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Ciao!今回は、イタリアを旅行する際に重要となる滞在先の選び方を旅慣れていない初心者向けにご紹介します。
イタリアのホテル事情
イタリアは基本的に歴史ある建物をホテルに改装したヨーロピアンスタイルが多いです。基本的に設備が古く、特に水回りに問題が生じる場合が多いです。街の歴史地区に多く、ヨーロッパらしい雰囲気を楽しむことでできる反面、慣れないと不便を感じるかもしれません。
日本にいるときのような快適さを求める場合は、アメリカンスタイルのホテルを選ぶと良いでしょう。名の知れたチェーン展開しているホテルであれば、まず大丈夫でしょう。イタリア大手のウナ・ホテル、世界的なヒルトンやベスト・ウェスタン・ホテルズはイタリアでもチェーン展開しています。中心部ではなく郊外に立地する場合が多いのですが、ビジネス向けの快適な滞在ができます。
朝食について
イタリアの朝食は甘いパンにエスプレッソやカプチーノのみといった簡単なメニューが主流です。
B&Bに滞在する場合はこのパターンが多いです。
ヨーロッパのホテルに多いタイプはコンチネンタルブレックファーストと呼ばれます。パン・シリアルやヨーグルト・ハム・チーズ・フルーツなどコールドミールがメインです。サラダ用の野菜類がある場合もありますが、あまり期待できません。
卵料理やソーセージ、ベーコンなど温かいメニューをご希望の場合は、アメリカンブレックファーストがあるホテルを選びましょう。コンチネンタルブレックファーストにホットミールが追加されたタイプで朝からしっかりと食事をすることができます。
駅の近くがいい?
個人的に、大きな荷物がある場合は、できるだけターミナル駅のそばで歩いて移動する必要が少ない場所を選ぶようにしています。リュックサックだけなど、身軽な場合は観光に便利な場所やサービスを重視します。
ただし、駅の近くは治安が悪いことが多いため、夜遅くに到着する場合は空港から直接タクシーで行くのがおすすめです。深夜到着で駅から歩く場合は、できるだけ早めに到着し、人通りがあり明るい大通りを通りながら最短距離で行くようにします。
イタリアの宿泊施設料金は?
日本では一人当たりの料金で表示されている場合が多いのですが、イタリアでは1部屋あたりで表示される場合が多いです。1部屋を定員内であれば、何人で使用してもOKです。
ただし、料金に滞在中の食事やドリンク類・アクティビティ施設使用料などが含まれている場合(オールインクルーシブ)は、一人当たりの料金が表示されていることもあります。
観光客が多いハイシーズンは料金が高めに設定されています。
チップは必要?
以前はホテルでのルームキーパーへのチップとして、滞在1泊辺り1人1ユーロくらいをベッドサイドに置いておくことがマナーとされてきました。しかし、最近ではチップを置いて出かけても、受け取らずにそのまま置いてあることが増えてきました。
チップがそのまま残っている場合は最終日に、連泊分の金額を置いていく必要はありませんが、1人1ユーロくらいは置いてチェックアウトするとエレガントでしょう。
なお、忘れてしまっても特に問題はありませんが、あまりにも小さな金額のセントで渡すのはやめましょう。あなたは1円や10円で貰っても嬉しいですか?
逆に、手持ちがないからといって無理に5ユーロも置いておく必要もありません。
ポーターサービスなどを利用した場合も、荷物1つにつき1ユーロ用意しておくと良いでしょう。
ホテルのランクについて
ホテルのランクを表した格付けは、星の数で1から5、そしてラグジュアリーの6段階となっています。星付きの場合、5つ星ホテルの格が一番高く、1つ星になるほど簡易的・経済的になります、
旅慣れていない場合や初めての土地、一人旅では3つ星以上のホテルをおすすめします。
イタリア国内においてのホテルランクの基準は州の条例によって決められており、フロントの受付時間(12~24時間)、マネージャークラスがいくつイタリア語以外の言語を話すことが可能か(最低0~3言語)、夜間サービス・朝食・ポーターの有無、バーの営業時間(12~16時間)、リネン類やベッドシーツの最低交換回数、部屋の清掃回数、暖房が個別調整できるか、クリーニングサービスや室内電話の有無などによって細かく規定されています。
4つ星ホテル以上の場合、1日1回の清掃に加えて午後に軽い清掃がある場合もあります。チェックインした後に部屋で休憩して夜に観光や食事から帰ってきたら、部屋がきれいに整頓されていてもびっくりする必要はありません。貴重品などは片づけてからお出かけしましょう。必要以上に部屋に入られるのが嫌な場合はあらかじめフロントに伝えておくと安心です。
アメニティなどについて
4つ星以上のホテルだとシャンプーやコンディショナー、ドライヤーなど基本的なアメニティが揃っている場合が多いですが、日本ほど手厚くはありません。あってもシャワージェルのみの場合もあります。3つ星以下の場合は念のため必要なものは、すべて持参した方が良いでしょう。
また、歯ブラシや歯磨き粉は基本的に持参します。室内用スリッパもありません。必要な場合は持っていきましょう。
バスタオル類は必要な分だけ揃っており、毎日交換してくれます。
ドライヤーに関しては、電圧などの関係で多くの人が同時に使用すると停電する可能性がありため、持ち込みドライヤーやヘアアイロンの使用を禁じているホテルもあります。
シャワーに関して、ホテルの給湯システムがタンク式の場合、お湯の量に制限があります。(タンク内で温めてお湯を作り、それを消費するタイプで南部に多いです。)途中で水しか出なくなる場合がありますので、日本人など夜に入浴する習慣がある国の宿泊者が多い場合は、早めに入浴してしまいましょう。朝のシャワーも争奪戦になる可能性があります。時間をずらすかお早めに。
ホテル以外の宿泊施設
B&B(Bed and Breakfast)
ホテルよりも簡易的・家族的なおもてなしが特徴で、企業や個人で運営されています。宿泊と朝食がセットになっています。一般的に、各部屋には簡易キッチンなど生活に必要なものがすべて揃っており、より日常生活を体験したいという方におすすめです。もちろん、キッチンがない場合や部屋での飲食が不可の場合もあります。ビジネスライクで運営しているようなところもあり、ホテルのようなサービスは期待できず、アメニティもありません。
朝食に関しても非常に簡単なもので、甘いパンとエスプレッソorカプチーノのみが多いです。近隣の指定されたバールで好きなものを選ぶという場合もあります。
個人経営の場合はフロントが無く、近くに住んでいるオーナーに連絡して鍵を受け取る場合も多いので、最低限のコミュニケーションをとる必要があります。できれば、事前に正確な到着時刻を知らせしておくと良いでしょう。WhatsAppの連絡先を知らせておくとやり取りがスムーズです。
民泊 (Affittacamere, Case per ferie)
短期滞在用に個人や企業が運営しています。アパート内の1室を貸し出すタイプ(Affittacamere)、家や別荘の1棟貸し(Case per ferie/Case vacanze)などいろいろなタイプがあります。家具家電や食器など生活に必要なものはそろっており、普段のように自炊しながら滞在することができます。ただし、シャンプーなどのアメニティはありません。また、基本的に朝食はついていません。
新婚旅行など特別なご旅行の場合は、少し豪華にPalazzo(パラッツォ/邸宅)と呼ばれるタイプをおすすめします。
個人経営の場合は、B&Bと同じようにフロントが無く、近くに住んでいるオーナーに連絡して鍵を受け取る場合も多いです。最低限のコミュニケーションをとる必要があります。できれば、事前に正確な到着時刻を知らせしておくと良いでしょう。WhatsAppの連絡先を知らせておくとやり取りがスムーズです。
レジデンス(Residence)
長期滞在用のアパートです。最低宿泊日数が定められている場合があります。生活に必要なものは基本的には揃っていますが、アメニティはありません。定期的にリネン交換や清掃をしてもらえます。なお、朝食はついていません。
3日~長期間、一つの街で現地の人と同じように生活してみたい方にピッタリです。
ホステル (Ostello)
ベッドを借りるスタイルの滞在方法です。他の宿泊客と同じ部屋(男女別や混合で2段ベッドが多い)でキッチンやバスルームなどは共用です。他の国の人とも交流することができ、安価で泊まることが出来る半面、トラブルも聞きます。旅慣れていない場合は、避けるのが良いでしょう。
アグリツーリズム(Agriturismo)
農村や農場が運営する宿泊施設に滞在するファームステイ形式で、ゆっくりとした時間を過ごすことが可能です。地産地消の美味しいお料理を楽しむことができる他、農業体験・乗馬・ロードバイクなどのアクティビティをすることも可能です。
郊外に位置することが多いため、レンタカーやタクシーで行く必要があります。
予約方法について
各宿泊施設の公式HPの他、旅行予約サイトなどから予約することが可能です。旅行予約サイト経由の場合、宿泊施設側が手数料を支払う必要があるため、その分公式HP経由の方が安い料金を設定している場合や公式HP用の特典を設けている場合があります。ですので、宿泊施設の公式HPと各予約サイトの料金を比較するようにしましょう。どちらも同じであれば、日本語で対応してもらえる大手予約サイトがオススメです。
予約金(デポジット)は必要?
宿泊施設によっては予約金が必要であることもありますが、基本的に必要ない場合が多いです。
予約時に保証のためクレジットカード番号を聞かれることがあります。これはノーショウ(予約したにも関わらず、連絡なしで姿を見せない)の場合に、このクレジットカードに対して違約金を請求するためです。予約時点では宿泊料金の請求はされず、現地払いの際に違うクレジットカードや現金で支払っても問題ありません。
予約時の注意点は?
宿泊施設の場所の確認をしましょう。
裏通りに面していませんか?駅から歩いても大丈夫な距離ですか?
部屋の料金と定員チェックしましょう。
ベッドの種類・数は大丈夫ですか?ツイン・ダブルベッド、エクストラベッドの使用などがあります。
2人定員の部屋を3人で使用することはできません。
朝食はついていますか?
必要な場合、朝食付きのプランを選択していますか?
朝食の種類は希望に沿ったものですか?
チェックイン・チェックアウト時間は何時ですか?
夜間にフロントが開いていない場合は、あらかじめ到着時間を伝えて交渉する必要があります。
キャンセル料について
キャンセル料はいつから発生しますか?同じ部屋でも、無料キャンセル期間がない場合とある場合で料金が違います。
即時クレジットカード決済ですか?現地決済ですか?
同じ部屋でも、即時決済と現地決済で料金が違う場合があります。
アメニティの確認
種類は日本ほど手厚くはありません。また、歯ブラシや歯磨き粉は基本的に持参します。室内用スリッパもないので、必要な場合は持っていきましょう。
冷暖房はありますか?
B&Bや安価なホテルの場合、冷暖房の設備がない場合があります。暖房に関してはセントラルヒーターが基本的にはあるのでそこまで深刻ではありませんが、真夏に冷房がないとせっかくの旅行中に寝苦しい夜を過ごすことになります。(とはいえ、日本よりは湿度がないので耐えられると思いますが…)
エレベーターはありますか?
歴史地区にある小さなホテルやB&Bなどには、エレベーターがない場合も多くあります。大きなキャリーケースを持っている場合でも、自分で運ばないといけません。注意しましょう。
オススメの宿泊予約サイト
総合予約サイト
宿泊だけに限らず、必要ならば航空券やレンタカーなどもまとめて予約することもできます。
予約サイトによっては、「今予約が入りました!」との表示が出ますが、焦らずにじっくり選んでください。ただし、決めた部屋は早めにご予約を。早い者勝ちです。1週間悩んでいるうちに他の人に取られてしまったなんてこともありますよ。
旅行比較サイト
複数の予約サイトの料金をまとめて比較できるので便利です。
現地で探す場合
観光案内所で紹介してもらったり、ホテルへ飛び込みで探したりすることも可能です。その場合は、部屋の料金の他に、実際に部屋を見せてもらって納得した後に決めるようにしましょう。
チェックイン時の流れ
ホテルに伝えていた予定チェックイン時間に大幅に遅れる場合は、あらかじめ連絡を入れておきましょう。ノーショウとみなし、当日の飛び込み客を入れてしまう場合があります。
チェックイン前であっても、無料で荷物預かりをしてくれるところもあります。有料の場合もありますので、随時ご確認ください。ただし、倉庫内の指定スペースに自分でに置きに行くくらいのセキュリティですので、貴重品は入れない&鍵もしっかり閉めておくのが良いでしょう。
友人やパートナーの名前で予約していませんか?
イタリアの法律により、宿泊施設はチェックイン24時間以内に外国人の宿泊者データを警察のシステムに入力し、届け出る義務があります。チェックイン時に、パスポートのコピーをとったり、パスポートを預からせてほしいと言われたりするのはこのためです。預けたパスポートは、夕食から帰った後や次の日の朝には忘れずに返却してもらいましょう。
現地払いの場合は宿泊費と宿泊税、宿泊費をすでに支払っている場合は宿泊税のみ。宿泊税に関しては、現金(ユーロ)でとお願いされる場合もありますので用意しておきましょう。
領収書やカード決済の控えは必ずもらいます。ただし、領収書はチェックアウト時に渡す場合もあります。
なお、大きな鍵は外出時にフロントに預けた方が良いでしょう。カードキーや持ち運びしやすい大きさの場合は持って外出しても大丈夫です。
特に水回り(トイレの流れぐあいやシャワーのお湯は出るかなど)は要チェック。不備があれば、早めにフロントへクレームを入れましょう。
チェックアウト時の流れ
チェックアウト時間ギリギリの場合は混み合います。時間に余裕を持って、フロントへ行きましょう。
料金の内容は必ず確認しましょう。
身に覚えのない請求がないか必ず確認しましょう。
有料の場合もありますので、要確認です。ただし、倉庫の指定スペースに自分でに置きに行くくらいのセキュリティですので、貴重品は入れない&鍵もしっかり閉めておきましょう。リュックサックであっても南京錠を付けるなど盗難対策は必須です。
イタリアの階数の表現について
日本とは少し違う、注意点をご紹介します。
日本では地上階から1階・2階…と数えますが、イタリアでは地上階を0階、日本の2階部分から1階・2階…とカウントします。地下部分は-1階・-2階…と表現されます。
まとめ
イタリアを旅行中の滞在先の選び方について解説しました。自炊したい場合は、ホテルではなく、B&Bやレジデンスなどを選ぶと良いでしょう。一人で予約したことがないから不安という方もご安心ください。大手予約サイトであれば、ホテルとトラブルになった際にも間に入って解決してくれます。また、どうしても不安という方は日本企業が運営するサイトを選ぶと良いでしょう。予約サイトを見ているだけでも楽しいものです。気軽に旅に出ましょう!
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