【テルニ(TERNI)】バレンタインシーズンに訪れたい。聖ヴァレンティーノゆかりの地

  • URLをコピーしました!
スポンサーリンク

Ciao! ちょうどバレンタインデーシーズンということで、先日、
聖ヴァレンティーノ(バレンチノ/ヴァレンタイン)ゆかりの地テルニ(TERNI)へ日帰り旅行してきました。

目次
スポンサーリンク

テルニとは?

テルニ(Terni)はウンブリア州の南部に位置するテルニ県の県都でペルージャに次ぐ人口を有する都市です。
紀元前10世紀ごろには集落の痕跡が確認されている歴史ある街ですが、1800年代からは工業都市として栄え『鋼鉄の街(La Città d’Acciaio)』や『イタリアのマンチェスター(Manchester italiana)』とも呼ばれています。大戦中には多くの爆撃にさらされましたが、速やかに復興し現在もなお工業都市として発展しています。街には工業にちなんだモニュメントが点在しており、他の街とはちょっと違った趣があります。

また、聖ヴァレンティーノが司祭を務め、街の守護聖人であることから『恋人たちの街(città degli innamorati)』としても知られています。バレンタインデーシーズンには多くの恋人たちが街を訪れます。守護聖人の日はもちろん2月14日で、2月いっぱいくらいはカーニバルシーズンと合わせて多くのイベントやメルカートが開催されます。街にはハートのモニュメントがいっぱい設置されていてフォトスポットとなっています。

郊外に足を運ぶとマルモレの滝(Cascata delle Marmore)やピエディルーコ湖(Lago di Piediluco)などの大自然にあふれ、「緑のハート」と呼ばれるウンブリア州を代表するアクテビティエリアとなっています。

聖ヴァレンティーノ

聖ヴァレンティーノは175年に生まれ、197年テルニの司教に就任したと伝えられてる実在した人物です。273年2月14日にローマで処刑されました。1605年遺骸は教会の内陣の下から発掘されています。
聖ヴァレンティーノに関する伝説はいくつかありますが、2人の若い恋人SabinoとSerspiaの物語をご紹介します。2人は家の信仰の違いから両親に反対されていました。一方はクリスチャンの家系、もう一方は異教徒の家系でした。深刻な病によりSerspiaが亡くなってしまった時、Sabinoは死後の世界でも彼女と一緒にいられるようにと主へ願い、聖ヴァレンティーノがそれを執り成したとされています。

ドラゴン伝説

テルニのシンボル ドラゴンThyrus(サイラス)
テルニのシンボル Thyrus(サイラス)

昔、テルニ盆地にはサイラス(Thyrus)と呼ばれるドラゴンが住んでおり長い間人々を苦しめていました。長老評議会がドラゴンを退治できる戦士を探していたところ、ある日、貴族であるチッタディーニ家(famiglia Cittadini)の勇敢な青年が討伐を名乗り出て街を救ったという伝説が伝わっています。現在、サイラスはテルニの紋章(シンボル)です。

テルニの見どころ

聖ヴァレンティーノ聖堂(Basilica di San Valentino)

少し郊外にあるテルニの守護聖人である聖ヴァレンティーノを祀る聖堂。恋人たちの守護聖人でもあるので、彼のもとには多くの恋人たちが祈りに訪れます。訪れた日は残念ながら、聖ヴァレンティーノの像は14日のミサのため移動の最中で台座から外されていました。
隣はペルージャ大学経済学部のテルニキャンパスになっています。駅からは徒歩40分ほど。バスだと5番線やE622番線などがありますが、Eがつくバスは他の街へ行く中距離バスになりますので降りるタイミングを間違えないように注意してください。バスで行く場合の所要時間は15分前後。運転手さんに伝えておくと停留所を教えてくれますよ。

Viale Papa Zaccaria, 12, 05100 Terni (TR)
無料
毎日:07:30-12:00, 15:30-19:00

サンタ・マリア・アッスンタ聖堂(Cattedrale di Santa Maria Assunta)

テルニのドゥオモ。4世紀に建立されました。現在の聖堂は昔の基礎の上に新しく17世紀に建てられたもの。入口近くのガラス床越しにかつての基礎を見ることができます。

Piazza Duomo, 05100 Terni (TR)
無料
毎日:08:00-12:00, 15:30-19:00

サン・サルヴァトーレ教会(Chiesa di San Salvatore)

元々の起源はとても古く、太陽の神殿(Tempio del Sole)としてローマ時代に建立されたと伝えられており、帝政ローマ時代のテルメの一部を利用して造られた神殿ではないかと考えられています。

Largo S. Salvatore, 05100 Terni (TR)
無料
毎日:9:00-12:00

聖フランチェスコ教会(Chiesa di San Francesco)

ロマネスク様式。アッシジのサンフランチェスコ聖堂を模して造られた歴史があります。起源は1265年にまでさかのぼりますが、現在の教会は第2次世界大戦による甚大な被害のために再修復されたものです。

Piazza S. Francesco, 12, 05100 Terni (TR)
無料

CAOS (Centro per le Arti Opificio Siri)

考古学博物館や現代美術館、劇場が集まる複合施設です。

・Museo Aurelio De Felice(現代&コンテンポラリーアート美術館)
・Museo Archeologico Claudia Giontella(考古学博物館)
・Museo Paleontologico(子ども向け古生物学博物館)

・Teatro Sergio Secci(室内劇場、別途チケットが必要)
・Anfiteatro Romano(野外劇場)

via Franco Molé, 25, 05100 Terni (TR)
5ユーロ(CAOSに入るだけなら無料。施設に入る際に必要となります。)
【夏期】木-日:10:00-13:00, 17:00-20:00 ※月-水は休館
【冬期】木-日:10:00-13:00, 16:00-19:00 ※月-水は休館
詳しくは https://caos.museum/

マルモレの滝(Cascata delle Marmore)

世界最大級、3段の人口の滝です。高さは165m、最大落差は83m。
ダイナミックな滝を見るためにも、訪れる前に必ず放流時間を確認することをおすすめします。
2か所入口があり、下の入り口であるBelvedere Inferioreへはバスの7番線、E621線(Terni – Scheggino)、E433線 (Roma – Terni – Cascia)。上の入り口であるBelvedere Superioreへは、バスのE624線 (Terni – Colli sul Velino)。

10ユーロ(10歳以上)※冬期の放流がない日の場合は6ユーロ
主な開園時間:詳しくは公式ページを要チェック
【1月】1~5日と土日のみ:11:00-16:00
【2月】毎日:11:00-18:30
【3月】平日:11:00-16:30、土日:10:30-17:30
【4月】平日:10:00-17:00、土日:10:00-18:00
【5月】平日:10:00-18:00、土日:9:00-19:00
【6月】平日:10:00-19:00、土:9:00-22:30、日:9:00-20:00
【7月】平日:10:00-20:00、土日:9:00-22:30
【8月】平日:9:30-22:30、土日:8:30-22:30
【9月】平日:10:00-17:00、土日:10:00-19:00
【10月】毎日:11:00-17:00
【11月】平日:10:00-16:00、土日:11:00-17:00
【11月】毎日:11:00-16:00
放流時間:日によって違うので公式ページを要チェック
https://www.cascatadellemarmore.info/orari-e-aperture/
(例)2023年3月の場合、月:11:30-12:30, 15:00-16:00、火-日:12:00-13:00, 15:00-16:00
詳しくは https://www.cascatadellemarmore.info/

テルニの歩き方

テルニは盆地のため平坦で歩きやすいのですが、他の街に比べるとかなり広いです。駅から中心街まではまっすぐメインストリートを歩いて約5分で到着します。駅から聖ヴァレンティーノ聖堂まではまっすぐ直進で行くことができますが、片道40分はかかります。のんびり街を見ながら歩いたのですが、結構遠い印象です。
La chiesa di San Salvatoreを訪問予定の方は開館時間にお気を付けください。

文化的な見どころは中心街近くの川の手前側に、工業的なみどころ部分は川を挟んで少し離れたところに展開していますので、ご自身の興味がある地区を決めて効率よく歩くとよいでしょう。

観光案内所がおすすめするゆっくり3日間滞在できる方向けの満喫プラン

1日目 テルニの歴史を感じよう
中心街の南西に位置するドゥオモおよび古代劇場周辺を散策

2日目 テルニのアーティスティックな一面を訪ねよう
ランドマークのLancia di luceをはじめ考古学博物館や劇場があつまるCAOS、聖サンフランチェスコ教会周辺を散策

3日目 テルニの自然を満喫しよう
マルモレの滝やピエディルーコ湖(Lago di Piediluco)へハイキング&リラックス

時間がないという方向けのお手軽コース

駅からまっすぐ進み街のメインストリートを抜け、聖ヴァレンティーノ聖堂まで進むか川(Fiume Nera)にたどり着いたら川岸を散策しながら駅方面へ戻るとよいでしょう。川には橋は多くかかっていますので、好きなタイミングで中心街へ戻ることができますよ。

観光案内所

無料のマップあり。(ただし、日本語のガイドはなし)

Via Cassian Bon, 4, 05100 Terni (TR)
月-金 9:00-13:00 ※土・日は休業
詳しくは https://turismo.comune.terni.it/

テルニの食

チリオーレ アッラ テルナーナ(ciriole alla ternana)

トスカーナ州のピチ(Pici)にも似ていますが、ピチよりは太目で手打ちのパスタです。日本の方にはうどんと非常によく似ていますので馴染みがあるのではないでしょうか。貧しい人々が食していたウンブリア州の伝統料理です。もちもちの食感。一目で手作りだとわかる太いパスタはちょっぴり辛いトマトソースに非常に合います。

テルニへの行き方

電車でお越しの場合

(Trenitaliaフィレンツェ-ローマ線)

  • アッシジから:急行(RV)の直通で1時間~1時間30分。途中、フォリーニョ(Fogligno)乗り換えの場合あり。2等車で片道6.4ユーロ
  • ペルージャから:急行や普通電車(RV・REG)の直通で1時間30分ほど。途中、フォリーニョ(Fogligno)乗り換えの場合あり。2等車で片道7.35ユーロ
  • ローマテルミニ駅から:急行(RV)直通で1時間。(アンコーナ、フォリーニョ行きなど)2等車で片道7.75ユーロ
  • 鉄道駅から中心地区までは徒歩で5分ほど。

Trenitalia
https://www.trenitalia.com

お車でお越しの場合

  • アッシジから60分(約77km)
  • ペルージャから60分(約81km)
  • ローマから1時間18分(約103km)

まとめ

今回はテルニの街をご紹介しました。訪れた日はバレンタイン当日ではなかったためか、日本のバレンタインデーシーズンと比べるとやけにあっさりした印象です。子どもたちのカーニバルが盛り上がっていましたが、聖ヴァレンティーノ聖堂には祈りに来ている恋人たちが何組かいるくらいでした。工業として発展してきた誇りがあり、様々なところで工業的なモニュメントが見られるのは他の街とはまた違ったポイントではないでしょうか。ローマからも比較的近いので日帰り旅行にオススメです。テルニの街は予想以上に広く、マルモレの滝を含め訪れることができなかった場所があるのでまた追加していきます。

ちなみに、バレンタインデーと言えば、日本ではチョコレートを思い浮かべますよね?イタリアではチョコレートを贈る日というよりは恋人に花を贈る習慣があります。(特に男性から女性へ)もしも、チョコレートを満喫したいという方はペルージャの街をおすすめします。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次