Ciao!アッシジをご紹介する記事が長くなってきたので分けました。
第2弾として、2~3日滞在する方や2回目の滞在となる向けにその他のディープな見どころをご紹介します。初めてアッシジを訪れる方は、絶対外せないスポットや街の歩き方についてのこちらの記事もご覧ください。
時間があれば訪れたいオススメのスポット
サン・ダミアーノ教会(Chiesa di San Damiano)
サン・ダミアーノ教会(サン・ダミアーノ修道院)は8世紀から9世紀にかけて設立されたと伝えられています。1205年、清貧の聖人である聖フランチェスコが神の声を聴いたとされる教会で、彼によって修復されました。その後、聖キアラもこの地に住み、そしてこの地で亡くなりました。
ルートに沿って修道院内を回遊する形で見学することが可能です。ゆっくり回っても30分ほどで見学することができるとても素朴な修道院ですが、礼拝堂の他、食堂などもあり当時の生活を伺うことができます。神聖で静かな祈りの場です。大声での会話や夏場の露出しすぎた服装などでの見学は控えましょう。
個人的になるべく訪れてほしい場所です。歴史地区からは少し離れていますが、時間があれば是非お立ち寄りください。行き方は、ポルタ・ヌォーヴァ脇の階段からずっと坂道を下って、オリーブ畑を抜けた先にあります。徒歩20分ほどです。
以前、帰りはポルタ・ヌォーヴァ下にある駐車場から、上りエスカレーターでポルタ・ヌォーヴァそばまで上ることも可能でした。しかし、2023年1月現在、エスカレーターの入口に駐車券の挿入口が設置され、駐車場利用者以外がこのエスカレーターを利用することは難しくなりました。
ヌオーヴァ教会(Chiesa Nuova)
聖フランチェスコの生誕の地と伝えられています。かつて、聖フランチェスコの父方の家があったと伝えられる場所に小さなバロック様式の教会が建てられました。当時のアッシジでは最後に建てられた教会だったため、「新しい」を意味する「ヌオーヴァ(nuova)」と呼ばれています。コムーネ広場のすぐそばです。
また、内部には聖フランチェスコが父親と対立した際に閉じ込められていたとされる場所もあります。
サンタ・マリア・マッジョーレ教会(Chiesa di Santa Maria Maggiore)
古代の教会の上に立つ11~12世紀に建てられたロマネスク建築の教会です。Spogliazioneの聖域とも呼ばれます。
アッシジのコムーネ広場を下って行った先にあります。現在は、2006年に15歳という若さで亡くなり、2020年に列福された福者カルロ・アクティス(Carlo Acutis)が眠る教会として有名です。彼に会いに多くの人々が巡礼に訪れます。
ポポロの塔(Torre del Popolo)
コムーネ広場のミネルヴァ神殿に隣接するシンボルの塔です。階段を使って上部に上ることができ、そこからの景色は絶景です。
長期間修復作業中でしたが、2022年11月に完了し、同12月に再公開されました。
市立絵画館(Pinacoteca Comunale)
バロック様式の美しい邸宅であるVallemani邸の中にある市立の絵画館です。
フレスコ画をはじめ、14世紀~16世紀ごろにウンブリア州で活躍した画家の作品が展示されています。
アッシジのフォロロマーノ・考古学博物館(Museo civico e Foro romano di Assisi)
広場には、かつてミネルヴァ神殿を中心に大規模なフォロがありました。規模は小さいながらも、考古学博物館ではアッシジで発掘された紀元後1世紀ごろの考古学品を展示しています。
コムーネ広場(Piazza comune)からサン・フランチェスコ聖堂方面へほんの少し下ったところにあります。
サン・ピエトロ教会(Chiesa di San Pietro)
サンピエトロ門(Porta San Pietro)から入ってすぐのところにある教会です。10世紀ごろにベネディクト会によって建設され、13世紀ごろまで幾度も改修されてきました。ファサードはスバシオ山で採掘されるピンク色の石で飾られています。
光の小道(Cammino della Luce)
アッシジ駅からアッシジ市街(歴史地区)までは歩くことも可能です。約45分の上り坂です。夜はライトアップされた光の小道となり、巡礼者をアッシジまで案内します。ボーイスカウトのメンバーなどがよく歩いて上っていますね。
歴史地区側からは、サン・フランチェスコ聖堂最寄りのバス停があるイタリア統一広場(Piazza Unità d’Italia)そばのVia Padre Giovanni Principeからアッシジ駅まで下っていきます。気候のいい時期はのんびり駅まで下り坂を歩くのもオススメです。
カルチェリの庵(Eremo delle Carceri)
アッシジ郊外のスバシオ山中にひっそりと佇む瞑想のための神聖なる場所です。聖フランチェスコゆかりの地として世界遺産にも指定されています。聖フランチェスコやフランチェスコ会の兄弟たちの像が訪問者を出迎えます。建物などは14世紀前後に建てられたものが多いのですが、静寂な祈りは当時を思い起こさせます。また、聖域となっている森の中には、小さな洞窟や礼拝所が点在しています。歩きやすい靴で行きましょう。
アッシジの街からは約4km離れ、さらに400m程高い位置にあります。徒歩で約1時間30分、車で15分程の場所です。道なりに進むだけですので迷う心配はありません。徒歩で向かう人も多いですよ。途中の景色も良いですし、早朝に小鳥のさえずりを聞きながら、ゆっくりと歩いていくのもオススメです。ただし、緩やかではありますが、ひたすら上り坂です。水分補給のお水を忘れずに持っていきましょう。
小さなお子さまと一緒の場合は車の方が良いでしょう。タクシーを利用する場合は、帰りも待っていてもらった方がいいですよ。
静かにゆっくりと見学したい場合は、早朝~午前8時までに到着することをおすすめします。9時を過ぎるとグループが到着し始めるため、小さな礼拝堂などの中は非常に混雑し始めます。なお、隅々まで見学すると最低でも1時間ほどかかります。
リヴォトルトの聖域(Santuario di Rivotorto)
ポルツィウンコラよりも前にフランシスコ会の初期の活動場所であった「Sacro Tugurio」と呼ばれるあばら屋が教会の中に保存されています。リヴォトルトの聖域(Santuario di Rivotorto)は、聖フランチェスコゆかりの地として世界遺産にも指定されています。
アッシジの麓、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリの隣地区に位置しています。
アッシジの駅から自転車用道路を通って徒歩約30分。また、バスもアッシジ→リヴォトルト→サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ→アッシジのルートで2時間に1本ほど運行していますよ。
まとめ
今回は、2度目のアッシジ滞在となる方向けに、初めての滞在では行かないであろうスポットをご紹介しました。これからもどんどん更新していきます。ご紹介したスポットをまわった皆さんはもうアッシジ通ですね。
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コメント
コメント一覧 (1件)
はじめまして。来月用事で二度目のアッシジを訪れます。前回目ぼしいところはあらかた見てしまったし、空き時間をどうしようかと思っていたので、こちらの記事参考になりました!光の道を歩きたいと思っています。7月なのでかなり暑そうですが。