【デルータ(DERUTA)】陶磁器(デルータ焼き/マヨリカ焼き)の街

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Ciao!ペルージャからも行きやすい陶器の村デルータをご紹介します。

目次
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デルータとは?

デルータ(Deruta)とは、ペルージャから南に20㎞程離れた位置にある集落です。歴史地区は丘の上にあり、麓には多くの工房や陶磁器を扱っているお店が軒を連ねています。

デルータという村の名前は、紀元前 40 年にオクタウィアヌスによって放火されたペルージャ人たちの街からの脱出にちなんで、廃墟を意味するdirutaというラテン語に由来しています。戦争により街を追われた人たちは、「古いペルージャ(Perugia Vecchia)」と呼ばれていたデルータの地に定住するようになりました。

古くから陶磁器(マヨリカ焼き、デルータ焼き)の産地として世界中に名を知られています。村にはマヨリカ焼きのデコレーションやベンチなどが置かれ、住民や観光客を楽しませています。

陶磁器がお好きな方にはたまらない街ですね。自身の作品を制作するも良し、お買い物にもおすすめです。

また、2022年からクリスマスシーズンには世界一大きい陶器でできたクリスマスツリーが設置され、ますます注目を集めています。

イタリアの最も美しい村(Borghi più belli d’Italia)クラブに加盟しています。

マヨリカ(マジョルカ)焼き

マヨリカ焼きとは、ルネサンス期に発祥した錫釉陶器で白地に鮮やかな色彩が特徴です。イタリアにはいくつもの生産地がありますが、中部イタリアではデルータが特に有名ですね。地域ごとに彩色に特徴があり、デルータではすべて手作業で描画彩色しています。そのため、デルータ焼きとも呼ばれます。

マヨリカ焼のことをイタリア語では「maiolica」といいます。名前にスペインのマヨルカ島の名前を冠している理由は、この島を経由して貿易されていたからとするで説が有力です。

材料や制作方法は日本の陶磁器制作とほぼ変わらないそうです。粘土をロクロなどを使って成形した後、しっかりと乾燥させます。釉薬でコーティングした後に1000~1020℃の窯で素焼きします。素焼き後、彩色し、再度920~950℃で焼いて完成です。

デルータのみどころ

陶芸家の階段(la Scalinata dei Ceramisti)

Scalinata dei Ceramisti

村の入口であるPorta S.Michele Arcangelo門の少し外にある陶芸家たちがデコレーションした階段です。

州立陶磁器博物館(Museo Regionale della Ceramica di Deruta)

1898年に開館したイタリアで一番古い陶磁器の博物館。
6000点にも及ぶコレクションが展示されており、陶磁器好きな方は必見です。

Via Francesco Briganti, 06053 Deruta (PG)
7ユーロ(絵画館との共通券)
【11-2月】水-日・祝:10:30-13:00、14:30-16:30
【3, 10月】水-日・祝:10:30-13:00、14:30-17:00
【4-6月】水-日・祝:10:30-13:00、15:00-18:00
【7-9月】毎日:10:00-13:00、14:30-18:00
詳しくは、https://www.museoceramicadideruta.it/

デルータ市立絵画館(Pinacoteca comunale di Deruta)

デルータの市役所の2-3階部分にある絵画館です。
2階には、聖フランチェスコ聖堂やChiesa di Sant’Antonio abeteにあった重要絵画が展示されています。ペルジーノやニコロ・アルンノの作品がありますよ。
3階には、作家リオーネ・パスコリ(Lione Pascoli)氏が寄贈した絵画コレクション約40点が展示されています。

Piazza dei Consoli, 12, 1°piano, 06053 Deruta (PG)
7ユーロ(絵画館との共通券)
【11-3月】日・祝:10:00-17:00 ※12/25, 1/1休館。
【4, 5, 10月】日・祝:10:00-13:00、14:30-18:00
【6-9月】水-日・祝:10:00-13:00、14:30-18:00

聖フランチェスコ教会(Chiesa di San Francesco)

1388年建設された村の中心にあるアッシジの聖フランチェスコに捧げられた教会です。度重なる地震の被害を受け、その度に修復されてきました。内部はフレスコ画で装飾されていたのですが、現在は数点が残るのみです。

隣接するかつての修道院の建物には、現在デルータ州立陶磁器博物館として機能しています。

Piazza dei Consoli, 06053 Deruta (PG)

聖アントニオ教会(Chiesa di Sant’Antonio Abate)

絵画館にある写真(反転)による「Madonna della Misericordia tra i santi Francesco e Bernardino」のレプリカ
絵画館にある写真(反転)によるレプリカ

聖フランチェスコ教会の裏側に位置する貴重なフレスコ画や絵画が残る小さな教会です。内部左手には、かつてのデルータの街並みが描かれたフレスコ画『Madonna della Misericordia tra i santi Francesco e Bernardino(バルトロメオ・カポラーリ/Bartolomeo Caporali作)』を見ることができます。

現在、残念ながら、基本的には一般公開されていないようです。

 Piazza Benincasa, 10, 06053 Deruta (PG)

番外編:マヨリカ焼き体験

デルータには多くのマヨリカ焼きの工房があり、体験することも可能です。

州立陶磁器博物館でも色付け体験を行っていますが、おすすめは工房「GORETTI」です。こちらは州認定の工房兼教室であり、多くの国内外アーティストもこの工房で制作しています。
マエストロのウンベルトさんは気さくな人柄で分かりやすく教えてくれますよ。

Via Vincioli, 7, 06053 Deruta (PG)
詳しくは、https://www.ceramichegoretti.it/

観光案内所

デルータの観光案内所

無料マップあり。

Via Biordo Michelotti, 27, 06053 Deruta (PG)
火-日:10:00-13:00、15:00-18:00
※月は休業。
詳しくは、https://visitderuta.com/

デルータへの行き方

デルータの街

公共交通機関でお越しの方

  • ペルージャから:ペルージャのバスターミナルから郊外行きバス(Extra urbano)E012番線(TODI行き)で約32分。片道3.6ユーロ(Fascia E)

バスE012線の時刻表はBusitaliaの郊外行バス(extraurbano)【Area Perugia】
https://www.fsbusitalia.it/content/fsbusitalia/it/umbria/orari-linee-umbria/orari-servizi-extraurbani-umbria.html

お車でお越しの方

  • ペルージャから約21分(20km)
  • アッシジから約31分(36km)
  • ローマから約2時間(153km)
  • フィレンツェから約2時間(165km)

まとめ

デルータの村について解説しました。ペルージャからもバスで行くことができる可愛らしい陶器の村です。村のあちこちにあるカラフルな作品は見ているだけでも明るい気分にさせてくれます。多くの工房では体験することもできますし、お買い物したいという方にもおすすめですね。

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