパルダ
(Atripalda)
サレルノ
(Salerno)
カンパーニャ州オリヴェート・チトラ
バッティパーリア
6ナポリ
(Napoli)
ナポリ
(Napoli)
カンパーニャ州アマルフィ
ソレント
7カプア
(Capua)
グラン・サッソ
(Gran Sasso d’Italia)
カンパーニャ州
アブルッツォ州
スルモナ
カラーショ
8テルニ
(Terni)
フォッソンブローネ
(Fossombrone)
ウンブリア州
マルケ州
スポレート
ノチェーラ・ウンブラ
9サヴィニャーノ・スル・ルビコーネ
(Savignano sul Rubicone)
チェゼーナ
(Cesena)
エミリア=ロマーニャ州フォッサ
ルッフィオ
10スカンディアーノ
(Scandiano)
ヴィアレッジョ
(Viareggio)
エミリア=ロマーニャ州
トスカーナ州
ヴィッラ・ミノッツォ
ポンテ・ア・モリアーノ
11カマイオーレ
(Camaiore)
トルトーナ
(Tortona)
リグ―リア州
ピエモンテ州
マッサ
ブザッラ
12ブラ
(Bra)
リーヴォリ
(Rivoli)
ピエモンテ州アルバ
13ボルゴフランコ・ディヴレーア
(Borgofranco d’Ivrea)
クラン・モンタナ
(Crans Montana)
ヴァッレ・ダオスタ州
スイス
アオスタ
14シエール
(Sierre)
カッサーノ・マニャーゴ
(Cassano Magnago)
スイス
ピエモンテ州
ストレーザ
15セレーニョ
(Seregno)
ベルガモ
(Bergamo)
ロンバルディア州ネンブロ
アルメンノ・サン・バルトロメーオ
16サッビオ・キエーゼ
(Sabbio Chiese)
モンテ・ボンドーネ
(Monte Bondone)
ロンバルディア州
トレンティーノ=アルト・アディジェ州
リーヴァ・デル・ガルダ
アルデーノ
17ペルジーネ・ヴァルスガーナ
(Pergine Valsugana)
カオルレ
(Caorle)
トレンティーノ=アルト・アディジェ州
ヴェネト州
ロザ
トレヴィーゾ
18オデルツォ
(Oderzo)
ヴァル・ディ・ゾルド
(Val di Zoldo)
ヴェネト州ポンテ・ ネッレ・アルピ
19ロンガローネ
(Longarone)
トレ・チーメ・ディ・ラヴァレド
(Tre Cime di Lavaredo)
ドロミーティ山岳コース
20タルヴィージオ
(Tarvisio)
モンテ・ルッサリ
(Monte Lussari)
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州山岳コース
21ローマ
(Roma)
ローマ
(Roma)
ラツィオ州EUR
サンタンジェロ城

日本から見ることはできる?

日本だと、J SPORTSの「サイクルロードレース」がLIVEテレビ放送&オンデマンド見逃し配信を行っています。
オンデマンドだと、総合パック月額2,640円(税込)、ジャンルパック月額1,980円(税込)。25歳以下の方は月額990円(税込)で視聴可能です。
数レースのみですが、今年はYouTubeでの無料ライブ配信もあるのでお試しで誰でも見ることができますよ。今のところ、第1日目、第7日目が無料配信されています。

NordVPNなどのVPNをお持ちであれば、イタリアのサーバーを経由してRai Playのサイトから、Rai sportにてスタートからイタリア時間14時まで、Rai2で14時からゴールまでをライブ配信しています。Rai2では、無料でオンデマンド配信も行っています。(イタリア語のみ)

Rai sportライブ配信ページ
https://www.raiplay.it/dirette/raisport
Rai 2 Giro d‘Italia特設ページ
https://www.raiplay.it/programmi/giroditalia

4賞ジャージとは?

各賞を獲った選手が着用するレースウェアです。毎レースごとに合計結果が更新されるため、着用選手は毎日交代します。

  • マリア・ローザ(Maglia Rosa)
    • ピンク色のジャージです。個人総合時間賞。総合成績1位の選手が着ることができ、毎レース終了時の合計所要時間が最も少ない選手です。
  • マリア・チクラミーノ(Maglia Ciclamino)
    • 紫色(シクラメン色)のジャージです。ポイント賞。各地点の通過順位に応じたポイントの獲得合計1位の選手が着用します。
  • マリア・アッズーラ(Maglia Azzurra)
    • 青色のジャージです。山岳賞。山岳の規定地点の通過順位に応じた山岳ポイントの獲得合計1位の選手が着用します。
  • マリア・ビアンカ(Maglia Bianca)
    • 白色のジャージです。新人賞。25歳以下の合計所要時間が最も少なかった選手が着用。総合1位のマリア・ローザと同一選手が受賞した場合は、25歳以下で次に合計所要時間が少なかった選手が着用します。

まとめ

第2週目に入ったジロ・デ・イタリアを解説しました。ジロ誘致では、自治体や観光協会が結構な金額を支払っているらしいです(笑)しかし、このレースは世界中の人々が注目していますし、いいアピールになるようですよ。また、道路のアスファルト舗装がきれいになるなど、インフラ整備も進むようですね。管理人も今年のジロは最終日のローマに観戦に行こうと思います。「Vai!(ヴァイ!/行け!)」と応援して、みなさんもジロを楽しみましょう!

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