Ciao! 今回はウンブリア州の中でも風光明媚で有名なベヴァーニャ(Bevagna)をご紹介します。
ベヴァーニャとは?
ベヴァーニャはウンブリア州ペルージャ県の南に位置します。街の起源はとても古く紀元前にまでさかのぼります。村の名前は、エトルリアの貴族であるメファナ(Mefana)に由来し、その後ローマ人によってメヴァニア(Mevania)と呼ばれました。各河川の合流地点に位置し、ローマ人により『(アドリア海とティレニア海の)中間にある街』として商業的、政治的にも交差点として重要視されました。中心街は中世から残る城壁に囲まれており、5つの門から出入りします。
BS日テレの『小さな村の物語 イタリア』で放映され、ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?また、『イタリアの最も美しい村(I borghi più belli d’Italia)』クラブに加盟しています。
名産品はオリーブオイルと、すぐ近くの村モンテファルコを中心としたワイン(sagrantino)の生産地です。
ベヴァーニャの見どころ
ローマ時代の神殿(Tempio di epoca romana)
街角に建つローマ時代の神殿跡です。
サン・シルヴェストロ教会(La chiesa di San Silvestro)
1195年に建設されたウンブリア州を代表するロマネスク建築です。
未完成のファサードは下部にトラバーチン、上部はスバシオ山から採掘された石のブロックで構成されています。
サン・ミケーレ・アルカンジェロ教会(Chiesa di San Michele Arcangelo)
1070年に古い礼拝所の場所に建設されたウンブリア州を代表するロマネスク建築です。
時代とともに多くの改修が行われました。
市立博物館(Museo Civico di Bevagna)
3階が絵画館、2階が考古学博物館に分かれている市民博物館です。
ローマ浴場のモザイク(Mosaico Terme Romane)
紀元後2世紀ごろの美しいモザイクを見学することができます。
旧市庁舎とフランチェスコ・トルティ劇場(Palazzo dei Consoli – Teatro Francesco Torti)
ローマ劇場(Teatro romano)
1階のローマ劇場遺跡と2階にあるローマ時代の商家の再現をグループガイドの解説付きで見学することができます。規模はかなり小さいのですが、ガイドさんの説明はわかりやすくとても面白いです。
訪問した日は、合気道経験者で日本に通じたガイドさんもいて、中世の文化について日本の侍や源氏物語なども含めてわかりやすく興味深く説明してくださいました。言語が多少わかる方、3ユーロ以上の価値ありです!
観光案内所
ベヴァーニャのイベント
Il Mercato delle Gaite
中世の生活を再現したイベントです。6月中旬~下旬にかけて約10日間に渡り、行われます。
ベヴァーニャへの行き方
公共交通機関でお越しの場合
どの場合も鉄道のフォリーニョ(Foligno)駅での郊外行きバス(Extra urbano)E411番線(BEVAGNAまたはMONTEFALCO行き)に乗り換えます。
フォリーニョ駅から直通で約20分、モンテファルコ経由で約50分。片道2.5ユーロ。
Trenitaliaフィレンツェ-ローマ線のフォリーニョ駅までは、
- アッシジから:急行や普通電車(RV・REG)で17分。2等車で片道2.55ユーロ。インターシティで12分、8.50ユーロ。
- ペルージャから:急行や普通電車(RV・REG)の直通で40分ほど。2等車で片道4.20ユーロ。インターシティで35分、9.00ユーロ。
- スポレートから:急行や普通電車(RV・REG)の直通で20分ほど。2等車で片道3.35ユーロ。
- ローマテルミニ駅から:急行(RV)直通で1時間50分。2等車で片道10.55ユーロ。
- フィレンツェS.M.N駅から:途中Terontola-Cortonaで乗り換え、約3時間15分。2等車で片道16.50ユーロ。
プランA(近隣の街から朝一で行く場合)
ペルージャ駅6:40発、アッシジ駅07:03発Aのインターシティやスポレート(6:56発)の普通電車でスポレート駅へ
(乗り換え時間15~20分)
07:35 フォリーニョ駅前のバス停からモンテファルコ(Montefalco)行バスE411に乗り換え
08:00 モンテファルコ着
08:10 モンテファルコからフォリーニョ駅のバス(同じバスなので乗ったままで大丈夫です)
08:23 ベヴァーニャ着
プランB(ローマなど遠方からの場合)
ローマテルミニ8:02発、フィレンツェS.M.N駅6:40分発
11:00 フォリーニョ駅前のバス停からモンテファルコ(Montefalco)行バスE411に乗り換え
11:21 ベヴァーニャ着
モンテファルコ経由で行く場合は、川を越えてViale Properzioにある、ベヴァーニャ終点のひとつ手前で降りると中心街に近いです。もしくは、V.D.Trattati Di Romaの駐車場でUターンするのでそこで降りるか、Uターンして一つ目のバス停で降りましょう。運転手さんに伝えておくと教えてくれます。
ベヴァーニャ終点のV.D.Trattati Di Romaから帰りのバスに乗る予定の場合、駐車場奥にバス停がありますが、駐車場に入らずにUターンして発車する場合があります。バスを見逃さないように手前で待っておくことをおすすめします。
バスのE411線は、フォリーニョ-ベヴァーニャ-モンテファルコを周遊するルートで運行されています。
時間帯によって先にベヴァーニャへ行くか、モンテファルコに行くかの違いがあります。
ベヴァーニャ18:23発がフォリーニョ駅行の最終バスです。
なお、日曜日のバス運行はありません。
バスのチケットは、駅ナカバールのBUFFET STAZIONEで購入することができ、郊外行きチケット(Extra urbana/エクストラ ウルバーナ)のFASCIA Cです。片道2.5ユーロ。
モンテファルコを経由する場合、くねくねとした丘の道です。酔い止めが必要な方は飲んでおくことをおすすめします。車窓の外にはワイン用の葡萄畑が広がっていますよ。
お車でお越しの場合
- アッシジから26分(約25km)
- ペルージャから37分(約35km)
- ローマから2時間(約150km)
まとめ
ベヴァーニャは、一周1時間ほどの小さな村です。街の人々も親切でゆったりと過ごすことができます。また、お祭りMercato delle Gaiteのシーズンは村全体で盛り上がります。
教会など見どころはたくさんありますが、本当にのどかな小さな村です。観光で1日はすこし長すぎるかもしれません。バスで15分ほどのところにある、サグランティーノ種ワインの生産地として有名なモンテファルコと一緒に回ると良いでしょう。
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