Ciao!今回は、イタリア旅行の基本情報をお届けします。
イタリア共和国とは?
イタリア共和国(Repubblica Italiana)は、南ヨーロッパの地中海に位置し、ブーツや長靴の形と称されるイタリア半島とシチリア島やサルデーニャ島などの大小の島々から成る20州で構成されています。縦に長く、また山岳地帯も多く、日本と非常によく似た地理を有しています。火山も多く、地震も時々発生するほか、テルメ(温泉)があります。
また、イタリア領土内には、バチカン市国とサンマリノ共和国があり、パスポートなしで行き来することが可能です。
世界遺産登録数は58件と世界で一番多く、世界中から観光客が訪れる文化観光国としても発展しています。
首都:ローマ(Roma)
国歌:マメーリの賛歌(Il canto degli Italiani)
近隣国:スイス、オーストリア、フランス、スロベニア、スペイン、ギリシャ、クロアチアなど
政治:大統領制
通貨:ユーロ(1ユーロ=153.38 円。2023年7月27日現在)
総面積:30万1338㎢
時間帯:UTC+1 (夏時間の場合は、UTC +2)
日本との時差:8時間(夏時間の場合は、7時間)
宗教:主にキリスト教カトリック
主な空港:ローマ・フィウミチーノ空港(”Leonardo da Vinci” di Roma Fiumicino) 、ミラノ・マルペンサ空港( l’Aeroporto Malpensa di Milano)
国際電話番号:+39
緊急電話番号:112(事故・盗難など、国家警察へは113)
コンセントの種類:タイプCで対応可能(220V, 50Hz)
日本国大使館の所在地:Via Quintino Sella, 60, 00187, Roma
日本国総領事館の所在地:Via Privata Cesare Mangili 2/4, 20121, Milano
ビザは必要?
シェンゲン圏内に90日未満の滞在で観光目的の場合、ビザは必要ありません。
有効期限の残存期間90日以上の有効なパスポートがあれば入国することが可能です。
※有効期限は、日本出国時ではなく、シェンゲン圏からの出国日時点で90日以上残っている必要があります。
2025年春以降、ETIASの取得が予定されています。
イタリアへの直行便はある?
現在のところ、ITAエアウェイズの羽田-ローマ(フィウミチーノ空港)線のみです。
2024年12月3日より、ANAの羽田-ミラノ(マルペンサ空港)線が就航しました。
イタリアで話されている言語は?
主要言語はイタリア語です。方言もかなり存在します。
大都市かつ観光地では、英語も多少通じます。ただし、裏通りの小さなお店などではイタリア語しか通じない場合もあります。日本語と同じようにイタリア語も母音をはっきりと発音するため、イタリア人が話す英語は、比較的日本人には聞き取りやすいです。
基本的な「こんにちは(Buongiorno/ブォンジョルノ)」、「ありがとう(Grazie/グラッツェ)」くらいは覚えておくと良いでしょう。イタリア語を話してみると非常に喜んでくれ、オマケしてくれることもありますよ。ただし、少しでもイタリア語を話すと陽気に怒涛にイタリア語で会話してくる場合があるので、お気をつけて(笑)
イタリアの物価は?
スーパーマーケットで購入し、自炊する分には日本とあまり変わりません。
野菜類の種類が豊富で安い印象ですね。総菜類はグラム単位で購入することもできますし、閉店間際には割引もあります。500mlの水はスーパーマーケットで30~50セント、バールなどで1~1.5ユーロです。
外食となると、ピンキリではありますが、日本よりも少々高めです。
切り売りピッツァで2~5ユーロ。ビックマックは5,30 ユーロ。
安価なオステリア・タヴェルナの場合、アンティパストは5ユーロ~、プリモは7ユーロ~、セコンドは12ユーロ~。観光地では1.5~2倍の価格設定の場合もあります。
光熱費は日本の約1.5~2倍です。B&Bなどに長期滞在で実費払いの場合は使用量に気を付けましょう。
チップは必要?
チップを残すことは、義務ではありません。
レストランでサービスに満足した場合は食事代の10%ほどのチップを残すと良いとされていますが、サービス料が事前に設定されている場合はこの限りではありません。
10年ほど前にローマのカジュアルなトラットリアでランチをした際、お皿を下げる際にチップを探す素振りをされました。特別配慮してもらったわけでもないですし、むしろ注文を聞いてもらえず、料理の提供も遅かったくらいです。そんな失礼なお店(ウェイターさん)にはチップを渡す必要はありません。食事後、お会計時のおしゃべりついでにオーナーに直接クレームを入れました。もちろん、おすすめの料理をとても丁寧に教えてもらった、特別気にかけてもらったなどの配慮をしてもらってチップを残したいと思ったら、テーブルの上に残すなどして渡すこともありますよ。現金で支払った際にお釣りは取っておいてくださいでもOKです。
イタリアのバーゲンシーズンは?
基本的に店舗での値切り交渉はあまり一般的ではありません。また、偽ブランド品を購入することは違法となります。
バーゲンシーズンは、7 月初旬と1月上旬に設定されています。
イタリアの気候は?
地中海気候です。基本的に日本とよく似ており、四季があります。
春から秋
朝晩の寒暖差が特に激しいです。例えば、朝の気温は12℃、日中25℃以上になることもありますので、観光中に羽織ったり調節できるジャケットのような長袖の服も1枚持っていくと良いでしょう。
夏
乾期でカラッとしていて、日本よりも湿気は少ないですが、日差しは日本より非常に強く感じます。帽子を持っていくと良いでしょう。日傘の使用は、アジア圏からの観光客以外では、ほぼ見かけません。日陰かつ風が通る場所では快適に過ごすことができます。
朝の気温は日本ほど高くありません。20℃程度の時もありますし、ホテル内は冷房が効いていることもあります。念のため、羽織ったりできるような薄手の長袖が1枚あると安心でしょう。
近年は日中気温が40℃近くになることも増えてきました。日差しが強い夏の13-16時はお店も閉めて家に閉じこもり、夕方から再び外出するのが習慣です。
また、短時間の夕立がよく発生します。軽い折り畳み傘など雨具は常に持ち歩くことをおすすめします。
21時ごろまで明るく、夏のイベントは大抵夜19-21時ごろから始まり、翌2-3時ごろまで続くこともあります。
冬
雨期です。曇りや雨の日が多く、霧が発生しがちです。北部では雪も降ります。
16時ごろには暗くなり始めます。
お土産屋さんなどのお店が閉まるのもやや早いです。
イタリア国内の移動方法について
鉄道は、トレニタリア(Trenitalia)と一部イタロ(Italo)が運行しています。大都市部では、地下鉄(Metro)やトラム(Tram)が重要な交通網です。
バスは、バスイタリア(Busitalia)をメインに長距離のフリックスバス(Flixbus)など多くのバス会社が運行しています。
レンタカー会社も多くあります。公共交通機関の運行がない地域ではレンタカーやタクシーで移動することになります。
注意点
- 時間に正確ではない
- 本数が多い大都市では比較的時間に正確ですが、田舎では5分遅延は当たり前、30分遅れることも良くあります。(それでも1分単位で遅延情報がアナウンスされるだけマシになりました…)
- 電車やバスの乗り換え時間が10分未満は危険だと思いましょう。余裕をもって20分以上は欲しいところです。
- ストライキ
- 4~24時間の公共交通機関のストライキ(Sciopero/ショーペロ)が月1で発生します。主に月曜日や金曜日が多いです。6-9時と18-21時の時間帯は、基本的に運行が保証されています。
- バスの運行本数
- 通学に使用されている路線では、学校がないシーズン(日曜日、祝日、イースターの連休、6‐8月、12/20-1/7前後)は大幅に減便されたり、運行中止となります。
- 車の交通ルール
- 右側通行です。一方通行違反や制限区域ZTL (Zona a Traffico Limitato)への侵入などでよく罰金が発生しますので、運転する際は要注意です。
- 白タク
- 駅などにTAXIの看板がある正規のタクシー乗り場から乗るようにしましょう。空港-都市部では固定料金が設定されています。
イタリア旅行の際の一般的な注意点
長くなったので別記事へ移動しました。こちらの記事をご覧ください。
たびレジへの登録
日本の外務省が配信する海外安全情報の無料配信サービスです。渡航予定国・地域や期間(年単位の長期も可能)を登録しておくと、該当地域の安全情報などが登録したメールアドレス宛に送られてきます。
イタリアを登録しておくと、在イタリア日本国大使館や領事館より、テロの脅威のほか、コロナウイルス対応などイタリア政府からの通達も日本語でメール配信してもらえるのでとても便利です。
お役立ちリンク集
イタリア政府観光局公式HP
https://www.italia.it/en
ENIT公式日本語アカウント
https://note.com/enit_italia
Trenitalia
https://www.trenitalia.com/en.html
まとめ
今回はイタリア旅行の基本情報について解説しました。観光客相手の軽犯罪は多いのですが、大事な収入源である観光客が大きな犯罪に巻き込まれることは非常に少ないです。注意することも多くありますが、最低限気を付けていれば、一人旅でも心配することは特にありませんよ。イタリアの歴史や文化、音楽、自然、食、スポーツ、巡礼、地元の人や世界中からやってくる観光客との交流を楽しみましょう。
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