【圧巻のフラワーカーペット】スペッロ(SPELLO)のインフィオラータ

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Ciao!今回は、ウンブリア州のお祭りの中でも、とくに有名なスペッロのインフィオラータについてご紹介します。

目次
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インフィオラータ(La infiorata/Le infiorate)とは?

聖体の祝日(Corpus Domini/復活祭から8週目の日曜日の後の木曜日)にあわせて行われるキリスト教のイベントです。小学館の伊和中辞典(第2版)によると、『(行列や宗教的儀式の際に、教会や、道路、窓に)花をまき散らすこと、花で飾ること:まき散らされた花、花のじゅうたん』とあります。

具体的には、花またはその一部を使用してカーペットを作るイベントです。
スペッロ他にも、Noto(ノート/シチリア州)やGenzano di Roma(ジェンツァーノ・ディ・ローマ/ラツィオ州)など、インフィオラータで有名なところはイタリア各地にあります。

2023年のスペッロのインフィオラーテ(Le Infiorate di Spello)は、6月10日(土)から11日(日)にかけて開催予定です。

スペッロのインフィオラーテ(Le Infiorate di Spello)

スペッロは普段からもカラフルな植物で彩られた美しい村ですが、この日は小さな村のメインストリートからちょっとした小道にまで見事なインフィオラータ(フラワーカーペット)が敷き詰められ、各バルコニーも色鮮やかないっぱいの植物で飾られます。公式パンフレットによると、毎年8~10万人ほどの観光客が世界中から訪れるスペッロの一大イベントです。

このインフィオラータは、小さな子どもから大人まで約2000人の住民の手によって一夜で制作されます。年間を通して約150万本もの花を収穫し、使用される花の種は65種類、花弁の色は90色にも上ります。

コンテストとしては、カーペットの部とバルコニー装飾の部があります。カーペットの部はサイズ別に絵画、カーペット、14歳以下によるカーペットの3部門に分けられ審査されます。

第1日目(土曜日)

朝から小さなイベントは行われますが、まだ、インフィオラータ(フラワーカーペット)はありません。各制作現場には蛍光灯と風に飛ばされないように小さな仮設テントが設置され、下書きを見ることは可能です。
メインイベントは夜間のインフィオラータ制作です。19時頃から開始され、夜通し制作します。タイムリミットは次の日の午前8時。作品を覆うカバーを外して完成となります。完成後は定期的に水を噴霧して花弁が飛ばないように形を保っています。

ゆっくり街を見たいのであれば、午後から行ってもよいでしょう。できれば、近隣に宿をとって夜から滞在することをおすすめします。作品制作は夜間に行われますので、店舗などは休まず朝まで営業しています。La notte dei fiori(花々の夜)として、ミュージックやイベント、バール、各店舗、博物館を楽しむことが可能です。スペッロのインフィオラーテをおもいっきり満喫できるでしょう。

第2日目(日曜日)

完璧な状態の作品を見たいのであれば、午前11時までが勝負です。
作品完成タイムリミットの午前8時(できればもっと早朝)までに到着しておくと、製作途中の姿や完成後すぐの作品を鑑賞することが可能です。地元の人も、とにかくできるだけ早く(5:30の日の出くらい?)に来るようにと言っていました。電車組にとっては、残念ながら、始発は結構遅めです…そして、午前9時には人でごった返しています。

観光客で溢れかえっているため、正午まで村の中は一方通行となります。道順の指示通りに歩きましょう。また、小道の作品には規制ロープがありません。歩きにくい場合もありますが、作品を崩さないようにくれぐれも足元にはご注意ください。

10時の聖ミサの後にある11時スタートのProcessioneの最後尾、聖体はインフィオラータの上を歩きます。
残念ながら、このときに多少作品が崩れてしまいます。

そしてその後は規制が解除され、観光客も上を歩いてOKに…多くの人は作品を避けながら歩きますが、中には堂々と真ん中を歩く人もいます。Processioneの隊列が通過した後、すぐに製作チームの前で踏み崩してしまう人やインフィオラータの上で記念写真する人もいましたが、さすがに批判の対象です。一晩かけて丹精込めて完成させた作品ですので、敬意を持って扱いたいものです。どうしてもインフィオラータの上に立ってみたい方は、製作者チームが帰った後にしましょう。夜中がんばった各チームのメンバーも正午には自宅に引き上げます。

そして、18時からはその年の受賞作品の発表が行われます。

スペッロのインフィオラーテへの行き方

電車でお越しの場合

Trenitaliaローマ-フィレンツェ線スペッロ(SPELLO)駅下車、道なりにまっすぐ直進5分ほどで村の入り口に到着します。
日曜日の朝の始発は、

  • スポレート駅 5:37発 → 6:21着(インターシティ利用)
  • ペルージャ駅 7:23発、アッシジ駅 7:45発 → 7:53着
  • ローマテルミニ駅 5:47発、スポレート駅 7:17発 → 8:10着
  • フィレンツェS.M.N駅 8:02発 → 10:53着

Trenitalia
https://www.trenitalia.com

お車でお越しの場合

事前に駐車場の予約が必要です。Le infiorate公式HPよりご予約ください。

フラワーカーペット制作に参加してみたい

スペッロの住民でなくても、前日に行われる花の収穫と選別や、お祭りの1日目夜に行われるインフィオラータ(フラワーカーペット)制作への参加は可能です。観光客用のエリアを設定したこの試みは最近始まりましたが、過去2年は毎回100人以上のイタリア国内外からの観光客が参加しているそうです。

参加するには電話かメールで事前に予約する必要があります。
旅の思い出にご自身の手で制作してみるのはいかがでしょうか?詳しくは、公式HPをご覧ください。

Infiorata dei turisti
https://www.infiorataspello.it/infiorata-dei-turisti/

インフィオラータ公式HP

2023年の公式プログラムページ
https://www.infioratespello.it/infiorate-2023/

まとめ

こんなにも見事で美しい花びらの作品の数々が約3時間で終了してしまうのは非常に残念でなりませんが、だからこそ見る価値があると思います。イタリア滞在日程とインフィオラータの日程が重なったときは、是非スペッロへお越しください。午後は隣駅のアッシジ観光を組み合わせるのもオススメですよ!スペッロの見どころについては別記事で紹介していますので、是非参考にしてください。

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