Ciao!イタリアで振込を受け取る口座が必要だったので、IBAN付きのPostepay Evolutionを作ってみました!
IBANとは
IBANとはInternational Bank Account Number(国際銀行勘定番号)の略で、外国送金のエラ-削減、処理の迅速化およびコスト低減を主な目的として、欧州銀行協会と国際標準化機構(ISO)により策定された規格です。受取人さまが口座を保有する銀行の所在国、支店及び口座番号を特定するために必要となります。最大34桁のアルファベットと数字で構成され、最初の2桁のアルファベットが国を表すコードです。
ゆうちょ銀行HPより
生活費などを日本の銀行口座から送金する場合や家族からの仕送りを受け取る場合には、IBANが必要です。イタリアの場合はITから始まります。
Postepay Evolutionとは
郵便局(Poste Italiane)が発行するプリペイドカードです。
現在すべてのPoste Italiane発行プリペイドカードにおいて50ユーロまではPINが必要なくタッチ決済のみで買い物が可能です。
- マスターカード提携のプリペイドカードとして、カード決済に使える
- ただしVodafoneなどのクレジットカード自動引き落としには使えず…
- 大学の学費支払い(PagoPA)はOK
- IBANがついているので、他銀行への送金や受け取りが可能
- 給与や年金の受け取りにも使える
- ATM POSTAMATで現金引き出しも可能
- カードへの入金(チャージ)は郵便局窓口やATM、アプリ、HPなどから可能
カードにチャージされている分しか使用することができませんので、銀行口座に直接紐づいているデビットカードに比べると紛失や盗難時には少し安心できます。タッチ決済で電車の切符なども購入もできますし、スキミング被害の心配もありません。
また、カード使用履歴や使用限度の変更、紛失時のカード停止なども専用アプリで管理することができます。(セキュリティは指紋認証などが使用可能)
・発行費用は5ユーロ
・年間維持費は12ユーロ(月1ユーロですが、1年分一括で開設月に引き落とし)
他のPoste Italiane発行のプリペイドカード
Postepay Standard
- VISA提携のプリペイドカード
- 発行費用は10ユーロ
- 年間維持費は0ユーロ
- IBANはなし
他銀行への送金や受け取りはできません。
Postepay PUNTOLIS
- VISA提携の新しいプリペイドカード
- 発行費用は5ユーロ
- 年間維持費は12ユーロ(最初に15ユーロをチャージする必要あり)
- IBANあり
- タバッキのPUNTOLISスポットで発行&チャージできる
Evolution | Standard | PUNTOLIS | |
---|---|---|---|
提携 | Mastercard | VISA | VISA |
IBANの付与 | ○ | × | ○ |
発行費 | 5ユーロ | 10ユーロ | 5ユーロ |
年間維持費 | 12ユーロ | 0ユーロ | 12ユーロ |
発行場所 | 郵便局 | 郵便局 | PUNTOLISスポット |
Postepay Evolution申請時の必要書類
- 有効なパスポート
- 滞在許可証(Permesso di soggiornoかCarta di identità)の原本
- 申請中の書類では不可
- Codice fiscaleがわかるもの
- Tessera sanitariaやCodice fiscale発行証など
- 20ユーロ以上の現金またはカード払い
申し込み方法
他の方のブログ(下記参照)で先にPoste ItalianeのHPでオンライン登録(PosteID)が必要とあったのでこちらを先に済ませておきました。
時間節約のためにも先に自分で登録しておくとよいでしょう。簡単な入力項目のみですが、どうしてもわからなければ窓口でも登録してもらえると思います。
月末は年金の受け取りなどで混み合い、小さな郵便局だと受け付けてもらえない場合もあるので大きめの郵便局へ行きましょう。Assisiだと断られたので下のSanta Maria degli Angeliまで行きました(笑)
住所や職業を質問されますが、簡単な質問のみです。職業は学生(Studente)でOKです。
カード発行費5ユーロの支払いと最初に最低15ユーロをチャージします。すぐに年間維持費12ユーロが引き落とされるので、実際に使用できるのは3ユーロ~です。
※プリペイドカードや携帯料金などをチャージすることはricarica(リカリカ/ricaricare)と言います。
その場で
・カードが入っている封筒
・PINコードが入っている封筒
を受け取り手続きは完了です。カードはアクティベートの必要はなく、すぐに使うことができます。
初期暗証番号(PINコード)はどこに書いてある?
カードが入っている封筒とは別の封筒の中にPINコードが隠された書類があります。
下部のオレンジ枠のシールを慎重にはがし、左側の欄内に貼るとうっすらとPINコード(5桁)を確認することができます。
残高証明書の発行はできる?
郵便局の窓口で取引明細と現在の残高が印刷された書類を発行してくれます。
簡単に印刷されたものですが、カードのコピーとともに滞在許可証の更新書類としてQuesturaでは受け取ってもらえました。
また、Dichiarazione ISEEのための書類はPoste ItalianeのHPよりDL可能です。
まとめ
今回はPostePay Evolutionについて解説しました。どちらかというと、オンラインバンクのN26銀行の方が留学生にとっては申し込みまでのハードルが低いです。しかし、イタリア国内で給与などを受け取る場合、ドイツの銀行であるN26銀行では認められない場合もあるようなので、その場合にはPostePay Evolutionが候補になると思います。
IBANをつかってWise(トランスファーワイズ)経由で日本からPostePay Evolutionに送金してみましたが、すぐに入金が確認できました。
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